記録ID: 5161059
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積雪期ピークハント/縦走
近畿
【湖北】呉枯ノ峰(532m) 大箕山(482m) 田上山(323m)
2023年02月08日(水) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 07:47
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 717m
- 下り
- 724m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:41
距離 11.0km
登り 708m
下り 715m
14:42
ゴール地点
伊香高(いかこう)のグランド脇を通って車を停める。docomo箱柳局の奥が登山口だ。登りかけると、山仕事の軽トラが、エンジンのうなりを上げて上ってきた。
しっかり彫り込まれた溝道は、シカたちの通勤路だった。樹間をすかすと、金糞岳と己高山が見える。あれが墓谷山。横山岳は霧に煙ってる。
シカの群れが警戒音をあげて駈けだす。しんがりは立派な雄鹿だった。
呉枯ノ峰へ。滋賀県には一等三角点が9基あるが、これがその1つ。凍りついた標石を雪から掘り起こす。
木之本の町を見下ろし、稜線を北へ。平和堂の看板が見えた。田上山への分岐を越えて歩く。鹿が遊んだ落ち葉の広場があちこちに。
管山寺へは、349への鉄塔尾根を使う。石標もあるし、ピンテやペンキマークもある。無理なく近江天満宮に降り立った。
ひっそり佇む廃寺。一息入れていると、雨が降り出した。それを合図に、散発的に聞こえていた猟師の鉄砲の音が鳴りやんだ。
朱雀池から本殿へ。トチノキやアカガシが立派。極めつけは山門前のケヤキの巨木だった。樹齢や幹周のプロフィールを聞くまでもない。見るからに威厳ある孤高の老木だった。
いろんな思いが浮かんでは消える。菅原道真のゆえんで天満宮を祀っているが、同時に大箕山菅山寺の号も持っている。道真が川並出身ということは、意外に知られていない。
神仏混淆のなごりか。路傍の首のないお地蔵さま。歴史の荒波に揉まれた悲哀も、管山寺を語るに欠かせぬストーリーだ。
坂口分岐からは、山本山から賤ヶ岳・大岩山・文室山・行市山へと連綿と続く山並みがのぞく。大箕山の山頂を踏む。箕(み)を置いた形を一帯の山名にしたのだろう。何もない山頂。ホントに何もなかった。しかし、雪に沈む二次林の寂峰に、何ものにも代えがたい価値を感じた。
帰路に立ち寄った田上山。元亀の争乱(1537年)で、織田氏と争った浅井(あざい)氏の山城と聞く。ここからの下山路は赤川右岸尾根。呉枯ノ峰の山名の由来は、ピークに突き上げる赤川源流の暮子(くれこ)谷だと思い当たった。
戦乱の世の諸行無常。物思いにふける私を現実に引き戻したのは、放課後の部活動に興じる伊香高生の明るい声。はじける若さが躍動していた。
しっかり彫り込まれた溝道は、シカたちの通勤路だった。樹間をすかすと、金糞岳と己高山が見える。あれが墓谷山。横山岳は霧に煙ってる。
シカの群れが警戒音をあげて駈けだす。しんがりは立派な雄鹿だった。
呉枯ノ峰へ。滋賀県には一等三角点が9基あるが、これがその1つ。凍りついた標石を雪から掘り起こす。
木之本の町を見下ろし、稜線を北へ。平和堂の看板が見えた。田上山への分岐を越えて歩く。鹿が遊んだ落ち葉の広場があちこちに。
管山寺へは、349への鉄塔尾根を使う。石標もあるし、ピンテやペンキマークもある。無理なく近江天満宮に降り立った。
ひっそり佇む廃寺。一息入れていると、雨が降り出した。それを合図に、散発的に聞こえていた猟師の鉄砲の音が鳴りやんだ。
朱雀池から本殿へ。トチノキやアカガシが立派。極めつけは山門前のケヤキの巨木だった。樹齢や幹周のプロフィールを聞くまでもない。見るからに威厳ある孤高の老木だった。
いろんな思いが浮かんでは消える。菅原道真のゆえんで天満宮を祀っているが、同時に大箕山菅山寺の号も持っている。道真が川並出身ということは、意外に知られていない。
神仏混淆のなごりか。路傍の首のないお地蔵さま。歴史の荒波に揉まれた悲哀も、管山寺を語るに欠かせぬストーリーだ。
坂口分岐からは、山本山から賤ヶ岳・大岩山・文室山・行市山へと連綿と続く山並みがのぞく。大箕山の山頂を踏む。箕(み)を置いた形を一帯の山名にしたのだろう。何もない山頂。ホントに何もなかった。しかし、雪に沈む二次林の寂峰に、何ものにも代えがたい価値を感じた。
帰路に立ち寄った田上山。元亀の争乱(1537年)で、織田氏と争った浅井(あざい)氏の山城と聞く。ここからの下山路は赤川右岸尾根。呉枯ノ峰の山名の由来は、ピークに突き上げる赤川源流の暮子(くれこ)谷だと思い当たった。
戦乱の世の諸行無常。物思いにふける私を現実に引き戻したのは、放課後の部活動に興じる伊香高生の明るい声。はじける若さが躍動していた。
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