記録ID: 5924557
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ハイキング
槍・穂高・乗鞍
常念岳&蝶ヶ岳(一ノ沢〜三股)
2023年09月11日(月) 〜
2023年09月12日(火)

TsukubaTad
その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 16:11
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 2,429m
- 下り
- 2,444m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 5:21
距離 19.9km
登り 1,103m
下り 2,268m
2日目
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 10:30
距離 11.5km
登り 1,328m
下り 202m
15:08
| 天候 | 1日目:くもり、 2日目:晴れ・弱風 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
*下山時(三股)では登山口から車道が始まるが800m下方にゲートがあるのでタクシーに乗るにはそこまで歩かねばならない。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
全ての登山道がきちんと整備され、歩きやすかった。 |
| 予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
(9月10日)今回の山の同行者は2名で、明日(9/11)の早朝新宿を発ち、11時頃から登山開始予定だが、私は彼らよりずっと登りのスピードが遅いので本日(9/10) 松本に宿泊して明日は早朝から単独で登り宿泊地の山小屋で彼らに会う事にした。11:20 つくばを出発し、16:39 松本到着。今日の宿泊地のゲストハウスに向かう。
この民宿は古民家を素人で改造した感じで、引き戸が閉まりにくかったり、食堂が狭かったりと少々改善してほしい点はあるが、トイレ・シャワーは清潔だし、冷蔵庫・電子レンジ・トースターなど必要な什器は備わっていてコスパが非常に良かった。スタッフも親切であった。
2段ベッドであるが、各ベッドはカーテンで仕切られていてカーテンには小さな扇風機がはめ込まれ外部の空調の冷気が入ってくるようになっている。枕元にはライトと100Vコンセント、鍵のかかるボックスがあった。欲を言えば敷布団と掛け布団の間に清潔なシーツ(紙シーツでも良い)あれば最高であったが、宿泊料(2,869円)が安いせいか、そのようなサービスはなかった。
(9月11日)2日前、9月11日早朝に穂高駅に来てもらえるタクシーを予約しようとしたが、4社から予約で一杯と断られ、とにかく穂高駅まで行ってタクシーを捕まえようと早朝の松本発の列車に乗り、6:28穂高駅に着いた。
同じ列車で30人程の登山客が下りたので一ノ沢にタクシーを予約している人と相乗りを頼んで見ようと思っていたら全員が中房温泉行きのバスに乗ってしまい、タクシーを待つ人はいなかった。仕方が無いのでタクシー乗り場で待っていると後から1人来たが彼は三股に行くとの事。
(8:21) (標高1,610m) 大滝ベンチ。昭文社のコースタイム(今後標準コースタイムと呼ぶ)によれば一ノ沢からここまでの所要時間は1時間15分であるが、私は1時間5分であった。常念小屋まで3.6kmとの事。
道の殆どは沢筋より5m以上高く作られているので沢水に荒らされず明瞭であるが、所々沢に下りて小さな木橋で左右に渡るようになっている。増水時は歩行が難しいし、道も迷いやすいと思われる。
(11:11) (標高2,250m) 最終水場の標識があった。小屋まであと1km。我々は小屋泊まりだが自炊なので、炊事用の水を買わねばならぬ時の為に、ここでプラティパスに2リットル給水した。実際は炊事用の水も無料であった。
私以外の仲間の一ノ沢の出発予定時刻は11時だったので16時くらいに着くかなと思いながら部屋の窓から外を見ると丁度仲間が小屋にやって来る所だった。所要時間4時間とはすごく速い。ちなみに私は5時間14分もかかった。
この山小屋は自炊客も大事にしてくれ、この部屋は自炊客用の食堂である。火を使う時はこの部屋の外の屋根付きの場所で料理し、出来上がった料理はこの部屋で食べる事が出来る。リーダーのMさんが用意してくれた夕食はフォンデューであった。
(9月12日) 午前3時に起床、朝食を食べ、ヘッドライトを点けて4:36出発しようとしたらMさんが便意を催したので後で追いつくから先に行ってくれとの事。I君と二人で登って行くと、標高2,500mの所で斜め左上に行く道が出てきたからジグザグに登る道かと思ってその道を取った。ところが5,6分行っても道は殆ど水平であったのでようやく前常念岳から三股に下る道だと分かり引き返す。
ようやく引き返し点まで戻ったら13分ロスしていた。多分後から来たMさんは先に行っているだろうと思い、足の速いI君に先に登って彼に追いつくように頼む。今日の日の出は5:26だが5:21にはすっかり明るくなり常念小屋が良く見えるようになった。
(6:18) (標高2,857m) 常念岳頂上。I君は30分程前に着いていて、彼が頂上に着いた時Mさんが少し先を下りているのを見たとの事。我々が頂上でも彼を待たず先に行ったと勘違いして先を急いでいるのであろう。I君に先に行ってMさんに追いついてもらうように頼んだ。6:23下降開始。
Mさんは常念岳頂上に着いた頃から何度か私に電話したらしいが、私は電力節約の為電波送受信OFFモードにしていた。これにやっと気づいてこちらから電話したらMさんと連絡が取れ、7:21やっと3人揃う事が出来た。遥か向こうに富士山が見える。
(7:54) (標高2,512m) このピークは常念岳から急激に400m下った後50m登り返す最初のピークである。標準コースタイムを見ると頂上からここまで30分だが私は1時間30分もかかっている。私がかなり遅くなっているのは分かるがこのコースタイムは速すぎるのではなかろうか?
(8:45) (標高2,592m) 2592ピークである。2512ピークからここまで標準コースタイムでは1時間20分。我々のタイムは50分で昭文社より30分も速い。我々はそんなに急いだ気もしないから標準コースタイムは全く信用出来なくなった。
(9:59) (標高2,664m) 蝶槍。ここまで来ればこれから殆んど登る事は無い。標準コースタイムは2592ピークからここまで1時間30分に対し、我々は1時間14分である。今までの比較から、常念岳から2512ピークまでの標準コースタイムは何かのケアレスミスだと考えられる。
蝶ヶ岳ヒュッテでゆっくりと食事休憩。当初ここから長塀山経由で徳沢園に下りる予定であったが、今からでは上高地からの最終バスに間に合わないだろうから下山コースを変更し三股に下りる事にする。
(11:22) (標高2,677m) 蝶ヶ岳頂上。ここから松本のタクシー会社に電話して三股への向かいのタクシーを依頼する。標準コースタイムではここから駐車場まで3時間20分だから余裕を見て4時間かかるとし、15時半に来てもらうようにお願いする。
(13:17) (標高1,916m) まめうち平。頂上からここまで標準タイムは1時間40分、我々は1時間47分でだいたい同じタイムである。ここには数脚のベンチがあり、ゆっくり休める場所である。
(14:08) (標高1,546m) ゴジラの木。自然の木と石を利用して見事に作られている。ここにもベンチがあり休んでいると、男1人、女2人の若者たちが元気に下りて来た。彼らは長野の地質学専攻の大学2年生との事。ハンガリー人のI君とも物怖じしないで英語で会話を楽しんでいた。以前は男性の世界と思っていた地質学の分野に女性も多く進出するようになり嬉しい限りである。この場所はドコモの通話圏内であった。
(15:07) (標高1,280m) 地図に書いてあったようにゲートがあり、一般車両はここより上に行けないようになっていた。私達がお願いしていたタクシーは約束より30分前に到着して待っていてくれたとの事。ここから穂高駅まで迎え料金までいれて6,740円であった。
感想
今回の山の連れは73歳のMさんと38歳のI君であった。Mさんは私の山スキーの師匠であり、I君はハンガリー人だがオックスフォード大の哲学の博士号を持ち、日本のいくつかの大学で英語や哲学の講義をしている気持ちの良い青年である。
それに対して私は今年の2月に薬の副作用で間質性肺炎になってしまって、それまでも登りのスピードが遅かったのに益々遅くなってしまった79歳のジイサンである。登りは遅くても平地や下りは標準タイムで歩けるので今回は長い高度差を登る第1日目だけは私だけ早めに出発し、短い高度差の登り下りと最後に長い下りがある第2日目は彼らと一緒に行く事にした。2日目早朝の常念小屋から常念岳頂上までの登りでは彼らの足手まといになったが後は問題なく行けてホッとした。
事前の山専用の天気予報ではこの山域の天気は2日間とも霧で、午後から時々雨と言った芳しくないものであったが、この日を逃すと忙しいI君が何時休暇を取れるか分からなかったのでともかく登ってみる事にした。幸いにも予報が良い方に外れて2日間とも景色を堪能する事が出来た。
この山行計画の作成、宿の手配、小屋の自炊の食材から自炊道具など全てを担いで来て頂いたMさんには本当にお世話になった。又私の遅い登りのスピードや道間違いを我慢して、いつもニコニコと対応してくれたI君にも感謝します。
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