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Yamareco

記録ID: 561599
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
伊豆・愛鷹

天城山(縦走路)

2006年01月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
21.7km
登り
884m
下り
970m

コースタイム

日帰り
山行
6:58
休憩
0:58
合計
7:56
9:01
139
11:20
11:25
127
13:32
14:20
40
15:00
50
15:50
15:55
62
天城高原ゴルフ場
16:57
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2006年01月の天気図
アクセス
修善寺(静岡)---バス(河津行)
2006年01月22日 08:12撮影 by  u-miniD,Stylus V, OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 8:12
修善寺(静岡)---バス(河津行)

感想

【全般】
関東の天気予報、21日(土曜日)は全般に雪、翌日22日の日曜日は晴れの予報。本来ならば遠いので日曜日の登山は避けたい処だけれども、晴れを信じて日曜日の登山となった(天気予報は当たり)。初めての地域でのもしかしてのラッセルも覚悟。 不安は多いけれども極力軽量化し、6本爪携行。また2月5日(2週間後)にハーフマラソンを予定しているのでトレーニングも兼ねた気持ちで静岡へ向かった。 天気は回復、良い山行だった。 ただこの時期は公共交通の便が少ないので要注意。

【移動 : 埼玉〜静岡〜天城峠バス停】
<バスの始発に合わせる>
修善寺から「天城峠」への始発バスは8時15分、間に合う様に移動する。

<修善寺発のバス> 伊豆箱根鉄道・終点まで行きバス乗り場へ。駅から徒歩30秒、乗客は3人。登山の服装は自分のみ。
一番前に乗っていると「何所まで?」と運転手さん。「天城峠からゴルフ場までです。」と答えると「昨日、雪が降ったので無理」だと云う・・・。地元の方にそう言われると厳しいものがあるけれど・・・。 修善寺駅にはまったく無かった雪が徐々に道路にも残り始め、チェーン規制の電光掲示板も警告している。道の駅「天城峠」を越えて少し行くと「天城峠バス停」に到着。

【バス停〜旧天城トンネル〜八丁池】
<旧天城トンネルへ> 登山道はバス停に密着する様に付いていました。(写真:緑の看板の後から)。気持ちの中には「新雪を歩くわくわくする期待」と「新雪を歩く恐さ」(ルートを見誤る)があった。登山道を見ると2名の先行者がいる様だ。身支度は終わらせているので周辺の景色をカメラに収めて直ぐに登山道に取り付いた。
沢沿いに高度を上げて行く。雪の下は階段になっている様だった、少し雪を払ってみると石造り。 登山道は微妙な岐路でも足跡が付いているので迷う事は無い、単調に足跡をトレースすると「旧天城トンネルへ出た。」

<重要文化財> 古いトンネルだ。「おやっ?」と思ったのが閉鎖されるどころか中に電灯が燈っている。重要文化財に指定され、公開されている。

<通行止め> ネット等でルートを確認していたけれども、天城峠からのルートは通行止だ。迂回路を行くように指示されている。 しかし登山道に1名の先行者また、どの程度で通行止めか興味も・・・。 [登山道の確認は伊豆市観光商工課へ]

雪は10cm位。しばらくすると先行されていた方に追いつき、ラッセルのお礼。前後を交代して少し話をすると八丁池までの予定だそうだ。
(ルートは崩壊箇所×2 地滑りと思われる。危険度大)

【八丁池〜白田峠〜戸塚峠〜小岳】
<八丁池> 池の手前の岡に展望台と手洗いがある。霧がかかり八丁池が見える程度で視界がさほど利かない・・・。
坂を下り八丁池に沿って進む、池はうっすらと凍っている。 池までは車で来たのだろうか、足跡から先行者3名と読める。その後休憩舎に2名休憩中、ここで先行者は1名となった。実際まっさらな道を行くより心強い。 そのトレースは非常に力強くどんな方だろうかと想像が膨らむ。
八丁池〜白田峠〜戸塚峠まではそれほど起伏は無く坦々と進める。白田峠までは白く霞んでいた空は戸塚峠に着く前になると青空がのぞき、木漏れ日の雪道を楽しめる程に天気は回復していた。戸塚峠を越えて小岳に向かう所で先行者の方が早くも下りて来られた。車で来たと言う名古屋の方と少しの間、山談議。でも名古屋近辺の山は全然解らなかった。

<小岳> 平坦なだった道は小岳への登りで俄然登山道らしくなる。小岳まではちょっとした登りだ。山頂は広いぶな林、林の上には真っ青な空。一本のトレースがあるだけのしんとした山頂は木製の標識やベンチと相まって渋い雰囲気。次には天城の最高峰「万三郎岳」が待っているのでここで食事とした。去るのがなんとなく惜しい山頂、いい場所だ。
そこからは一旦下る、そして「片瀬峠」。ここから100mの登り。林の中なので前方に視界はあまり効かない。進んでいくとなにか広場が見える・・・?

<万三郎岳> 「万三郎岳」と云う標識、山頂だった。何気に暖かく、何気に趣のある山頂。でも残念な事に視界はほとんど無い。林の中で一角だけに景色が得られる(富士山の方向らしい)。そこからは「お〜っ」となるような景色を垣間見る事が出来た。海方向の展望をかなり期待していたけれど残念! でもまだ「万次郎岳」も残っているので期待を残す。
しばらく山頂や垣間見れた展望をカメラに収めた。温度計はマイナス5度、無風。空は既にま真っ青!早く展望を!の気持ちを抑えて電池をポケットから取り出しトランシーバに装着、電源を入れる。東京の様に混み混みではなく、直ぐに「430.200」に空き周波数を見つけて、ホームに戻りCQを出す。

<CQ>
「CQCQCQ こちらはJL8MGI ポータブル2 静岡県賀茂郡東伊豆町 天城山、山頂移動です 次回433.200で再度コールします。」 こんな感じに交信を始め、そして433.200に戻り再びCQ。静岡県、神奈川県、千葉県と交信。普段は聞こえて来ない2エリア地域の電波が入ってくる(そりゃそうですが)新鮮です。
茨城県、埼玉県、呼んでは見るものの残念です。このあたりがハンディ機の限界でしょうか?

<万二郎岳へ>
更に万二郎岳が控えている、これからの景色を楽しみに前進開始。万二郎まで2.2km。
途中、「アセビのトンネル」がある。これは常葉低木で葉に毒があり馬が食べると酔った様になるそうだ。高さ3m位のトンネルは心をくすぐる。(新緑の時に通りたい。)
そして待ってました、展望が開ける地点!そこからはこれから登る白い「万二郎」が目の前に、そして海には大島「三原山」が。その他「利島」、「新島」等々、新島等は人が住んでいるそうだ。麓の稜線もなかなか。北は低い雲に覆われている。(富士山は雲の陰)。

<万二郎岳> ちょっとしたピークで標識がある。写真を撮ったり今一度、千葉県と交信。
下りは樹林帯の中。姫沙羅:ひめしゃら(神奈川県より西に生える落葉高木)や更紗灯台:さらさどうだん(こちらは近畿地方より東に生える落葉低木)等の林を行く(標識を引用)。そして登山口に到着、天城山縦走完了。

<前向きに> ここから最寄駅までジョギングの予定だったけれど・・・。 

【天城ゴルフ場〜JR伊藤駅】
<ルート> ゴルフ場からは地図の点線道を通り、南下して駅まで行くハズ・・・の見積。ところが幹線道のみの除雪。点線道は本当に点線道らしく、しかも私有地・・・入れない。後先考えなくてもいいのは「土曜日」、今日は日曜日。

<エピソード> 軽く身体を動かし進んでいく。コンクリートの緩い下りは徐々に膝への負担になっても来る。途中行動食や水分を取り、気持ちが折れないように進むも街へ出る気配がまったくしない。GPS、予備の電池もあるので現在地は確認できるも、街の様子やバス停までは解らない・・・。「ゴルフ場へ7km」の看板を過ぎた頃、方針変更してタクシーに乗りJR伊藤駅へ。

【最後に】
<編集後記> 冬も良く登られている印象を受けた。展望もなかなか、欲を云えばロケーションがいいのでもう少し展望も欲しいところです。でもそれはイコール「木の伐採」と云う事になってしまう・・・。
<限界> 5Wハンディ機。 東京の声は聞こえず・・・次回50MHzを試そう。

<他>   つぼ足OK、軽アイゼン携行(6本爪)。新雪の登山道は圧雪、凍結はしていなかった。木の根の上等滑りやすい箇所や、少々のラッセルはあり。
水     : ペットボトルのお茶0.75リットル。(水分補給は小岳まで。)
バッテリー : トレッキングパンツのポケットに入れて電圧低下を予防。

<名物>   : 電車がぴったりに来た為に食事は大宮までお預け。JR大宮駅着は夜9時。

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