雨ヶ岳(再チャレンジ)〜竜ヶ岳


- GPS
- 07:32
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,501m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:27
天候 | 雨ヶ岳(雨)、竜ヶ岳(晴れ) |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
実際は、登山者よりも湖でマリンスポーツを楽しむ方が多そうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前回、湖畔登山口から登り、端足峠への下山を途中断念し、石仏ルート下山した。 今回、端足峠から登ったことで竜ヶ岳山頂に至る3ルート全てを通ったことになります。その上での感想。あくまでも笹ヤブ漕ぎ初心者(二度と勘弁)の感想です。 ・3ルート共通なのは、背の高い笹で覆われ、足元が見えない場所も多くある事。顔面で笹と闘わなければならない箇所もあるので覚悟が必要(私の身長は173cm)。 また、笹の窪みを見極めながら登山道を探るのですが、九十九折れの屈曲部や平らなところでも窪みが見極められない箇所がある。屈曲部はパターンとして想像(ここで曲がる筈)し、念のため足元を確認すると外れていなかった。平らなところでは、少し先の窪みを見極めてルートをつないでみると合っていた。全て結果オーライ。 ・急斜面を九十九折れで登る登山道が作られてはいますが、特に湖畔登山口/端足峠からのルートは、山側の笹が張り出していて、これを避けようとすれば滑落は避けられない状況の個所がある。対策は、山側の笹に上半身を押し込むようにして登っていくこと。もちろん、谷側に滑らないように足元も良く見ながら・・・特に端足峠からのルートはこの状況がずーっと続く覚悟が必要。 ・端足峠から山頂部に至る直下は九十九折れでは無い急な登りに丸太の階段が作られているが、足元が見える状況では無いので、ストックや足先で段差を探りながら登って行くことになりストレスが続く。山頂部に出ても暫くの間は、段差は緩むが丸太の段差は続く。 ちなみに、前回は山頂部から端足峠への降り口が見極められずに撤退した。 端足峠〜竜ヶ岳のルートは初心者には絶対にお勧めできないルートです。 ヴィラ本栖の辺りから入った東海自然歩道は案内板があり、赤布も各所にありました(ただし、支線も多いものと思われ想定外の場所にも赤布を見かけます)。その多くは林道程の幅もあるため迷うことは無いと思います。 |
その他周辺情報 | 道の駅なるさわ 往路 早朝:朝食および出発予備準備、トイレ 帰路 お土産買って帰りました。 ※道の駅の裏手には「日帰り温泉」もあるようです。 富士山の雄大な景色を見るだけなら、道の駅の裏手がお勧めです。 道の駅から1時間で登れる(ハイキング?)三湖台もお勧めです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
本日は夕方から東京でオンライン懇親会の予定。誘ってくれた幹事から遅れず参加要請があったため、出発を1時間早めて、日の出の約1時間前に駐車場からスタートすることにした。
今日登る山は2週間前に辿り着かなかった雨ヶ岳。割石峠から国道139号線の反対側にある「天徳宮入口駐車場(無料、20台)」からピストンでも良かったのですが、竜ヶ岳から雨ヶ岳へと向かうルートを途中探せずに撤退したことが心残りで、登りならいける筈と逆ルートで計画。スタート地点は本栖湖畔の駐車場なので、割石峠まで標高を稼げない中歩くことになるが、真っ暗な中藪漕ぎしながら登るのを避ける意味でも丁度良いと思い時計回りルートでの計画とした。
駐車場からヘッドランプを点けてスタートしキャンプ場内を進みましたが、竜ヶ岳登山口(石仏ルートのこと)を案内する表示が多くありキャンプ場を抜けるまでは順調、車道に出て片側にだけある歩道を進んで行くと「ヴィラ本栖」の入り口に、GPSで確認すると分岐点を通り過ぎていた。少し戻ると、明るければ絶対に見逃すことは無い道路の反対側にある東海自然歩道への案内を見落としていました。気を取り直して分岐から再び森の中へ、要所には案内があるのでGPSで確認して自信を持って進みます。国道139号線に合わさったところから案内は「静岡県境」に変わります。スマホで山と高原地図を見ると次の目的地「割石峠」を山梨と静岡の県境が通っています。なるほど、合っています。駐車場から割石峠までコースタイム1時間半なので6時には到着の計画です。しかし、いつものことで最初の1時間は暖機運転が必要なことに加えて暗闇でのルート確認などに思いの他時間を取られて、20分強のタイムオーバー、計画では割石峠からVRの尾根を標高差250mほど登って「三等三角点:割石」を撮ってくる予定でしたが、それらしい踏み跡も無いことを「今日は夕方の予定に遅れられないから」と言い訳して寄らずに雨ヶ岳(端足峠)を目指すことにしました。しかし、割石峠の指導標にはその2か所を示す案内が無く、再び地図を開くと目的の端足峠に向かう途中で標識にある「相原の吊橋」へと分岐することが分かり、その分岐点目指して先に進みます。
割石峠から進むと直ぐに広場が有り、「落石により橋が壊れているので進む人は安全に十分注意して進んで下さい」との案内がありました。25分程でその壊れた橋(というより階段)に到着トラロープで「この橋渡るな」状態になっていましたが、山側の隙間から慎重に身体を降ろしてしまえば、反対側の階段は問題なく登ることが出来、「危険」は感じることがありませんでした。
割石峠から40分程で「根原の吊橋」と「端足峠」の分岐の案内がありました。本日初めて「端足峠」の文字を見ました。また、ここで初めて「根原の吊橋」への距離と時間が示されました。割石峠から吊橋の中間点なので、往復1時間以上かかるものと思いますが、このアピールが「とにかく吊橋によっていきな」と誘っているように感じました(もちろん、先を急ぎます)。
分岐から25分で端足峠に到着、本日初の本格的登りです。ここから雨ヶ岳はピストン、その後、竜ヶ岳を目指します。
雨ヶ岳山頂までのコースタイムは約1時間半、出だしから登山道の両側を笹が覆いつくしているが膝下より低く登山道も明瞭に見えているため問題無し。時々風が吹くと樹上の水滴が落ちてくる・・・と思っていたら、山頂に近づくにつれて周囲は白くなり(雨具を着るまでも無い程度の)小雨に変わっていました。山頂には3つの山名板がありましたが、真っ白で富士山などの景色は見ることが出来ませんでした。また、三等三角点「雨ヶ岳」は少し探して、小さな笹ヤブに隠れているのを発見。欠けたり風化の跡も無い立派な三角点でした。秋冬の笹が青々していない季節なら探すまでも無いと思いますが、しっかりと覆われていました。
景色の見えない山頂は早々に後にして、濡れて滑りやすい登山道をやや速足で下って行きます。登山道の周囲は笹原の緩斜面ですが。。。やってしまいました。
倒木を跨ぎ損ねて前のめりに笹原にダイブ、前向きに倒れれ込むのは人生最後の時だけと決めていたのに、最後のカードを引いてしまったかと・・・勢いがついていたので笹原の中で前方回転しそうになりましたが、そこはこらえて足を斜面の下方へ振らなくても立ち上がれたのでラッキーでした。笹の葉などでの切り傷や打撲も無く、笹原なので泥だらけということもありませんでしたが、襟周りに笹の葉が入って取り除くまではチクチクと。。。短時間の出来事でしたが、単独登山なのでこれがもっと急な斜面だったらと。。。この後の慎重行動にもつながって行くことになりました。
端足峠に戻って次に目指すは竜ヶ岳です。先ほどのダイブが無くてもここからは成功が保証されていないルートとして自身の中ではかなりチャレンジ登山です。途中で断念して割石峠経由で戻るとなると時間の浪費になるので気合が入ります。
峠から5分もすると雨ヶ岳とは比べ物にならない程成長した笹が覆いかぶさってきます。山腹に取り付くまではストックでかき分けられる程度でしたが、九十九折れの登りは山側から強力に張り出した笹を避ければ谷側に滑落させられること間違いなく、足元も狭いか、滑りやすい笹の茎で覆われているなどっ慎重に歩を進めます。特に張り出した笹は避けるどころか上半身を山側に押し付けるようにして。。。笹との闘いです。特に、九十九折れのターン箇所の見極めが難しく、足元も確認しながら登っていきました。
山頂部直下に来たことは九十九折れが終わったことなど雰囲気で分かりましたが、背丈以上の笹の中今度は急な登り、足元には丸太で階段が作られていますが、丸太は湿って滑りやすく、土はドロドロ、そんな足元が全く見えない中で、ストックや足先が壁に当たったら足を持ち上げるという繰り返しで、前回撤退した山頂部と思われる辺りに辿り着きました。
山頂部は段差も低くなり、途中から段差も無くなりましたが、相変わらず足元が見えない状況で100m弱、前回同様靴もパンツもびしょ濡れで山頂広場に飛び出しました。熊鈴を鳴らしていたので山頂のベンチで準備をしていた2組のご夫婦?は誰かが来ることは気づいていたと思いますが、余りの汚さ?に言葉を失っていたように思います(こんにちわと言いましたが返答は得られず)。その後も、見て見ないふりをしていたようです。仕方ないですね。下山後、いつものように駐車場で着替えたら、パンツはドロドロでしたから。
山頂では、前回写真を撮り忘れた「山梨百名山」の山頂標識と一緒に写真を撮り、多少雲がかかってはいましたが、富士山も一緒に写真に収めることが出来ました。
先程登ってきた雨ヶ岳の山頂には相変わらず雲が掛かっていましたが、竜ヶ岳は天気が良く、石仏コースで下山しましたが、笹原の中の足元はドロドロでも、笹そのもにに水滴が残っていることも無く、下山に連れて着ているものが乾いていくのを感じました。残念なことは、帰りを気にしてほぼノンストップで来たことで久し振りに下り膝の痛みを感じたことです。平地に出れば問題にならない程度でしたが。。。
結果は8時間程度で戻ってこれて、夕方の懇親会には余裕で間に合いました。
帰りに「道の駅なるさわ」でご褒美に日本酒でも買おうと立ち寄ったら「笹一」という名の日本酒がありましたので、買って帰り、「笹を飲んで」やりました。リベンジ達成です。
しかし、植物が成長して張りもあるタイミングで笹ヤブに行ってはならないと強く感じました。暫く笹は避けて通りたいと思います。
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