槍ヶ岳【上高地BTBS→槍ヶ岳→上高地BTBS】


- GPS
- 21:08
- 距離
- 44.0km
- 登り
- 1,993m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 6:10
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 6:39
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 5:06
天候 | ■8月27日→晴れ一時雨 ■8月28日→晴れ一時雨 ■8月29日→晴れ ■8月30日→晴れのち曇り ■8月31日→晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
上高地から槍ヶ岳ピストンするのに5日間かけるという、超鈍足レコになります。。。
槍ヶ岳の前哨戦が武蔵御嶽山とか、我ながら戦慄が走ります。
ようやく捻挫から復活したばかりなので、日程を長くして1日の距離を軽減します。
台風が幾つも同時発生して日本に接近する中、天気予報は特に降雨の気配が無く。
とは言え、予報は直前でコロコロ変わり始めるので全く当てになりませんが。
■上高地BTBS→小梨平キャンプ場
上高地までのアプローチの手段として夜行バスは日程が節約できるものの、間際のキャンセル料が高額で考えもの。
さわやか信州号の昼行便なら新宿から乗り換えなしですが、高額なのと渋滞に依存します。
なので、時間に余裕がある時はあずさで松本乗り換えして上高地入りしています。
えきねっと割引が手配できれば、割と安価に移動できます。
上高地に着くと、突如として現れる避暑地感と登山基地感が高揚を誘います。
この、節操もないごった煮感が上高地らしくもあり、コロナ禍が明けたのを感じさせます。
初日は河童橋を越えて小梨平で終了、やる気あるのかと言われそうな行程。
夏休み期間中なのもあって、フリーサイトは賑わっていました。
■小梨平キャンプ場→槍沢キャンプ地
体力がある人は一気に槍ヶ岳山荘まで歩くそうですが、無理せず途中までにします。
横尾まで梓川沿いを歩き、以降も暫くは緩やかに沢筋を登り詰めていきます。
休憩する人で賑わう槍沢ロッヂで槍沢キャンプ地を受付して、ランチ休憩。
値段が云々よりも、担ぐ食事の量を減らせるのが大きな利点です。
槍沢キャンプ地は1番乗りだったようで、場所は選びたい放題でした。
12時くらいでは、槍沢に留まらず、槍ヶ岳山荘を目指して登るようです。
今夜は1人きりかと思いきや、何だかんだで最終的に10張りほどに増えました。
河原に広いテン場があるのですが、水場やトイレから遠いからか張る人は無く。
■槍沢キャンプ地→槍ヶ岳→槍ヶ岳山荘
槍沢ロッヂから早立ちの通過者が五月蝿くて目が覚めます。
テント泊には人権すらないのでしょうか。
身支度を整えて足元が明るくなった5時過ぎに出発。
ババ平は携帯の電波が入らなくて、ヤマテンを確認できていないのが不安です。
朝のうちはガスが掛かっていた上空も、緩やかに晴れ渡ってきます。
この感じだと午前中は晴れてくれそうな感じです。
沢筋を緩やかに登っていくと、次第に勾配が上がってきます。
天狗原分岐を過ぎると、ハイマツ帯を抜けるまで九十九折で標高を稼ぎます。
途中の水場は信頼できそうだったので補給することにしました。
槍ヶ岳山荘は消毒した天水で匂いが気になるので、沢水の方が美味しいです。
ただし、補給した分だけダイレクトに重くなるので足枷になります。
ハイマツ帯を抜けると視界に殺生ヒュッテ、槍ヶ岳山荘、そして槍ヶ岳の姿。
やっと槍ヶ岳の姿を捉えて、屹立する穂先の姿に改めて感心します。
時すでに足取りは重たいながらも、なかなか近付かない槍を見上げます。
殺生ヒュッテを通り過ぎるとき「ここでテン泊」の魔が刺すのは自分だけではないはず。
完全にスタミナ切れで槍ヶ岳山荘へは標準CTを超過しました。
テントは場所の指定が無く自由との事だったので、槍が見える北側のエリアに。
確かにロケーションは素晴らしいのですが、サイトが狭いような。
他方、南側のエリアは区画整備されていて張りやすそうな印象でした。
公称の30張りの大半は、この南側エリアに集中しています。
ヘルメットを装着したら、槍の穂先を目指しましょう。
一部のルートで登りと下りが分かれているので、矢印に従います。
そんなに難しい岩稜登りでは無いので、落ち着いて三点支持で。
ハシゴは1人ずつ登るルールなので、先行者が登り終えるのを待ちましょう。
最後の2連ハシゴを登り終えた先には、狭いながら絶景の山頂でゴールです。
とは言え、この日はタイミング悪くガスで真っ白でしたが。
少し待ってみるもガスが抜ける気配もなく、仕方なく山荘でランチです。
午後は晴れて眺望が良さそうでしたが、酒を飲んでしまったので再登頂は控えます。
■槍ヶ岳山荘→横尾山荘
さて、西鎌尾根を下りる予定でしたが心配事が幾つかありまして。
・360°パノラマの山頂を味わっていない
・ヤマテンでは飛騨側は早ければ昼から雨予報
・靴のソールが剥がれ掛かっている
結局、前日は穂先にリトライしていないので真っ白な山頂しか知りません。
「また来たら良いじゃん」と思おうとしても、気持ちの整理が付かず。
でも穂先に登ってから西鎌尾根だと、双六小屋の到着が遅れて雨の恐れ。
おまけに、ソールの修理キットなど持っていないので剥がれたら即遭難の恐れ。
結局、計画を変更して槍の穂先に再度登って景色を堪能してから、上高地に下山です。
もしソールが剥がれても、ある程度下山できているならサンダルでも歩けそうなので。
そうと決めたら、陽が昇り切るのを待ってからヘルメットを装着して穂先にリベンジまです。
穂先からのご来光組も下りてきたので、入れ替わりで空いた時間帯に突撃です。
この予定変更は功を奏して、穂先から素晴らしい眺望を堪能できました。
同じタイミングで登ってきた人たちも、感動に浸ってなかなか下りられません。
機会があればまた来られる山とは言え、不完全燃焼のまま去るのは後悔したでしょう。
だからギリギリまで天気と相談して計画してきたのを、危うく忘れてしまうところでした。
計画通りには歩けなかったものの、晴々とした気持ちで上高地へと下山します。
早朝から登ってくる人との離合が無数に発生して、前日より混みそうでした。
槍沢ロッヂを過ぎてもなお登ってくる人は途絶えず、小屋のキャパを心配してしまうほど。
雷が怖くて昼には行動を終わらせてしまう自分とは違い、皆さん時間を有効に使いますね。
時間的に上高地まで下山して家まで帰れるものの、面倒臭くなり横尾でテン泊です。
下山時の梓川沿い歩きが精神的に結構キツいので。。。
午後になり小屋泊の人たちも続々と到着して、登山道脇のテン場は10張ほどの賑わい。
ここに泊まれば翌日の昼には槍穂の小屋まで登れるので、貴重な拠点でしょう。
■横尾山荘→上高地BTBS
最終日は梓川沿いを上高地まで歩くだけのトレッキングです。
この日も夜明け前から続々とハイカーが登ってきて、槍穂は賑わいそうでした。
横尾で休んだのが功を奏して、サクサクと上高地まで歩けました。
上高地は日帰り入浴の施設が少なく、入浴可能な時間帯も限られるので平湯温泉まで移動。
ひらゆの森はバス停から近く、安価な上に露天風呂の広さが随一なのでお勧め。
朝イチで空いていたので、ゆっくり浸かって食事処で焼肉を食べて帰路に就きました。
平湯温泉からは新宿まで直行バスが運行しているので、寝ていれば着きます。
最近の4列シートは足元が広く、特に最後尾のひとりだけシートはリッチでした。
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