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Yamareco

記録ID: 5207268
全員に公開
雪山ハイキング
中国

大万木山☆ブナの大樹の樹林が広がる雲備国境の名峰へ

2023年02月24日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 島根県 広島県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:45
距離
5.7km
登り
667m
下り
666m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:26
休憩
0:20
合計
3:46
距離 5.7km 登り 667m 下り 670m
10:23
6
スタート地点
10:29
10:31
25
10:56
11:06
2
11:08
6
11:14
11:15
3
11:18
16
12:21
12:26
3
12:29
12:30
25
12:55
12:56
63
14:09
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道分岐点(除雪終了地点)に
コース状況/
危険箇所等
滝見コースは広く明瞭な登山道が続いており歩きやすい。
山頂部では1m近い積雪があり、ワカンかスノーシューが望ましいと思われる。
権現コースと呼ばれる尾根道は急坂とトラバースがあり、積雪期は雪の状況によってはかなり難しいコースになると思われる。
林道分岐点にある案内板
ここ(現在地)が除雪終了地点であり、ここから出発
2023年02月24日 10:27撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 10:27
林道分岐点にある案内板
ここ(現在地)が除雪終了地点であり、ここから出発
門坂駐車場から登山口へ
2023年02月24日 10:33撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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門坂駐車場から登山口へ
登山道はなかなか雪がつながらない
2023年02月24日 10:38撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 10:38
登山道はなかなか雪がつながらない
権現滝に寄り道
2023年02月24日 11:05撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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権現滝に寄り道
権現滝
2023年02月24日 11:01撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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権現滝
2023年02月24日 10:58撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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流心に近づいて
2023年02月24日 10:59撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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流心に近づいて
瀟洒な避難小屋に
2023年02月24日 11:12撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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瀟洒な避難小屋に
谷の上流部
2023年02月24日 11:16撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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谷の上流部
林道に出た
2023年02月24日 11:19撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 11:19
林道に出た
再び林道を離れて
谷の上部に広がる疎林を登る
2023年02月24日 11:24撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 11:24
再び林道を離れて
谷の上部に広がる疎林を登る
地蔵堂へ
2023年02月24日 11:39撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/24 11:39
地蔵堂へ
地蔵堂前の展望台より
北に見えるのは等検鏡のようだ
2023年02月24日 11:38撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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地蔵堂前の展望台より
北に見えるのは等検鏡のようだ
東には毛無山へと続く県境尾根
2023年02月24日 11:39撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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東には毛無山へと続く県境尾根
尾根に乗ると見事のブナの大樹が
2023年02月24日 11:48撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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尾根に乗ると見事のブナの大樹が
2023年02月24日 11:49撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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次々と現れる
2023年02月24日 11:50撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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次々と現れる
早速にもブナの回廊に
2023年02月24日 11:58撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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早速にもブナの回廊に
2023年02月24日 12:03撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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ブナの樹林に陽が差し込み始める
2023年02月24日 12:06撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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ブナの樹林に陽が差し込み始める
やわらかな陽射しが斜面の起伏を浮かび上がらせる
2023年02月24日 12:13撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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やわらかな陽射しが斜面の起伏を浮かび上がらせる
緩やかな斜面を辿って
2023年02月24日 12:15撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 12:15
緩やかな斜面を辿って
背後には検橋稜線の山々
2023年02月24日 12:20撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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背後には検橋稜線の山々
山頂部はブナの大樹の壮麗な森
2023年02月24日 12:24撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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山頂部はブナの大樹の壮麗な森
森の中に再び避難小屋が現れる
2023年02月24日 12:25撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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森の中に再び避難小屋が現れる
再び陽が差して
2023年02月24日 12:28撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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再び陽が差して
山名標
2023年02月24日 12:33撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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山名標
山頂を振り返る
2023年02月24日 12:35撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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山頂を振り返る
山頂近くの大樹
2023年02月24日 12:35撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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山頂近くの大樹
こちらはタコぶなと呼ばれる大樹らしい
2023年02月24日 12:37撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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こちらはタコぶなと呼ばれる大樹らしい
広々とした展望台から
東に毛無山、鯛の巣山(奥)へと続く県境稜線の展望
2023年02月24日 12:40撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/24 12:40
広々とした展望台から
東に毛無山、鯛の巣山(奥)へと続く県境稜線の展望
2023年02月24日 12:45撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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展望を眺めながらコーヒーを淹れてランチ
2023年02月24日 12:51撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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展望を眺めながらコーヒーを淹れてランチ
その後もしばらくはブナの樹林が続くが
2023年02月24日 12:58撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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その後もしばらくはブナの樹林が続くが
急下降
2023年02月24日 13:17撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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急下降
急斜面のトラバース
2023年02月24日 13:31撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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急斜面のトラバース
尾根の下部の自然林
2023年02月24日 13:56撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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尾根の下部の自然林
頓原から大万木山を振り返る
2023年02月24日 14:25撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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頓原から大万木山を振り返る
撮影機器:

感想

翌日の午後に松江で仕事があるだが、前日から休暇を取得することが出来たので早朝の飛行機で伊丹から出雲空港へと向かう。飛行機が出雲空港へと降下を始めると窓の外には屏風のような大山の北斜面が雲の中から姿を見せている。

この週の金曜日から土曜日にかけての天気予報は猫の目のようにコロコロと変わった。高気圧の間の気圧の谷が通過することは明らかなのだが、それに伴う前線の位置がなかなか読めないからなのだろう。少し雨までは1日中雨の予報であったのが、前日には日がな曇りの予報となる。

飛行機のいいところは雲の状態が把握出来ることだろう。この日はどうやら高曇りのようだ。中国地方の山々は標高が低いことおあって、山並みは雲の下だろう。県境の大万木山に向かうことにする。おおよろぎさんと読むのだが、知らなければ読めない難読山名の一つだろう。サンカヨウで有名な山であり、花の季節は大勢の登山者で賑わうらしいが、山頂部には見事なブナの樹林が広がっているらしい。

出雲市でレンタカーを借りて、波多川に沿って県道を南下する。山が低いところが多いせいか山間に入っても二車線の道路が続き走りやすいのが有難い。しかし、周囲の山々には全くといっても良いほど雪が見られたない。国道54号線を経て頓原から再び県道を東に向かうとようやく山肌に雪のある県境の山々が見えてきた。

武智集落を過ぎると途端に道路沿いには雪が現れるようになる。除雪が終了しているのは林道の分岐点であったが、車数台分の道路余地があるのでここに車を停めて出発する。門坂駐車場に向かう道には数名分の踏み跡がある。300mほどで駐車場に到着し、登山道に入るが、なかなか雪がつながらない。

やがて広々とした谷の左手に大きな滝が目に入る。権現滝だ。斜面をトラバースしながら滝に向かう道にはトレースはないが、さほど難しいようにも思えなかったのでスノーシューを履いて谷に下降する。二段の大きな滝だった。

再び登山道に戻るとようやく雪がなんとか繋がる。まもなく避難小屋が現れる。泊まってみたくなるようなところではあるが、登山口から近いので果たしてここに泊まる必要性があるかどうか。小屋を過ぎると広々とした谷の上流部となる。緩斜面に広がる疎林の中にいくすじかの沢が緩やかな流れを描いている。

トレースを辿ると大きな林道に出る。無雪期にはこの道路のおかげで稜線まで車での上がれてしまうらしい。林道からはわずかにひと登りで稜線に出る。地蔵堂のある展望台からは北東に大きく展望が広がった。晴れていれば宍道湖が見えるようだが、生憎この日は空気が霞んでいる。

尾根を南下するといつしか周囲はブナの純林となる。県境稜線が近づくと早速にも見事なブナの大樹が次々と現れる。ブナの大樹は悉く樹幹に苔を纏っており、風格を感じさせる。

次ついと現れるブナの大樹の佇まいに魅了されながら、県境稜線を進むうちに雲の合間から樹林に陽が差し込むようになる。やはり広々とした斜面に落ちる樹々のシルエットを眺めながら歩くのは愉しいものだ。

山頂が近づくとブナの大樹からなる壮麗な樹林が広がり、その中におとぎ話に出てくるような小屋が現れる。先ほどの谷と同じ作りの瀟洒な小屋だ。小屋の周囲の積雪は1m近くありそうだ。

小屋からわずかに進んだところにある小さな隆起が大万木山の山頂だった。山頂の北側に向かうと東側に大きく眺望が広がる展望地がある。雪の中から「展望」の文字が記された小さなプレートが顔を出している。雪の下に「台」の字が隠れているのだろう。東へと続く県境稜線の山並みを眺めながら行動食とコーヒーでランチ休憩をとる。

下山は尾根を北に向かう。数日前のものと思われるスノーシューのトレースが続いている。尾根はまもなく急下降となる。急下降がひとしきり落ち着くと今度は斜面を左に向かってトラバースすることになる。この斜面のトラバースはかなり難儀であり、積雪期には望ましいルートではないだろう。

左手の尾根にたどり着くと後はジグザグと尾根を下降するが、すぐにも雪は途切れがちとなる。下るに従って斜面は緩やかになる。最後は鳥居を潜って林道に着地した。気がつかなかったが尾根の上部には大万木権現が祀られているらしく、その鳥居なのだろう。後はわずかに林道を歩いて出発地に戻る。

頓原の集落に向かうと西の空にはすっかれ晴れ間が広がっている。国道に出たところには大きなA-coopがあり、その隣には地酒を豊富に取り揃えた酒屋があったで出雲富士の生原酒と玉櫻の佐香錦の純米酒を入手し、今晩の宿に向かう。

また違う季節にでも訪れたいと思う魅力的な山であった。その時は是非、あの瀟洒な避難小屋に泊まってみたいものだ。

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