急登と踏み抜きで苦戦、中ア麦草岳日帰り


- GPS
- 04:44
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 1,388m
- 下り
- 328m
コースタイム
-11:08七合目避難小屋11:28-12:08麦草岳山頂12:25-12:45避難小屋昼食13:45
-14:13六合目-14:27五合目-15:17四合目-15:55登山口
登山口-避難小屋 登り2時間43分 下り2時間10分 (休憩含む)
避難小屋-麦草岳 登り40分 下り15分
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口からスキー場ゲレンデの先林道を行ったところにも駐車スペースあります。 ※GPSデーターは登山口-山頂-避難小屋までとなっています |
コース状況/ 危険箇所等 |
四合目半から踏み抜き多し、急登です。 避難小屋手前の見晴台付近から避難小屋まではやせ尾根、岩場、トラバースあり(凍結時注意) 避難小屋-麦草岳 直登コースは急登です、雪庇、滑落に注意 |
写真
感想
今年になって乗鞍方面から木曽への途中、中央アルプス駒ヶ岳の前衛に位置しているひときわ立派な山が気になっていた。
これが麦草岳で標高も2700mを越えている、近いうちに登ってみたいと思っていた。
GWも始まり有名な山は賑やかだろうから、この山こそ静かな登山にはまさにうってつけだ。
7時に登山口を出発・・・したつもりだった。
と言うのは、我々の向かった先は、勘違いで本来の沢のひと山奥の沢へ向かっていた。
登ってかなり水量のある沢を、びびりながら渡って尾根へのとりつきを捜したが分からずしばし彷徨する。
ミスルートに気がついたのは1時間たった頃だった。
あわてて下って再出発となった。
そんなわけで、1時間半の十分過ぎる準備運動を経て、8時半の出発になった。
20分ほど歩いての沢の徒渉は、チョロ沢だったので拍子抜けだった。
ここからから尾根まで、ジグザグで登っていていき、上がったところが4合目だ。
ここから雪があったもののつぼ足で進む。
4合目から5合目が長いと聞いていたが、やっぱり長くきつかった。
30分ほど登って、4合目半のところでテン泊装備のカップルに出会う。
それまでトレースを利用させていただいたので、今度は我々がトレースをつけながら進む。
この付近は踏み抜きが多く、そして深く危険だった。
踏み抜いた下に尖った石や切り株があったり、腰まで落ち込んでしまい体力が消耗する。
5合目で簡易アイゼンを装着して進む、遅々として進まないペースに、果たして日帰り可能か心配になってきた。
しかし6合目からだいぶ踏み抜きも減ってペースを回復した。
だんだん尾根が狭くなって見晴台になる。
そこから岩場とまだ固い急な雪面のトラバースを少し緊張しながら行く。
それでもなんとか避難小屋に着いたときにはほっとした。
避難小屋は雪で覆われていて、2階から梯子を使って入る。
ひとまずザックを置かせてもらう。
この日は我々以外は誰も使わなかったと思う。
評判通りの綺麗な管理されている小屋だった。
12本刃のアイゼン、ピッケルと装備を済ませてから出発した。
麦草岳の山頂までは冬ルートで小屋から最短距離で進む。
標高差300余、これが結構きつく、ゼーゼーハーハー言いながら登る。
急登であり、ピッケルをしっかり刺さないと登れない斜面もあって少し緊張した。
それでも40分程で山頂到着、短距離走のような感覚だった。
この山の魅了は目の前に広がる圧倒的な駒ヶ岳の姿で、ふだん伊那方面からみている山容とは全く違って新鮮だった。
残念な事に、御嶽、乗鞍、北アは霞んではっきりしなかったが中央アルプスの稜線に満足した。
またほとんど全てが急登であり、なかなか休ませてくれない。
身近にこんな素晴らしい山があるなんて得した気分だ。
しかし日帰りして、今年一番きつかった山になった。
踏み抜き地獄と急登、1時間半の余計な準備運動のせいだろうと思う。
行きも帰りも出会った登山者は2名だけ、静かでハードな登山を楽しめた。
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