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Yamareco

記録ID: 571047
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
霧島・開聞岳

大浪池〜韓国岳ピストン +個人的調査

2015年01月05日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 宮崎県 鹿児島県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
05:51
距離
15.8km
登り
1,415m
下り
1,407m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:56
休憩
0:52
合計
5:48
距離 15.8km 登り 1,415m 下り 1,419m
9:32
22
9:54
9:56
16
10:12
14
10:26
26
10:52
10:59
78
12:17
12:33
74
13:47
14:09
23
14:32
14:33
28
15:01
15:05
15
15:20
ゴール地点
登山口〜韓国岳 標準CT2:50 実際CT1:20 短縮率47.0%
韓国岳〜獅子戸岳 標準CT1:30 実際CT1:18 短縮率86.7%
獅子戸岳〜韓国岳 標準CT1:50 実際CT1:14 短縮率67.2%
韓国岳〜登山口 標準CT2:20 実際CT1:11 短縮率50.7%

Total 標準CT8:30 実際CT5:48 実際CT68.2%

獅子戸岳から帰路の方が時間が早いのは、自分のトレースを辿りルーファイ時間がほとんど無かったためと思われます。
天候 晴れ のち 高曇り
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大浪池登山口付近駐車スペースを利用。
詰めれば20台くらい。無料。トイレあり。
9時時点で4台、15時時点で10台ほど。
現在、韓国岳登山のメインルートになるため、週末、連休は混雑すると思います。

県道一号の林田温泉以降で凍結跡あり。
早朝は走行注意。
道端の融雪剤を活用しましょう。
コース状況/
危険箇所等
登山口〜韓国岳
日向以外、全面に雪があります。
午前中、日陰は凍結している箇所もあるのでアイゼン必須。
午後になるとシャーベットや泥濘になっていました。

韓国岳〜獅子戸岳(登山道立入禁止中:新燃岳1km圏外)
立入禁止になって時間が経つのでかなり荒廃しています。
琵琶池までの区間が粘土質+雪の斜面のためかなり滑ります。
琵琶池以降は傾斜が緩くなりますが、背の低い木が登山道を覆い尽くしており、道が分かりづらい上に藪こぎのようになりスムーズに通行はできません。
ルート不鮮明箇所あり、崩落でルート消失箇所あり。
GPSや地図・コンパスでルート確認出来ることが入山の最低条件です。

立入禁止とありますが、登山道未整備が理由ですので、バリエーションルートだと思って立ち入っています。
当然それなりの準備と装備を整えています。

※新燃岳1km圏内入山禁止中です。
 霧島縦走ルートの場合、獅子戸岳山頂が最も1km圏に近づくことになります。
 入山禁止エリアでは遭難時の捜索も行われることがないため、
 今後も1km範囲は死守するつもりです。
大浪池登山口です。平日なのに車いますねぇ。トイレがあるので助かる。
2015年01月05日 09:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大浪池登山口です。平日なのに車いますねぇ。トイレがあるので助かる。
登山口です。登山ポストあり。
2015年01月05日 09:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山口です。登山ポストあり。
キリシマアカマツの並ぶ石段。昔から知っている霧島の樹林帯です。
2015年01月05日 09:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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キリシマアカマツの並ぶ石段。昔から知っている霧島の樹林帯です。
けっこうやらしい氷の張り方。
2015年01月05日 09:15撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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けっこうやらしい氷の張り方。
大浪池休憩所。ロープがあるけど入っちゃダメなのかな?
2015年01月05日 09:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大浪池休憩所。ロープがあるけど入っちゃダメなのかな?
大浪池(おおなみいけ)到着。奥のこんもりした山が韓国岳。
2015年01月05日 09:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大浪池(おおなみいけ)到着。奥のこんもりした山が韓国岳。
行きは東回りで行きます。
2015年01月05日 09:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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行きは東回りで行きます。
なだらかですが、氷が厚くなってきて足場に困ります。
2015年01月05日 09:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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なだらかですが、氷が厚くなってきて足場に困ります。
ちょっとしたピークにある展望ベンチ。良いです。
2015年01月05日 09:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ちょっとしたピークにある展望ベンチ。良いです。
下りは更に難しいかんじ。しまった、せめてストック出せばよかった。
2015年01月05日 09:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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下りは更に難しいかんじ。しまった、せめてストック出せばよかった。
韓国岳避難小屋到着。中は比較的キレイです。
2015年01月05日 09:57撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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韓国岳避難小屋到着。中は比較的キレイです。
分岐。
2015年01月05日 09:57撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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分岐。
木段+氷けっこう滑ります。
2015年01月05日 10:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:00
木段+氷けっこう滑ります。
傾斜がキツくなってきた!スピードハイク中ですが、負荷に負けて息が続かない・・・
2015年01月05日 10:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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傾斜がキツくなってきた!スピードハイク中ですが、負荷に負けて息が続かない・・・
草木が無くなると山頂はすぐそこ。
2015年01月05日 10:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:21
草木が無くなると山頂はすぐそこ。
山頂直下。現在えびの高原へはダイレクトに下山できません。
2015年01月05日 10:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂直下。現在えびの高原へはダイレクトに下山できません。
霧島連山最高峰 韓国岳(からくにだけ)登頂。這々の体ですが1時間30分は切れました。
2015年01月05日 10:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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霧島連山最高峰 韓国岳(からくにだけ)登頂。這々の体ですが1時間30分は切れました。
標高差300mの火口。大雨の後は水が溜まることもあります。
2015年01月05日 10:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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標高差300mの火口。大雨の後は水が溜まることもあります。
これぞ霧島連山の景色!!最奥の両肩を持つ三角のピークが先日登った高千穂峰。右の火口を持つ山が新燃岳。
2015年01月05日 10:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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これぞ霧島連山の景色!!最奥の両肩を持つ三角のピークが先日登った高千穂峰。右の火口を持つ山が新燃岳。
新燃岳をアップ。火口から蒸気が見えますね。噴火以前はキレイなエメラルドグリーンの火口湖がありました。
2015年01月05日 10:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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新燃岳をアップ。火口から蒸気が見えますね。噴火以前はキレイなエメラルドグリーンの火口湖がありました。
奥の噴煙を上げる山は桜島。年が明けてから既に30回ほど噴火しています。左奥は高隅連山。右下が大浪池。
2015年01月05日 10:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:29
奥の噴煙を上げる山は桜島。年が明けてから既に30回ほど噴火しています。左奥は高隅連山。右下が大浪池。
右奥の高いピークが先日登った市房山かな?左のなだらかなピークが白髪山。たぶん。
2015年01月05日 10:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:29
右奥の高いピークが先日登った市房山かな?左のなだらかなピークが白髪山。たぶん。
小休憩後、火口縁を進むと出てきました。乗越えます。
2015年01月05日 10:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:44
小休憩後、火口縁を進むと出てきました。乗越えます。
一応登山道らしき木段などありますが、崩れている箇所も多いです。
2015年01月05日 10:49撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 10:49
一応登山道らしき木段などありますが、崩れている箇所も多いです。
積雪が出てきました。足あとは兎と鹿のみ。
2015年01月05日 10:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 10:52
積雪が出てきました。足あとは兎と鹿のみ。
左下は木道ではなく登山道崩落防止の柵と思われます。これが倒れたことで登山道が崩落しています。
2015年01月05日 11:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 11:05
左下は木道ではなく登山道崩落防止の柵と思われます。これが倒れたことで登山道が崩落しています。
ここも崩落。雪の下は粘土質の土なので、滑り出したら止まりません。草木を掴みながら通過。
2015年01月05日 11:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:07
ここも崩落。雪の下は粘土質の土なので、滑り出したら止まりません。草木を掴みながら通過。
急斜面が一段落。
2015年01月05日 11:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:12
急斜面が一段落。
木々の間から琵琶池発見。水は干上がっています。
2015年01月05日 11:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 11:12
木々の間から琵琶池発見。水は干上がっています。
平らな場所はルートの判別が困難。GPSとにらめっこ。
2015年01月05日 11:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 11:12
平らな場所はルートの判別が困難。GPSとにらめっこ。
雪はほとんどくるぶし程度でしたが、吹き溜まりでは膝くらいまで踏み抜きました。それよりもルート脇の木が邪魔で藪こぎ状態。かなり体力がすり減ります。
2015年01月05日 11:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:19
雪はほとんどくるぶし程度でしたが、吹き溜まりでは膝くらいまで踏み抜きました。それよりもルート脇の木が邪魔で藪こぎ状態。かなり体力がすり減ります。
大規模崩落地より。獅子戸岳の山容がハッキリしてきました。
2015年01月05日 11:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 11:21
大規模崩落地より。獅子戸岳の山容がハッキリしてきました。
山頂直下がかなり崩落しています。元の姿が分かりませんね。
2015年01月05日 11:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 11:44
山頂直下がかなり崩落しています。元の姿が分かりませんね。
獅子戸岳(ししこだけ)。苦労しましたが無事到着しました。
2015年01月05日 11:49撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:49
獅子戸岳(ししこだけ)。苦労しましたが無事到着しました。
ここまで間近に新燃岳を見たのは初めてです。山肌全体が滑らかで草木もないことから、噴石で覆われているのが分かります。
2015年01月05日 11:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:50
ここまで間近に新燃岳を見たのは初めてです。山肌全体が滑らかで草木もないことから、噴石で覆われているのが分かります。
獅子戸岳から下る登山道は見えますが、谷底で途切れています。本来は木段があったはずですが、全て焼失したのでしょう。
2015年01月05日 11:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 11:51
獅子戸岳から下る登山道は見えますが、谷底で途切れています。本来は木段があったはずですが、全て焼失したのでしょう。
大幡山、夷守岳方面。こちらは歩いたことがないので、近いうちに。
2015年01月05日 12:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 12:05
大幡山、夷守岳方面。こちらは歩いたことがないので、近いうちに。
小休憩後、引き返します。崩落地点より韓国岳。琵琶池の火口形状がよく分かります。また藪こぎをして登り返すと思うとゲンナリしますが仕方ありません。
2015年01月05日 12:08撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 12:08
小休憩後、引き返します。崩落地点より韓国岳。琵琶池の火口形状がよく分かります。また藪こぎをして登り返すと思うとゲンナリしますが仕方ありません。
粘土質の斜面はかなり登りづらい!草木を掴みながらよじ登ります。
2015年01月05日 12:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 12:51
粘土質の斜面はかなり登りづらい!草木を掴みながらよじ登ります。
火口縁に到着。疲れた。
2015年01月05日 13:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 13:12
火口縁に到着。疲れた。
ここから見ると山頂がすごいところにあることが分かります。
2015年01月05日 13:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 13:12
ここから見ると山頂がすごいところにあることが分かります。
二度目の登頂。大休憩予定でしたが、風が出てきたので登山客と話をしながら中休憩。
2015年01月05日 13:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 13:18
二度目の登頂。大休憩予定でしたが、風が出てきたので登山客と話をしながら中休憩。
下山開始です。気温がかなり高くなってきました。
2015年01月05日 13:43撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 13:43
下山開始です。気温がかなり高くなってきました。
思った通り、午前中の凍結箇所が全てシャーベット状に。足場を考えればアイゼン無しで行けました。
2015年01月05日 13:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 13:50
思った通り、午前中の凍結箇所が全てシャーベット状に。足場を考えればアイゼン無しで行けました。
分岐に到着。今度は西回りで。画面右手へ。
2015年01月05日 14:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 14:03
分岐に到着。今度は西回りで。画面右手へ。
程なくするとまた分岐。ここからえびの高原へ降りるルートが、現在の韓国岳最短ルートでしょうか。
2015年01月05日 14:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 14:06
程なくするとまた分岐。ここからえびの高原へ降りるルートが、現在の韓国岳最短ルートでしょうか。
大浪池の一部が凍結してます。ここは全面凍結はしないのかな?
2015年01月05日 14:13撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/5 14:13
大浪池の一部が凍結してます。ここは全面凍結はしないのかな?
半分シャーベット、半分泥濘。
2015年01月05日 14:13撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 14:13
半分シャーベット、半分泥濘。
時折展望のいいところも。
2015年01月05日 14:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/5 14:20
時折展望のいいところも。
分岐まで来ました。
2015年01月05日 14:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/5 14:31
分岐まで来ました。
岩陰に石像が。意味ありげですが、なんでしょうね。
2015年01月05日 14:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 14:35
岩陰に石像が。意味ありげですが、なんでしょうね。
凍結箇所以外小走りで下ってきました。
2015年01月05日 14:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/5 14:52
凍結箇所以外小走りで下ってきました。
駐車場到着。久々のガッツリで疲れたー。
2015年01月05日 14:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/5 14:52
駐車場到着。久々のガッツリで疲れたー。
撮影機器:

感想

連休を取ることが出来て遠征を考えていたが、火曜の天気が悪かったため近場の霧島へ行くことにした。
向かったのは前回行けなかった霧島連山最高峰の韓国岳。
また、霧島縦走の新たな可能性を探るべく、登山道の状況確認のために獅子戸岳まで行くことにした。
入山にあたっての個人的見解は後述。

大浪登山口からスタート。
硫黄山の火山活動活性化で韓国岳登山口が使えなくなって以降、ここがメイン登山口になっているようで、平日だというのにそこそこの車が停まっていた。
霧島に行くときはトレーニングを兼ねて重装備で行くことにしたので、今回のザック重量は水を入れて10kg+重登山靴。出来る限りストックは使わないという方針。

出だしから登山道脇に雪がチラホラ。
標高を上げていくと石段に付着する氷が出てきたので、足場に注意しながら登る。
大浪池からは更に凍結が増えてきて、数カ所、氷の上に足を置かざるをえない場所があった。
避難小屋を過ぎて本格的な登り開始。
徐々に急になってくる木段。
それに伴い、疲労の蓄積するハムストリングス。
以前はなかった疲労蓄積で筋肉が硬直(バンプアップ?)しているのを感じながら、2ヶ月のブランクと長い距離を歩いていないことへの衰えを感じた。
それでも、目標としていた韓国岳まで1時間30分を切ることが出来たので、まぁ、今回は満足することにしよう。

高曇りと低空にモヤがかかった状態だったが、韓国岳からの展望は非常によかった。
10数年ぶりに韓国岳から見る霧島連山を眺めることができた。
まさかここに自分の意志で来ることになろうとは当時思ってもみなかったことだ。

ここから火口縁を少し歩き獅子戸岳への登山道入り。
のっけから登山道は崩壊しており怯んだが、少し探せば発見できそうだ。
少々ピンクリボンが見えるが、過信はせずに自力で登山道を探してみる。

粘土質の地面に雪が付き、更に下りという条件だったので、ここの下りはかなり難儀した。
せっかく発見した登山道も大部分が崩落しており、粘土質の斜面をどうにか下ったりして迂回、ルーファイして戻っての繰り返しで神経を使う。
なんとか下りきってからも吹き溜まりの雪にハマったり、藪こぎをしたり。
ルートが分かりづらいため、GPSを頻繁に取り出してはルート確認しての繰り返し。
思うように進まない。
それでも、樹林帯を抜けると目の前に獅子戸岳が見えて、片道2時間の制限には間に合いそうだと感じた。

獅子戸岳には無事到着。
山頂から至近距離に見える新燃岳は噴石で覆われ草木も生えぬ状態になっており、もはや登山対象では無くなったんだなぁと実感した。
それと同時に、1kmちょっとの獅子戸岳で思ったほど噴石が無かったのが以外だった。
噴火当時の風向きなどが関係しているのか。
今後、あちこち歩きながら調べてみることにしよう。

帰路はまたあの藪こぎと粘土質の斜面だと思うとゲンナリしたが、自分のトレースとピンクリボンが信用出来ることがわかったのでスムーズに韓国岳へ戻れた。

韓国岳はインターナショナル化が進んでいるようで、頂上で年配の韓国人一行、下山途中でイギリス人一家と出会った。
どちらも片言ながら日本語を勉強していたようで、こちらも日本語+片言英語でなんとかコミュニケーションが取れた。
子供の頃はこんなふうになるとは考えもしなかったけど、地元の山で笑顔になる外国人を見るとこっちまで嬉しくなるね。

久々のガッツリ山行で疲れてはいたが、下山の後半に少し走ってみた。
身体は重く、息もすぐに切れる。
はやり体力は落ちているようだ。
下山後の疲労感もかなりのものなので、今後、要トレーニングですな。


〜以下、個人的見解〜
現在、霧島の火山周辺立入規制は2種類あります。
一つは火口付近入山禁止。もう一つは登山道立入禁止です。
今回の山行で対象となるのは新燃岳が対象の規制です。

爆発的な噴火があった直後に発生した規制は2km入山禁止でした。
それに伴い、2km圏内であった韓国岳〜獅子戸岳区間も登山道立入禁止となりました。
それから火山活動沈静化に伴い、入山禁止エリアは2km→1kmと狭まり、獅子戸岳は入山禁止エリアから解除になりました。
しかし、その間未整備であった韓国岳〜獅子戸岳区間の登山道荒廃を理由に立入禁止規制は解除されていません。
ですので、入山自体は禁止されていないという自己判断の元、今回入山しました。

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