土蔵岳のブナ



- GPS
- 07:29
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 896m
- 下り
- 888m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山毛欅とトチノキの巨木があると言うので、土蔵岳に行って来た。かなり昔に土倉谷から県境稜線に出て藪の中の土蔵岳に登ったことがあるが、山頂には物凄く高い場所に見えないくらいの標識板があったのだけを記憶している。
今回は土倉谷二股の林道からP572、P937を経て土蔵岳へ登り、あわよくば猫ケ洞方面へ行ってみようというものだ。結果的には土蔵の直ぐ次のピークにあるシャクナゲの花と猫ケ洞の山頂を見るだけで、あえなくシャクナゲ藪に降参した。
それにしても、このP572、P937と県境稜線の山毛欅の見事さと大きさに感激であった。トチノキは時間の問題もあったので、諦めてまたの機会に譲ることにした。春爛漫の季節の山毛欅の新緑の清々しさは言葉に表せないほどだ。稜線の藪はP937付近だけが煩い程度で、他は殆ど藪らしい場所はなかった。ただ、猫ケ洞への稜線はシャクナゲの密集藪に直ぐに諦めたが、此処を通過している人がたくさんいることに驚きと尊敬の念さえ感じた。
土蔵谷二股からP572への尾根取り付きは狭い尾根で岩と木の根と急傾斜で、かなり神経を使いながらの登行となった。そのことから、下山はP572から南東の支尾根を下って最後の斜面は少し愚図愚図だが危険がなく下れてよかった。
P937周辺は比較的平坦で、薄いが背の高さの灌木などが通過しにくい場所もあって、GPSで現在地確認しながら、P937ポイントを探しあてた。
P937の下の770m付近には古い虎ロープが残置してあるが、トチとブナの見学会用なのだろうか?土倉谷側に少し下ればトチノキの巨木と会えたのであろうが、シンドさと時間のこともあったので諦めて下った。
今回歩いた周辺は植林が無くほぼ全てが自然林であることに後から気が付いたが、春の新緑の時期には最高で、目の保養になる景色ばかりだ。足元にはハルリンドウやイカリソウが健気に咲いているし、三つ葉ツツジも圧倒的な巨木の中に負けじとピンク色を輝かせていた。
今回、土蔵岳山頂付近は藪もなく景色も少しだけ枝の間から見えたが、昔は藪の中で周囲は何も見えない鬱陶しい場所であった記憶だ。確か13年前なのだが、こんなにも変化するものだろうか?と訝しい気持ちになった。今回はGPSで現在地が確かであるが、前回は?と疑いが気持ちの中にあった。しかし、物凄い高い場所の山頂標識は、13年前の登頂時には確認できなかったが、帰宅後写真を拡大して『土蔵岳』の確認をしたのだ。前回もこの地に来ていることはほぼ間違いはないと思われるが、この変わりように納得出来ないまま土蔵を去ってきた。自然だけは変わらぬものと思い込んでいるのかもしれない。自分自身の変わりようには何一つ気も付かないくせにと下山後思い至るのだった。
この周辺の猛烈藪を秋や春に縦横無尽に歩き回っている方々に改めて尊敬の念を抱くことになった土蔵岳であった。
”八”、”永”、”竹”
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