【2014北海道の山旅�ぁ〇鶲ご┳戞杁霏腓癖�火口が大迫力！イワブクロやメアカンキンバイ，メアカンフスマの群落が見事！
北海道
りきまる
- GPS
- 05:23
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 936m
- 下り
- 939m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:22
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
◆ 自宅までの復路（雌阿寒温泉〜苫小牧東港〜新潟港〜自宅） 7月25日(金) ●クルマ移動 約270�卅�行（時間に余裕があったので一般道で行きました。） 雌阿寒岳温泉11:30→足寄→士幌→日勝峠→平取町→17:00苫小牧東港フェリーターミナル ●フェリー乗船（新日本海フェリー「あざれあ」クルマ＋運転者1名ツーリストB運賃22,680円 往復割引10%off） 苫小牧東港19:30発 新潟港着は翌日15:30 7月26日(土) ●クルマ移動 約285�卅�行 新潟港15:45→新潟亀田IC〜磐越道・常磐道〜東海PA−19:45自宅 ●総走行距離 約1,900�辧兵�宅〜新潟港往復を含む） ※ デリカD:5ディーゼルの平均燃費は14.3��/l (満タン法) ウ〜ン，期待外れ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・ 北海道の山旅の最後は，雌阿寒岳登山です。午前4時前に起床し，コンビニで朝食＆食料調達を済ませ，オンネトー国設野営場の駐車場に到着したのは午前5時前。登山口付近には，クルマは駐車しておらず，私が本日最初の登山者のようです。 ・ 登山靴に履き替え，ザックを背負って05:10に登山スタート。最初は，アカエゾマツの原生林の中の登山道を登って行きます。2合目までは緩い登りですが，その先は斜度がきつくなり，コースタイムを若干オーバーして，06:16に5合目に到着。ここで水分補給のため，最初の休憩です。 ・ 6合目まで登ってくると，道は火山らしい赤茶けた砂礫の登りとなり，周囲はハイマツに囲まれます。ところどころ，イワブクロの大きな株が目に付くようになり，さらには，これでもかというほどの立派な大株が登山道を彩ります。こんな立派なイワブクロの株がそこかしこに群生しているのを見たのは初めて。見応えがありました。 ・ さらに，7合目を過ぎると，メアカンキンバイが群生しています。そして8合目あたりになると今度はメアカンフスマの群生が見られました。高度を上げるにつれて，花の種類が変わります。 ・ 8合目を過ぎ，8.5合目あたりになると花も見られなくなり，火山礫の中の登りとなりますが，先ほどから左手に見えていた火山性ガスの白い煙が，風に運ばれて，登山道にかかるようになってきました。濡れタオルで口と鼻を覆いながら登りましたが，ガスを吸い込んで咳き込むこともありました。空気で拡散されるので，危険なほどではないですが，注意が必要なところです。 ・ 9合目まで登ると，巨大な火口の全容が見えるようになります。先ほどの噴気口とその手前には碧の水をたたえる「青沼」。とても神秘的な沼です。さらに登山道は。火口壁のところを回り込むように登って行きます。息をのむような大迫力の火口を望みながらの登りです。雌阿寒岳は，今現在も，活発な火山活動を続けている，活火山であることがわかります。 ・ 山頂近くになると，東側にも大きな火口が見えてきます。その先には，雄阿寒岳や阿寒湖。実に雄大な自然の姿です。阿寒湖から雌阿寒岳へと続く登山道もはっきり見えました。 ・ 山頂には，07:46に到着。雌阿寒温泉登山口から登ってきたご夫婦と話をしつつ，周囲の景色をカメラに納めます。雌阿寒岳が，これほど雄大な眺めの山とは驚きました。事前のリサーチが足りませんね。 ・ さて，山頂は少し風が強く，休憩するには適さなかったので，そのまま下山ルートを進みます。すると，火口壁の断崖沿いの登山道からは，足のすくむような凄い眺めが次々と現れます。9合目のところまで降りてくると，赤沼と険しい火口壁，さらに阿寒富士もが一枚の写真に収まるようになります。 ・ でも，この険しい火山の眺めもここで終了です。この先は，オンネトーや一面のハイマツの斜面を望みながらの，岩場の下りとなります。こちらのルートは，オンネトーコースよりも短時間で登れるので，登山者の数がずっと多いですね。天気も良いので，次々に登山者が登ってきます。 ・ 7合目の先で，おにぎりの昼食休憩。その後は，5合目，3合目と順調に下り，雌阿寒岳温泉登山口には09:40に到着。ここには水道が来ていて，蛇口をひねれば，水が出ます。 ・ 登山口から車道を5分ほど歩くと，立派なトイレがあり，その隣が登山者用の駐車場です。舗装されており，50台程度は駐車できる広さです。この駐車場の南東の角から森の中へと木道が伸びています。指導標はありませんが，これがオンネトーへと続くハイキングコースの入口です。 ・ ここを歩いて行くと，すぐにアカエゾマツの原生林の中を歩くようになります。しばらくは原生林歩きですが，30分ほどでオンネトー湖畔沿いとなり，さらに15分ほどでオンネトーのキャンプ場に到着しました。 |
| その他周辺情報 | 下山後は，野中温泉の民宿京福にて入浴 300円。内湯と露天風呂があります。 写真は撮りませんでしたが，とても野趣あふれる良い温泉でした。なお，内湯にシャワーはありません。ぬるいお湯が地下からパイプをとおって常時流れ出しているのみ。石けん・シャンプーなどもありませんので，持参して下さい。それでも，オススメ。また入ってみたい。 |
写真
午前5時前にオンネトー国設野営場の駐車場に到着。この時点で登山口近くに駐車していたクルマは1台もありませんでした。私が本日最初の登山者かな。
9合目が見えた。このあたり，ガス噴出口から出た火山性ガスの通り道になっていて，風向きによっては，登山道を覆います。私もガスを少し吸ってしまい，咳き込みました。ただし，空気で拡散されるので，生命に危険なほどの濃度では無いと思います。
すれ違った方と，シャッターを押し合いました。その方とは，オンネトーのハイキングコースにて再会し，ご挨拶。さらに野中温泉でもご一緒しました。やはり百名山狙いで，最後に利尻とか。
1
感想
・ 現役最後の長期勤続休暇を活用した，8日間の北海道の山旅は，職場の上司や同僚，並びに家族の理解，そして天候にも恵まれ，無事，目的であった利尻岳・斜里岳・羅臼岳・雌阿寒岳の4つの山に登ることができました。これで，道内の深田百名山9座は，すべて，登頂完了となりました。関係者の皆様には，この場を借りて感謝申し上げる次第です。
・ さて，振り返ってみると，この8日間は，全体を通して「旅そのものを楽しんだ」のであり，登山はその一部という感じがしています。自宅を出発する前の，準備段階から旅は始まりました。どの山からどのような順番で登るのか，どのようなルートで移動するのか，雨が降ったらどうするのか，装備に怠りはないか？等々。
・ 新潟港からフェリーに乗船すると，いつもの登山では味わえない，海の旅の始まりです。やることもないので，ビールを飲んだり写真を撮ったり。でも夜のレストランの混雑は想定外でした。
・ 2日目，小樽港に到着してからは，快晴のもと稚内までの気持ちの良いロングドライブ。以前から見てみたかった「鰊番屋」や「サロベツ湿原」を見学することができ，まさに楽しい一人旅そのものでした。
・ そして3日目は，かねてから念願だった利尻岳に登頂することができました。しかも快晴！特に長官山から望む，利尻岳の素晴らしい山容に圧倒されました。記憶に深く刻まれた登山となりました。
・ 下山後は，またオホーツクラインのロングドライブ。走れるところまで走るということで，宿の予約もしていない気ままな旅です。夕陽や朝陽を望みながら走るオホーツクの旅。35年前，大学2年生の夏に，ここを自転車で友と一緒に走りました。懐かしかったです。
・ 4日目の朝，浜小清水の原生花園沿いから，濤沸湖を前景に望む斜里岳の美しい姿もまた印象的でした。これから，あの頂きに登るのだと思うと，不思議な感じ。でも，登山をスタートすると，沢沿いに15ヵ所も渡渉をこなし，さらにいくつもの滝を登って尾根へと上がる楽しいルートに大喜び。さらに，山頂からは，知床連山や国後島の山々の印象的な眺め。利尻岳とはまた違った個性のある，堂々とした頂きでした。
・ 旅の5日目は，雨のため羅臼岳登山を翌日に順延しましたが，そのおかげで，以前から念願だった「ホテル地の涯」でのんびり温泉を楽しめました。さらに，35年ぶりの知床五湖めぐり。世界自然遺産登録のおかげで，いろいろ規制が厳しくなりましたが，これも時代です。
・ 6日目に登った羅臼岳は，ガスの影響で展望が得られず，少々印象が薄い登山となってしまいました。それでも，山頂付近では青空の下，のんびりすることができました。機会があれば，今度は羅臼岳〜硫黄岳縦走にトライしてみたいですね。それにしても，「弥三吉水」はおいしかった。オススメです。
・ そうして北海道をフェリーで発つ7日目に登った雌阿寒岳。この山については，事前にあまり調べていなかったので，これほど雄大な火口を持つ火山だとは知りませんでした。今回登った4つの山の中で，最も強烈な印象を持ちました。標高差が他の山ほどでなく，行動時間も短いので，登山初心者にもオススメしたい山です。下山後の温泉も素晴らしい。
・ 最後に，今回北海道の山旅をしていて驚いたのは，私と同じようにクルマで寝泊まりしながら，山から山へと歩いている登山者の多いことでした。利尻登山で同じ旅館に宿泊し，一緒に利尻岳に登頂した名古屋の方には，その後，羅臼岳と雌阿寒岳でもお会いしました。雌阿寒岳ですれ違い，下山後，温泉でご一緒した二人の方は，それぞれ，クルマで移動しながら，道内の百名山を登っているとのことでした。いずれも，リタイアして時間ができたので，好きな登山に熱中しているようで，私よりも10歳以上も年上なのに，元気一杯です。わたしも10年後，あのような姿でいたいですね。定年後は，道内の200名山や300名山を目指してチャレンジしてみたくなりました。
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