【中濃】ろ山(258m)
岐阜県
ふらり
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- GPS
- 01:20
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 179m
- 下り
- 181m
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| 過去天気図（気象庁） | 2023年01月の天気図 |
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気になっていた「ろ山」。どこから登ろうかと、候補を3つ考えた。
�（賁酘兇�らの縦走
��南麓の長瀬神社と陽光園を絡めた登路
�Ｋ面未涼�戸（たんど）集落からのルート
期待せずにネット検索してみる。驚いたことに、記録が見つかった。でも、南面の記録ばかりだ。なぜだ！？ ならば、記録のない北面から登る方が面白い。
谷戸橋を渡って、道路の余地に駐車。集落を抜け、用水路脇の未舗装路を歩く。水色にペイントされた利水用の巻き上げ式スルース・ゲートが2基。その脇のヤブの切り開きには大岩が座っていて、祠が祀ってある。お鏡さんのお供えがある。近づいてみると、米と塩とミカンがお供えしてある。盃もある。御神酒を捧げてお参りしなきゃ。
「ろ山」へのダイレクト尾根を目指して歩くうち、右手の灌木にピンテを見た。踏み跡が林の中に続いていて、奥に石垣が見えている。屋敷跡？耕作地跡？石積みの段々を上って地形を探る。足下から境界杭の立つ尾根が伸びていた。しめた！これをたどれば、直登尾根に届くはずだ。
その後は、ほぼヤブもなく、母野洞から伸びる主稜線に立った。ややあって、山頂。2連のピンテ、コンクリ杭、測量用の白いL字杭・・・山頂名を示すものは何もない。それが嬉しいからヤブ屋は謎だ。
下山だ。主稜を西へ。薄いヤブ。ほどなくして、正面270mピーク手前の峠状に立つ。ピークから北に流れる尾根が3本ある。その「東よりの2本のうちで、有利な方を選ぼう」という腹づもりだった。ところが、予想外に北に降りる踏跡を発見してしまうから、未知の山歩きは面白い。たとえ、里山であってもだ。
計画に修正を入れる。目をこらしてルートを探す。山腹をトラバースするトレースが切れ切れにある。どういうわけだが、古ぼけた軟式球が転がっている。ちょっとしたミステリーだね。
最後は軽度＋αのヤブに飲み込まれる。行きに歩いた水路道と平行する地道に出た。プラ製の青い波板と、作業小屋の痕跡とかの遺物。水路道に飛び出す。そこは丁度、行きに目にした朽ちた軽トラのお墓だった。まもなく下山口。スギの木が立ち、小鳥たちが運んできたマンリョウが芽生えている。どこにでもある風景だが、森の生き物たちの共生を物語る話に胸がときめく。
水路の水音に癒やされながら、谷戸の集落を抜ける。山間のひなびた村なのに、ここに住む村人たちが、うらやましくて仕方がなかった。
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