三草山(播磨)


- GPS
- 02:11
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 377m
- 下り
- 375m
コースタイム
天候 | 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道 |
その他周辺情報 | 東条温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
今週もkinuasaの足の調子に合わせて低山の短距離ハイクとする。ここのところ、六甲の頻度が高いので、今日はちょっと違った味わいの山域にしよう。ただし近いところがいい。そして浮かんだのは東播の里山で、眺めの良さそうな未踏の山、三草山だ。
三草山というと自分にとっては北摂の三草山になじみがある。北摂の三草山にはナラガシワの大きな林があり、ヒロオビミドリシジミを産する。小学生の頃、友達とこの蝶を採りに行ったから、昨年再訪(!)したときには、その時の林の様子がそのまま記憶によみがえり、随分懐かしく思ったものだ。この蝶は今も発生していて、保護下に置かれている。
一方、播州の三草山は加東市にある。源義経が一の谷で平家に徹底的な打撃を与える前、この山で平資盛を夜襲して打ち負かした。この三草山合戦の故、実はこちらのほうが北摂の三草山よりも一般的には知名度が高い山なのである。
私の持っている『分県登山ガイド、兵庫県の山』には北摂の三草山が載っている。しかし、より新しい版には北摂のではなく播州のものが出ているらしい。選ばれる山がちょくちょく変わったんじゃ、いつまでたっても完登できないよ、とぶつぶつ言ってきたが、登ってしまえば済むこと。ようやくその日が来た。
昭和池の堰堤下にある山口駐車場に着くと、すでに何台もの車が止まっていた。小綺麗なトイレの前には、「山頂で記念写真を撮ると”近本ロード踏破証明書”を授与します」と書いた観光協会のポスターが掲示されている。阪神タイガースの近本光司選手が、県立社高校にいたころ、この山をトレーニングの場にしていたらしい。
さっそく我々もトレーニングを開始する。山裾を回って鞍部から稜線にのる。すぐに視界が広がってくる。播州の岩山に共通することだが、全くの低山なのに随分高度感がある。遮るものの無い眺望の広がりがこの感覚を呼び覚ますのだろう。岩の露出が多いところには、金属製の手すりまで設置されている。見下ろせば四方を山に囲まれた昭和池がグリーンに染まって佇んでいる。kinuasaは蔵王のお釜を思い出したというが、ちょっとほめ過ぎ! お釜の水は火山湖の金属イオン、昭和池はアオミドロの色に違いない。
周囲を終始見下ろしながら、正面に聳える三草山のピークに向かって歩を進める。アップダウンがきつそうに見えるが、所詮は低山。高度差は大したことなく、楽に登れる。何組かと抜きつ抜かれつ、またすれ違いながら進めば、難なく三草山の山頂に達した。360度の見事な眺望である。件の近本ロードポスターの取り付けられた山頂の標識で記念撮影。kinuasaはスタンプ台があることを知って喜んで押している。
山頂の社でお参りして、さて天狗岩経由で下山しようと思ったら、立て看板に工事中通行禁止とある。行けるところまで行って、通れなくなったらルート外をエスケープ、ということも考えた。だが、今日は下山後のスケジュールもあるので、てこずると計画がご破算になりかねない。無理は禁物だ。仕方がないので、代替えとして古道コースで周回することにする。古道コースは最初の急な下りをこなせば、あとは緩やかな尾根道となる。灌木林を抜けるとところどころ視界も開け、真正面には昭和池を見下ろすことができる。右には登りに使った尾根が高い。左には天狗岩の稜線が長々と走っている。昭和池の端に降り着く地点で昭和池周回コースを左に分け、右岸の尾根を登るようになる。登り切った地点は、行きの三草コース最初の鞍部である。せっかくなので尾根末端の小ピークにも寄ってみる。ここが意外にもよい景色なのだった。また、ピークから駐車場横へ下るところも、露岩のザレ地を通って下るちょっとしたバリエーション付きである。
駐車時には11時過ぎに降り立った。車ですぐの下久米にある蕎麦屋「極み」へ向かう。まだ誰も客が来ていない。「極み御膳(1200円)」の「天ざる(+200円)」を注文する。この天ぷらが見事だ。エビは中が半生の仕上げで、衣はカラッと且つフンワリしている。青シソもパリッとしながら「厚み」を感じさせるように揚がっている。野菜の煮物は京風あっさりで、質感が巧みに温存されている。これら2点は素晴らしい出来だと思う。ただ蕎麦は、asakinuとしては蕎麦の風味がもうちょっとほしい。小麦粉感がちょっと残念。だしは少し薄いかな。
まだ時間がある。買い物をしてから、懸案の雄岡、雌岡をこなしてしまおうか。というわけで、欲張りな我々は「次」に向かったのだった。播州三草山、分県ガイドが北摂三草山を外してこちらを入れたことに、登ってみれば合点がいくasakinuであった。
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