雲竜渓谷・奥日光氷瀑散策 ❆ 赤城山麓氷瀑観賞


- GPS
- 04:46
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 960m
- 下り
- 941m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 4:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・国道122号は足尾町から道脇に積雪、橋上など凍結。融雪剤が散布されていた。 ・県道247号分岐後すぐに積雪凍結。早朝の樹林帯内はかなり凍結していた。4WD必須。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口雨の単管ゲート作業道は立入禁止とあるが、雲流渓谷側からは注意書きが無かった。途中の稲荷川展望台がおすすめ。女峰山、赤薙山などの眺望と日本一を誇る日向砂防ダムが見える。 ・雲流渓谷からアイゼン装着。ヘルメット装着が望ましい。ツバメ岩の下は氷柱の落下が多く絶対に近寄らない。 ・今季の雲竜渓谷と雲竜瀑の氷瀑は、暖かい日が多かったため氷の落下が蓄積し、下側の厚みはあるが中間から上は先細り。ツバメ岩のところも数が少ない。ゴルジュの所は雪解け水が多いので、全体的に凍って美しかった。 |
その他周辺情報 | ・日光砂防ダムの紹介。 https://www.ktr.mlit.go.jp/nikko/nikko00301.html ・日光けんちん汁古はし:日光市内にある和食店兼居酒屋。昨年に続き再訪。ランチはけんちん汁定食1210円のみ。アットホームな店内と接客。日光市出身でタレントの伊藤克信さん経営。店内で働いている。栃木弁が心地よい。 https://tabelog.com/tochigi/A0903/A090301/9018181/ https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/398882 ・日光和の代温泉 やしおの湯:清滝IC近くの市営温泉保養センター。アルカリ性単純温泉で無色透明のとろりとした湯で、肌がすべすべになった。700円。 https://www.yashionoyu.com/ ・梨木の氷瀑:昨年の記録。 https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/spot/kurohone/1001835.html ・赤城滝沢不動滝:落差32mの滝。今季も完全凍結は難しいか? https://www.maebashi-cvb.com/spot/1091 ・大胡赤城線が冬季通行止めのため、この周辺に路駐すれば10〜15分で不動滝に到着する。落石落氷に注意。 https://goo.gl/maps/pTJtbvuPN4GAkWGN7 |
写真
感想
1月もあっという間に月末。慌ただしく時間が過ぎ去っていく日々。勤め人は同じことの繰り返しで単調だが忙しない。定年まで6年だが、その先は動ける限り仕事をしたいと思っている。いつまでも現役で労働と納税で社会貢献したい。本音はもっと金をくれ!なのだ。
今週も上信越の山々は悪天候予想。谷川武尊は午前中は晴れるが、午後から降雪予報。これが平野部まで飲み込むかもしれない雪雲の大きさ。再び奥日光の雲流渓谷を訪問することにした。午前中は快晴予想だからちょうどよい。
前橋を5時に出発。新里町から赤城ロマンド越え。レトロ自販機は誰もおらず、明かりが煌々と付いていた。信号のない道が延々と続き、信号待ちした足尾町から道端に雪があった。一部凍結はしていたが融雪剤が散布されて溶けていた。ただし日足トンネル内は凍っているので注意。
122号を右折して日光市市街地へ。6時を過ぎてはいたが観光地の朝は遅く、人の気配はまばらだった。それでも東照宮前の神橋では、もう記念撮影する外国人がいた。県道247号分岐後すぐに積雪凍結が始まった。樹林帯内はかなり凍結していて、ヘアピンカーブの所は要注意。
6時40分に登山口前駐車場に到着。私でちょうど満車。10台も停められないから仕方ない。Uターンする車がおっかなびっくり切り返して下っていく。路駐箇所は多いが、土日は滝尾神社まで下りないとダメだろう。
装備して出発。滑り止めは付けない。単管ゲートで閉鎖されている作業道は一般者立入禁止と書かれていた。ただ展望台や散策路などもあるので、落石箇所の責任回避と推測する。ちなみに当日は工事未実施だった。
ハイキングコースへ直進。稲荷川の砂防ダムを渡って北岸へ。雪原と化した川原を眺めつつ緩い登りを歩く。日向砂防ダムを北へ高巻きして川原に降り立つ。日本一の砂防ダムが作り上げた広大な砂地。岩で囲われた道を歩いていく。見上げると女峰山の白い頂きが見る。雲流渓谷はその麓にある。
作業道に上がり電柱沿いをしばらく歩く。洞門岩から工事事務所前を入って稲荷川をさらに遡上する。センサーが付いていてガサゴソ音を出していた。砂防堰堤を通り過ぎ、尾根を巻いてさらに上流へ向かう。
下り立つと狭い河原。稲荷川の流れが美しい氷のオブジェを作っていた。その先はゴルジュ。狭い渓谷に美しい氷瀑が並ぶ。砂防ダムの南側の崖を這い上がるように登り作業道へ。踏み跡はあるが登攀能力が必要。
淡々と歩いて渓谷降下点前でアイゼン換装。階段を下る。手すりがあるので初心者にも優しい配慮。下った先には雲竜渓谷。今季は暖かい日が続いたので、落氷や雪解け水が多く、ゴルジュ付近の氷瀑が滑らかで続いており、とてもきれいだった。
ツバメ岩付近の氷瀑は、落ちた氷が堆積して山を形成していた。エンタシスのような氷瀑は一本だけ。地球温暖化の深刻さをここでも感じた。水流が途切れていないので今後の寒気に期待したい。
日当たりが良い箇所は落氷が頻繁にあり、地響きを立てるほどの大きいものもあった。絶対に下へ近づかない。直撃すれば即死する。ヘルメット装着が望ましい。雲竜爆へ行く前にそのまま遡上。胎内滝と三段の氷瀑を眺めて踵を返す。
急坂を歩く。トラバースは滑落しないように、フラットフィッティングでしっかり地面を捉える。目前には雲竜爆。落差120mの最上部から見ることができる。すばらしい。
今季の雲竜爆は落氷が堆積して下膨れ。上は先細りで水量がまだ多かった。ただ滝つぼ周辺の厚みは素晴らしく。自然の造形美に感嘆した。記念撮影後、尾根に上がりコーヒーブレイク。美しい氷瀑を眺めてひと時を過ごした。
午後から降雪予想なので早々と下山。快晴の雲竜ブルーと大迫力の雲竜爆。ゴルジュの氷瀑も日が入って色が変わっていた。降下点に戻りアイゼンからチェーンスパイクに換装。来た道ではなく作業道を下る。さすがにあの崖は下れない。
日向ダム手前の分岐を作業道へ。単管ゲートのある下では、立入禁止の注意喚起があったのだが、こちらではないのでそのまま歩く。アップダウンが何度もある。進むと分かるが、落石が多く土砂崩れの箇所もあった。責任回避の警告だと思った。
淡々と下って駐車場に到着。日光市内の「日光けんちん汁 古はし」へ移動。昨年来たが再訪。昼時だったが冬季の平日で空いていた。靴を脱いで店内へ。ランチはけんちん汁定食のみ1210円。とても美味しく頂いた。帰りはオーナーの伊藤克信さんと雑談して見送って頂いた。また来年もリピート確実です。
群馬へ帰りながら「日光和の代温泉 やしおの湯」で垢と汗を流し金を落とす。無色無臭のぬめりのある湯で肌がすべすべになったが、お湯は塩素臭があり循環ろ過で有難みは消え失せた。保健所の指導だから仕方ない。濃厚牛乳を秒殺した。
まっすぐ帰れない性格なので、道草を食う。梨木温泉前の氷瀑は育っていて見事だった。さらに道草食って赤城滝沢不動滝へ。通行止めゲートから歩けば15分で到着する。予想通り落氷が堆積してした。周辺の崖の氷瀑も少なく、今季の完全氷結は厳しいと思った。
撮影していたら、あっという間に雪雲の覆われ降雪。戻る頃には吹雪になっていた。赤城山山麓でも天気の急変がある。黒い雲が南下して前橋市内も少し降雪した。自宅へ戻ると青空と雲の夕暮れ。来週も悪天予想の空を見上げた。
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