ブラチリカSP秩父三十四ヶ所札所巡り其の五(第三十一番から第三十二番)

- GPS
- 07:37
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 911m
- 下り
- 1,002m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:37
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:西武観光バス「松井田バス停」から西武鉄道「西武秩父駅」 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
贄川宿にある阿弥陀寺から先の巡礼古道はわかりづらい場所が多いです。 初めに贄川宿からすぐの阿弥陀寺への道標ではなくその先から阿弥陀寺に入り横の道を進み突き当たりの丁字路を左へ進みます。 その先の林道ガニ沢線の看板の左手から山道へ入ると右手に橋が見えますがそれは渡らず左に行くともうひとつ橋があります。 その先は左が切れ落ちた登山道などがあり、沢を何度か渡渉していきますが、わかりづらい場所が多く不安になってきますが、そうすると巡礼道の札があります。 |
写真
感想
今日も秩父三十四か所の続きを歩いてきました。
今年は十二年に一度の午歳総開帳が行われていますが、期間が11月18日までなので期間内にすべてを回ることができなくなってしまいましたが、前回の続き三峰口駅からスタートです。
荒川に架かる橋を渡り昔の宿場町である贄川宿を通り抜けると行き止まりと書いてありますが、河原へ下りられる道があるので巡礼古道確認のため下りてみると対岸に前回確認した渡し場の跡が見えました。
来た道を戻り、阿弥陀寺の案内に従って進んでいきます。
ここから先の巡礼道は町分コースと本コースに分かれますが今回は本コースを行きます。
本コースはわかりにくい場所が多いとありましたが、miketamaさんやstella2さんたちの記録を参考にさせていただき通ることができましたが、わかりにくい橋や、崩落した道などが多かったです。
せっかくの総開帳の年なのでもう少し整備をしてくれてもいいかなと思いました。
本コースを抜けると広い県道歩きになり、四阿屋山の横を通り両神薬師や両神神社の里宮に寄り道しながら進んでいきました。
巡礼道は両神庁舎がある場所から左に折れ細い道になっていきます。
両神中学校の横を通り薄川(すすきがわ)に架かる木の橋を渡り、再び舗装路に出ると「竹内いしの墓」の案内があり説明板には親孝行で緑綬褒章を授与された女性のことだと書いてありましたがお墓はよくわかりませんでした。
ここからは権五郎落峠への登りになります。
名前からして難所かと思っていましたが特に苦も無く越えてしまいました。
変わった名前だったので調べてみると権五郎という人が峠越えで足を踏み外して落ちたとか、峠越えの際に五合(ごんごう)のお米を落としたのが変化して名前が付いたと言われているそうです。
峠を越えると再び少し広い道と合流し進んでいきます。
途中から左手の細い道へ入るのが巡礼古道ですが、少し手前を曲がってしまったようでしたがその道も田園風景が広がるのどかな道で途中に八幡神社などもあり間違えて良かった気もしました。
正しい巡礼道と合流すると、第三十一番観音院まで真っ直ぐな登りになります。
この道沿いには観音院のほかにも子宝に恵まれるという「たらちね観音」や山の斜面に約一万四千体ものお地蔵さまが祀られた「紫雲山水子地蔵寺」などがあります。
地蔵寺の先の観音山トンネルを抜けるとすぐに観音院が見えてきます。
ここの仁王門には日本最大の(別の場所で造って移動させてきた)仁王像がありました。
門をくぐるといきなり二九六段の石段が続いています。
長い石段を登り切るとやっと観音院に着きます。
ここには弘法大師が爪で彫ったと言われる一千体の石仏や水垢離の修行に使われた滝などがありました。
奥の院が東西二つあるそうですが、西側は崩落のため立ち入り禁止となっているので東奥の院へ向かいました。
途中には以前にも相撲の伝説があった畠山重忠が馬をつないだといわれる場所やその家臣が射抜いたという約1km先の岩穴などがあり、またここにも多くの石仏が立ち並んでいました。
お参りと納経帳に御朱印を頂いた後再び長い階段を下り次の三十二番へ向かいます。
三十二番へは小鹿野の中心部を抜けていきますが、どうやらお祭りが開かれているようで気になりましたが、今日は調子よく歩けていたのでそのまま三十二番へ向かってしまいましたが、後で駅などに張ってあったポスターを見ると小鹿野歌舞伎のお祭りだったようで少しだけでも見ておけばよかったと後悔しました。
小鹿野の街中を抜け再び山の方へ向かいます。
ここからは大日峠を越えていきますが、その手前で遂にあの「こんせい宮」に出会ってしまいました。
その辺のいきさつについてはこちらの日記のコメントをご参照ください。
↓
http://www.yamareco.com/modules/diary/13595-detail-75127
確かにご立派なものが祀られていました。
「こんせい宮」を過ぎたあたりで左の山道へ入っていきます。
何度か沢を渡りながら進んでいきますが、橋が所々壊れかけているので下を通ったほうが安全な場所もありましたが、全体的にのんびりと歩ける気持ちのいい登山道でした。
最後の登りを終えると二体の大日如来が祀られた大日峠へ出ました。
ここからは竹林の中を下っていきます。
峠を下りると古い民家の並ぶ道を歩き第三十二番札所法性寺に着きました。
ここは地名が般若であり山号も般若山なので山門にも大きな般若の面が掛けられていましたが、お寺の境内は花浄土と名付けられるほど多くの花があり特にシュウカイドウが有名ですが、時期的に今は紅葉が見事でした。
ここの観音堂は舞台造りになっており舞台の上にも上がれますが土足厳禁のため途中でスリッパに履き替えました。
観音堂の裏手まで巨大な岩盤が迫っておりこの岩盤の上に奥の院があると言うのでそちらへも行ってみました。
重なり合った岩の間を抜けを登っていくと右手に鎖と岩を削り作られた足場があり登ってみると上には祠と龍と虎が対峙しているように見える岩がありましたが、ここの足場には砂がたまっていて登る方はまだいいですが下りる時が滑りそうで怖かったです。
さらに登り続けて行き何度か足場の彫られた岩を通り尾根まで出るとそこは巨大な岩の尾根でした。
左に行くと大日如来、右に行くと岩船観音があるとのことなので先に左の方へ向かうと巨大な岩の前に何人か列を作っていました。
どうやらこの巨大な岩の上に大日如来像があるようですが一人づつしか行けないので順番待ちになっているようでした。
ここは、先ほどの鎖場より足場も深く砂もなかったので登りやすく大日如来像のある頂上まで来ると展望もとてもよく気持ちよかったです。
次に岩船観音のほうへ向かいます。
こちらは岩尾根の先に建っているので特に苦もなく見ることができました。
来た道を下り本堂まで戻ると上の方に先ほどの岩船観音が見えましたがここから見るとちょうど船の舳先に立っているようでした。
ここからは巡礼道に従い三十三番との中間点にあるバス停まで向かいます。
のどかな里山の田園風景の中を巡礼中必ずどこかしらから見えた武甲山を見ながらのんびり歩いて行くと日本武神社へ出ました。
ここは日本武(ヤマトタケル)を祀った神社で毎年3月に境内にある舞台で小鹿野歌舞伎の奉納が行われているそうです。
日本武神社の前から細い道に入り巡礼道を進んでいくと古来の巡礼道は真っ直ぐ川を渡り続いていましたが、採石場などができ今は通れなくなっていました。
今回も河原まで下りようかと思いましたが、ちょうどバスの時間が近づいていたため今回は寄り道せずに明治巡礼道で松井田バス停まで行き今回はここで終了しました。
ちなみにバスは少し遅れて到着しましたが、この運転手さんが「○人次で乗りますが詰められますか」とか「本当は大きな75人乗りのバスで来たかったのですが空いていなかったんです。」とか「(秩父鉄道の)秩父駅から先が渋滞するので元気な人はここから歩いたほう早いです。」などいろいろなアナウンスをしてくれました。
なので、秩父駅で下りて秩父神社を抜け西武秩父まで歩いて帰りました。
秩父三十四か所の午歳総開帳は、これを書いている今日(11月18日)で終了なのでちょうど1日足りませんでしたが次で結願出来そうなので最後まで歩こうと思います。
Chilica












Chilicaさん、こんばんは!
さすが健脚です!
わたしはハナから三峰口から渡渉も含め、小鹿野までと決めていましたもの。
Chilicaさんが仰るように、古道は『荒れ過ぎ』、
一段と崩壊していますね。。
整備するのは秩父市?国土交通省?
…横瀬町はお金があるんだなー、と感じたことはありましたが。
お船観音、強烈に印象深いです、
いい時期に行かれて羨ましいです。
わたしの迷いレコを参照して下さったなんて光栄です。
心細かったこと、光が見えたこと、思い出させていただきました。
『こんせい宮』、
よ〜く手を合わせてきましたか?^^
次回 結願ですね
長かった旅の終着のChilicaさんのレコが楽しみです。
miketamaさんこんにちは。
私も、贄川付近の道次第(迷子など)では小鹿野までにしようかと思っていたのですが、miketamaさんたちの記録のおかげで案外スムーズに通れたので行けるところまで行ってみました。
巡礼古道も今は歩く人が少ないのか、道標が不親切だったり山の中は荒れている場所が多いですよね。
特に贄川の崩落地点はかなり怖かったです…
お舟観音の紅葉はイチョウはもう散ってしまっていましたがモミジはちょうど見ごろでした。
岩に彫ってある足場も微妙に合わなかったりして大変でしたが奥の院の印象が強いですね。
こんせい宮は初めて見ましたが本当にそのものずばりという感じでした。
お参りはしましたがどんな御利益があるのでしょう…
次回で、結願ですが札立峠や破風山もありますし化石や地層など気になる場所が多く楽しみですが、終わりとなると少しさみしい気もします。
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