五竜岳 遠見尾根往復


- GPS
- 10:02
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,707m
- 下り
- 1,708m
コースタイム
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:25
天候 | 1日目 晴れ後曇り 2日目 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
アルプス第一リフト終点まで、テレキャビンとリフトを利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は良く整備されています 痩せ尾根、岩場での転倒や滑落、登山者とのすれ違いに注意 五竜岳直下の岩場は鎖が整備されていますが 滑りやすい岩の為、濡れている場合、注意が必要でしょう |
その他周辺情報 | ぽかぽかランド美麻 https://www.miasa-pokapokaland.com/ |
写真
感想
遠見尾根は過去二回、いずれも下山していると思われるのですが、
(白馬雪渓から不帰ノ嶮周回時と、赤岩尾根から五竜岳周回時)
当時、この尾根を登りたくないと思ったのを、やっと思い出しました。
突然、遠見尾根の往復で五竜岳に登ろうと思いついたのは、
長い道中の有様をすっかり忘れていたからなのでしょう。
山の日の混雑を考え、大急ぎで決意し、宿の予約をしましたけれど、
台風の影響で、天気予報は当てにならず、不安ながらの決行でした。
五竜山荘にさえ着けば、五竜岳は往復二時間を見れば良いので、
天気を見ながら山頂を往復しようと考えていました。
白馬五竜スキー場は自宅から一時間余り、駐車場では青空も見え、
標高差約800mを一気に登ってくれるテレキャビンは頼もしい限り。
しかし、リフトを乗り継いで、登山口に着くと、もはや五里霧中、
道中の記憶も全くないロングトレイルにやや緊張気味に出発、
時折、微かに行く手が見える程度の、長い尾根歩きが始まりました。
天気はどう変わるのか?五竜岳頂上に今日立てるのか?と
気まぐれな雲にもどかしさを感じながら歩いていると、
沿道の様々な花に、心の余裕を失っていると気づかされました。
山はもう秋、最高に山野草の美しい季節を忘れているなんて…
西遠見を過ぎ、険しい岩場に差し掛かる辺りは花の種類が多く
足下注意ではあるものの、色とりどりの秋の花に見飽きません。
五竜山荘近くでは、トウヤクリンドウが咲き始めていて、
高山で秋の訪れを身近に感じる一番好きな花に出会えました。
山頂付近の風が強いとの話なので、今日は五竜岳山頂を断念、
山荘で休養し、明日に備えることに決定。
二日目早朝も、五竜岳山頂付近は強風と聞き、二時間待機後、
意を決して出発すると、尾根はしばらく無風状態でした。
次第に風が強まり、身をかがめたり、風の隙間を狙って前進、
突然雲がちぎれ、青空が見えると、稜線がみるみる現れ
分岐標識が迫り、正に奇跡としか思えない山並みが出現!
半分諦めていた、剱岳、毛勝三山、薬師岳の絶景が望め、
これ以上の素晴らしい出会いは、この先ないかもしれません。
夢の世界を彷徨う感覚に浸りながらも、慎重に下山、
五竜山荘に着いて振り返ると、再び五竜岳への尾根は霧の中。
一瞬、奇跡的に劔岳と周辺の山々を見られたのでした。
日頃の行いは良いとは言えませんが。神様に助けられたのか…
西遠見に近づく頃、雲が上がって行き、谷間が見えてきました。
昨日は全く分からなかった帰る道筋もくっきりと見え、
こんな険しい登り下りを繰り返す尾根を歩いたのか、と感無量。
嘘のような青空に、深い谷に残る白い雪渓が眩しく見え、一安心、
アップダウンがあっても西遠見からは比較的に楽な尾根歩き。
あと何回この辺りを訪れられるか分かりませんが、
今日の奇跡的な五竜岳山頂と、今を盛りと咲くお花畑の花たちと
小遠見山を。通る度に思い出すことでしょう。
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