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Yamareco

記録ID: 5180406
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

【中濃】堂塚山 (885m)

2023年02月15日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:11
距離
5.2km
登り
492m
下り
485m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:30
休憩
0:42
合計
3:12
距離 5.2km 登り 483m 下り 480m
9:43
86
スタート地点
11:09
11:51
64
12:55
ゴール地点
土京川の上流に向かうと黒落林道の入り口がある。林道の奥には猟師小屋があった。簡易水道の浄水場の脇から先へ。黒落川沿いに伸びる林道に、祠があった。往来する人々を癒す「虚空蔵菩薩」だろうか。

作業小屋を見る頃には、林道が荒れてくる。水流に洗われて、岩盤がむき出しだ。倒木をくぐって先を急ぐと、林道詰めだった。

どこから登ろう。沢の左俣や右俣は荒廃していて、気乗りしない。消去法で、山頂へのダイレクト尾根に取りついた。アセビの低木が茂ってくる。ほどなく、三角点広場だった。

見どころは、石碑の立ち並ぶ「塚」だ。これが堂塚山の名の由来。ここには経文や数珠などの仏具が納められている。ここの村人は、空海の興した天台宗から、親鸞聖人の浄土真宗へと改宗した。その際に、この石塚に経典が埋められた。雨乞いが行われた記録も残っている。

樹間の展望は、川上岳や船山や御嶽。遠く、白い薬師・鷲羽・奥穂の北アルプス勢。足元には東仙峡金山湖がのぞく。

さあ下山だ。今日は「宿題」を持ってきた。多くの人が堂塚山への登山路として利用しているのは、堂塚山の北にある886ピークの南、標高850m地点から西に延びる尾根だ。でも、そんなルート取りでは、堂塚山の塚に登拝するには、あまりに効率が悪いと感じた。

堂塚山の北方稜線の830m地点が峠状になっている。そこに、きっと使えるルートがあったのではないか、と考えてきた。

峠(平四郎峠)に立ってみる。思った通り、東に下るはっきりした道型がある。予想どおり、古道が越えた跡だ。金山や馬瀬に通じる道だ。それでは西側は?うーん、微妙だ。平坦な峠だと、古い道が失われる傾向が強い。

なおも探すと「西尾根」をトラバースする地図にない道があった。これがまた絵で描いたような良い道。難なく540mの黒落林道分岐に降り立った。

分岐には、雨ざらしになった鹿の頭骨が転がっている。それを拾い上げ、ていねいに林道分岐の石標に安置した。数歩下がって合掌する。
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
なんて書いてあったのか (. .*)
ここは
馬瀬・金山と和良を結ぶ街道
なんて書いてあったのか (. .*)
ここは
馬瀬・金山と和良を結ぶ街道
猟師小屋の前に置き車して
猟師小屋の前に置き車して
土京集落の簡易水道脇を抜け
土京集落の簡易水道脇を抜け
道行く人を見守った虚空蔵さまに合掌して三度お辞儀
1
道行く人を見守った虚空蔵さまに合掌して三度お辞儀
作業小屋を見る頃には
作業小屋を見る頃には
林道も荒れてくる
林道も荒れてくる
倒木をくぐり
岩を乗り越え
倒木をくぐり
岩を乗り越え
やがて林道詰めに立つ
やがて林道詰めに立つ
正面の尾根に取りつき、アセビの幼木を分けると
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正面の尾根に取りつき、アセビの幼木を分けると
山頂に届いた
二等
点名はなぜか乙原(おっぱら)
これは和良ではなく
金山側の集落の名前だ
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二等
点名はなぜか乙原(おっぱら)
これは和良ではなく
金山側の集落の名前だ
俗称「堂塚」
宗旨替えの際に経文や数珠を埋めたことによるようだ
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俗称「堂塚」
宗旨替えの際に経文や数珠を埋めたことによるようだ
人々は
密教的で修行的な信仰より
人々は
密教的で修行的な信仰より
素朴さを求め
阿弥陀仏への信仰と浄土往生を願ったのだろうか
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素朴さを求め
阿弥陀仏への信仰と浄土往生を願ったのだろうか
樹間を透かすと
御嶽や北アルプスが見える
樹間を透かすと
御嶽や北アルプスが見える
金山湖の湖面は
眼下だ
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金山湖の湖面は
眼下だ
登山に先立ち
堂塚山の北にある830m鞍部が気になっていた
ここには古い道があると確信していたが・・・
登山に先立ち
堂塚山の北にある830m鞍部が気になっていた
ここには古い道があると確信していたが・・・
やっぱり
あった!
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やっぱり
あった!
東側に比べ
西側に古い道型を見つけるのには
少々手こずった
東側に比べ
西側に古い道型を見つけるのには
少々手こずった
林道分岐に降りる
どうやら黒落林道は来年40歳らしい
林道分岐に降りる
どうやら黒落林道は来年40歳らしい
傍らには鹿が斃れた痕跡
傍らには鹿が斃れた痕跡
厳しい自然の中で
たくましく生き抜いた鹿に
敬意を表して
一礼する
厳しい自然の中で
たくましく生き抜いた鹿に
敬意を表して
一礼する
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