記録ID: 5421994
								
								全員に公開
																
								無雪期ピークハント/縦走
								霊仙・伊吹・藤原
						↑幾里谷→谷山→藪谷↓ 幾里谷林道のスペースから
								2023年04月29日(土)																		[日帰り]
																	
								
								
								
 岐阜県
																				滋賀県
																				岐阜県
																				滋賀県
																														
								
					体力度
					
			
	
							4
					
					1泊以上が適当
			- GPS
- 08:16
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 984m
- 下り
- 967m
コースタイム
| 天候 | 曇り下山最後の方は小雨 気温10〜15℃ ほぼ無風。 | 
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 | 
| アクセス | 利用交通機関: 
																																								自家用車										
																																																 | 
| コース状況/ 危険箇所等 | ・コース全般としては、ほぼバリルートです。情報がかなり少なく、みんなの足跡もない区間が多いです。数箇所ある滝の巻きなど一部の場所では、それなりのフィジカルの方が適切な装備と適切なルーファイをできないとリスクを回避できず大けがや死亡する可能性が高いと思います。安全を確保していくには、ザイルを何時でも何処でも使える技術がある方が、沢靴を持参して挑むべきルートだと思います。 ・詳細 スタートから林道を歩き、標高310m辺りの右岸から支川が合流しているあたりで林道終点。幾里谷へは、その支川あたりから降りると良い。ここから標高550m辺り谷の分岐点までは、20回程度の渡渉を繰り返す。斜度は緩いが、河川幅の割に水量が多く、水面には渡渉のための石が少ない。石があってもかなり滑るため濡れずに渡渉するのはコツがいる。フェルトソールがあればかなり楽だろう。 550mの谷の分岐点は左の谷へ入って、距離で450m位登って標高580m位まで行くと「くの字滝」がある。ここは沢登りの方でフリーで登る方もいるらしいが、落ちたら死ぬかもしれない。自分達は左岸側を登って巻いた。くの字滝から300m弱登り、標高620m辺りの左右の谷の分岐点までいくと、進む方向の右の沢(本谷だと思う)は藪が増える。沢に登り標高730mあたりに素晴らしい連爆が出現する。ここは左岸側を数段登ってから、最後の滝は左岸の急登ルンゼ地形を登って行く。落石があるので1人づつ進むべき。その先は危険な斜度は減り、谷山への尾根へ乗り上げる。 谷山から200m位進むと、小ピークから薮谷の本谷が眼前に広がる。かなり美しい谷だ。ここを下ろうか迷ったが、何か所か急登と地図にない滝や崖がありそうな地形だったため、リスク許容外と判断して下るのはやめた。谷山からは予定通り多少藪っぽい尾根を歩いて鹿遊び(幾里山)方面へ進むと林道が出現し、支谷の入り口が出現する。ここを700m位下り、標高590m辺りに藪滝が出現する。ここまでの区間は落石し易いのでフォールラインに入らない、入れないように注意する。藪滝はザイル懸垂下降で降りる方もいるらしいが、ザイルであっても危険な気がする。自分達はザイルは技術不足のため巻くこととした。一度左岸側を巻いて行こうとしたが、地形図と違い、急な崖となっており危険と判断して右岸から立木を掴みながら尾根と少し登り、トラバースして進んで藪滝の下へ降りた。しかし、このルートは本当に危険だ!ザイルを使う前提でない限り、絶対に行ってはいけない。絶対に!!本当に命がけのルートだ。土のトラバースはかなり滑り、斜度は60度を超える。落石もし易い。その斜面の下はさらに落差10m程度の崖だ!落ちたら死ぬ。立木は疎で掴みながら進み続けることはできないため、地面に露出している細い木の根っこを掴みながらトラバースした。途中には、幅10m程度のザレた崩落の筋があり、ここもトラバースしないといけない。当然、立木はない。ここを通過した後、いくつもの沢へ降りるルートを行ったり来たりして試行錯誤したが、どうしても7mほどは手がかりのない滑る土の斜面をトラバースしないといけない。結局、最後は下が崖ではなく、滑落しても斜面を10m程度滑り落ちるだけで済む斜度60度程度の斜面を7mほど一気に走り、根っ子にとりつき、そこから斜度の緩い斜面(斜度50度程度)を沢まで降りた。hskmaxさんは、尾根を登らず、自分よりも下部の斜面をトラバースして先に沢に降りたが、その区間は何処もすぐ下に10m以上の崖があり、何か所か一か八かの場所があったようだ。二人のコースはどちらもリスク許容外の危険地帯だ。くれぐれも言うが、絶対に行ってはいけない。この後、沢に降りて薮谷直下へ進むと分かったが、正解の巻道は左岸側だと思う!滝上からは一見、危険なルートに思えたが、滝上から左岸斜面を登り、尾根を乗り越えると緩い斜面があり、そこを安全に降りてこられるはず。最初の急登のみ、安全なルートをルーファイルする必要があるが、こちらの方が右岸巻きよりはるかに安全だろう(実際には行っていないので、確信はありません。いかれる場合は自己責任です)。その後は、林道終点まで、結構長い距離を、いやらしい渡渉を繰り返しながら降りていった。難易度は高くはないが濡れずに降りるのは、それなりのフィジカルが必要。 林道から先はジョグで下ったが5km程あったと思う。 | 
写真
										g:今日は、先週に引き続き、hskmaxさんとバリルート。昨日、ご連絡を頂いたので、温めていたバリルートに行くことに。
今日もなにとぞよろしくお願いします。過去レコもほとんどないし、みんなの足跡もない区間ばかりで、全く記録がない区間も行きますけど・・・。
h:今日も連れて行って貰います。よろしくお願いします。
						今日もなにとぞよろしくお願いします。過去レコもほとんどないし、みんなの足跡もない区間ばかりで、全く記録がない区間も行きますけど・・・。
h:今日も連れて行って貰います。よろしくお願いします。
										g:いやらしい渡渉をいったい何十回やっただろうか?
h:ヌメヌメ石で恐怖の渡渉ばかり
g:でも、hskmaxさんの渡渉する姿を見て、「めっちゃ体動くやん!!」ってビックリしましたよ。自分は渡渉得意ですが、自分より上手な方に初めて会いましたよ(笑)。
						h:ヌメヌメ石で恐怖の渡渉ばかり
g:でも、hskmaxさんの渡渉する姿を見て、「めっちゃ体動くやん!!」ってビックリしましたよ。自分は渡渉得意ですが、自分より上手な方に初めて会いましたよ(笑)。
										h:滑る〜 怖い怖い
g:靴裏で石をゴシゴシして苔を落さないと無理です。それでも滑るし。この石、どうも緑藻とか珪藻ではなく藍藻な気がする。バクテリアもちょっと混じっているような気がする。こんな石はどうにもならない位滑るんです。
						g:靴裏で石をゴシゴシして苔を落さないと無理です。それでも滑るし。この石、どうも緑藻とか珪藻ではなく藍藻な気がする。バクテリアもちょっと混じっているような気がする。こんな石はどうにもならない位滑るんです。
										g:雰囲気でてきましたね
h:とにかく沢沿を行くのが基本のgrさん、僕はすぐ巻
g:効率よく行くより、楽しそうな所を行く方が楽しいじゃあないですか(笑)。きっと沢靴の方がもっと楽しいんでしょうね。
						h:とにかく沢沿を行くのが基本のgrさん、僕はすぐ巻
g:効率よく行くより、楽しそうな所を行く方が楽しいじゃあないですか(笑)。きっと沢靴の方がもっと楽しいんでしょうね。
										g:これは支谷かな。こんな滝があちこちにあるんです。なかなか楽しいし、きれいです。登山の景色は遠くの景色ばかりではないよね。自分はこんな景色も大好きですが、一般的にはどうなんですかね。								
						
										g:ここまでは、みんなの足跡もない区間ですが・・・ここからは記録もない本谷区間です。谷が左右に分岐しているが、藪谷峠方面ならば左。左に行くと大きな滝(巻き可能)の次に、2段ゴルジュ滝(沢屋はつっぱって登る方がいるらしい)がある。今回は過去レコもみんなの足跡もない右に行く。
								
						
										g:こんな感じですが、この先に等高線が狭くなっているうえに斜度が緩くなっている箇所があります。きっとそこには、地図にない滝があるだろう・・・。「そこを抜けられれば、多分、稜線まで詰められると思います!」とhskmaxさんにお伝えする。								
						
										g:ある程度登ると、右側に立木が1本だけありました。立木の影はフォールラインから外れているし、もし落ちてきても、立木に隠れれば安全だ。ここでhskmaxさんに合図して追いついてもらいます。								
						
										h:見えていた連爆滝上部のから更に上も滝が続いていた。
本当に素晴らしい場所だ。
g:下から見えなかったけど、かなりの落差の滝ですよね。このルート選択して良かったなあ・・・と思った瞬間でしたね。ここ来ないともったいないですね。
						本当に素晴らしい場所だ。
g:下から見えなかったけど、かなりの落差の滝ですよね。このルート選択して良かったなあ・・・と思った瞬間でしたね。ここ来ないともったいないですね。
										g:山頂から少し進む。きっとこれが薮谷の本谷。これが見たかった。ここは地形的に地図にない滝が複数ありそう。しかも急登箇所で谷が結構左右に振れています。そこはきっと、流水で谷の斜面が洗われて、えげつない岩盤になっていそう・・・。怖い・・・。吸い込まれそうなくらい美しい谷ですが、怖いので行きません。								
						
										g:最後の核心部。藪滝です。この滝を巻いて行くのですが・・・。上からのぞき込むhskmaxさん・・・。あと30cmであの世ですよ(゜д゜)!。「怖い怖い。怖いからやめましょう!!危ないですよ。」と悲鳴をあげるが・・・「大丈夫や!!岩盤や!!」とhskmaxさんは余裕のよっちゃん。
いやいや、石にしか見えません。石をよく見てください。陸側にある部分より、空中にある部分の方が多いです!!人間乗ったら、ドカンと下の落ちてもおかしくない。というか、なぜ落ちない?怖いからやめましょう。ほんと見てるだけで怖い。
						いやいや、石にしか見えません。石をよく見てください。陸側にある部分より、空中にある部分の方が多いです!!人間乗ったら、ドカンと下の落ちてもおかしくない。というか、なぜ落ちない?怖いからやめましょう。ほんと見てるだけで怖い。
										g:さて、この藪滝をどうやって攻略するか。一度は左岸側を巻こうと思ったが・・・。崖のような急登で、その先も崖のような気がする・・・。危険だ!!
一度戻って、写真の右岸の尾根に登って、尾根の左側の斜面をトラバースして降りて行くコースで再トライする。この尾根の左側が滝です。
						一度戻って、写真の右岸の尾根に登って、尾根の左側の斜面をトラバースして降りて行くコースで再トライする。この尾根の左側が滝です。
										g:しかし、これがいけなかった(-_-;)。ズルズルの土の急登トラバース。等高線からは読み取れない超危険地帯。滑落したら斜面下の10m以上の崖を落ちてあの世です。この区間、立木があれば良い。あればだ・・・。しかし予想以上に立木の間隔が広い。ここは崩落ラインを渡ったところ。立木もなく斜度もきつく、かなり際どい。hskmaxさんはこの下部をトラバースしたが、下部の崩落ラインはもっと危険。自分にはリスク許容外だったので、上部の少しマシそうな箇所をトラバースした。								
						
										g:無い無い・・・・どこにも安全に降りられそうなルートがない(-_-;)。ヤバいぞ、これ・・・。どうしようもない。立木も根っ子もないけど、7m位向こうの根っ子につかまれば、そこからは滑落しても崖ではなく斜面だから、大けがは免れそう・・・。ここを行くしかないのか?								
						装備
| 個人装備 | 
																モンベルウィックロンクールライト長袖
																モンベルクリフライトパンツ長ズボン薄手
																予備コンタクト1式
																温度計
																115デジベルホイッスル
																大門沢手ぬぐい
																モンベルウィックロンジオサーマルロング
																サロモンスピードクロス5
																レインウェア上下
																ザック(グラナイトギアのクラウン2の38L)
																パン3個(2個消費800kcal)
																非常食(柿の種3袋)
																ヘッドライト(レッドレンザーMH5を2個と予備電池2個)
																GPS(ガーミンmap66sを1個と予備電池3セット)
																スマホ(ドコモ)
																ココヘリ
																JROカード
																お金クレジットカードなど
																地図
																ピコシェルター
																お茶1.7L(1.1L消費)
																エマージェンシーグッズ1式
																塩飴
																化繊防寒着上
																熊鈴大小各1個
																ファイントラックフローティングロープ25m
																1.2m×2本と0.6mのスリング
																トレッキングポール
																総重量約8.0kg位
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感想
今回は色々と課題ができました。藪滝の右岸の巻道。この選択は絶対にありえない。そして対応もまずかった。せっかく補助ロープ持参してるので、すぐに取り出して使えるような準備と想定が必要だった。今後も、レコがなかったり、少ないコースはどうしてもこういったことが発生するだろう。そういった場合でも、安全に下山できるように、今後はザイルワークや沢登りの技術、経験を積んでいかねばならないだろう。山って、まだまだ奥が深いなあ・・・と実感した1日でした。
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驚きました!
実は今週、幾里谷に行こうと思っていたところなので!
自分はグリーンさん達の様な技術や度胸も無いので、550m付近の分岐からそのまま尾根に取付き、谷山〜ソノドの快適尾根で戻っていく予定です。
ですので今回のレコも先週に引き続き、本当に参考になりました。
ありがとうございました。
タイムリーだったんですね。
先に行ってしまって、なんだかネタバレみたいで申し訳ありませんm(__)m。
ちなみに、ベジさんならば、不動滝も行かれてますし、一緒に登山した感じですと、幾里谷は最後まで普通に安全確保して行けると思うのですが・・・。
是非、連爆を見ていただきたいです。
ただ、濡れた石が滑るのでフェルトの沢靴あると良いとは思います。
お気をつけてお楽しみくださいm(__)m。
そんなこと言われるとメッチャ連爆を見てみたくなりますやん・・・
是非!^_^
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