弥陀ヶ原から天狗山、美女平まで滑降



- GPS
- 06:45
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 666m
- 下り
- 1,621m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
午前8時ターミナルの室堂情報では-6℃、弥陀ヶ原も零下でそれより上は凍結有り。 美女平への下りは間違った谷筋に下りないこと、バス道路との関係を常に把握して合理的なルート取りが必要。 |
写真
感想
アルペンルート部分開通の週末、恒例の弥陀ヶ原-天狗山-美女平のスキーツアーを二人で行った。
ケーブル立山駅で切符を買う時が一苦労だった。弥陀ヶ原までの片道と言ったら、お帰りはどうされるのですかと追及され、スキーで下りると言ったら弥陀ヶ原から下は滑走できませんと言って直ぐには売ってくれない。今までも何度も行っているし自己責任で行くんだと言って漸く売ってもらえた。
駅のポスター掲示の注意喚起では、地獄谷やカルデラ方面の様に進入「禁止」とはなっていなく、「美女平方面への滑走はご遠慮ください」となっている。今までもそうだがうるさくは言われなかった。昨年11月の雪崩事故の影響で厳しくなったと思われる。
このルートの危険性としては急斜面の滑落、バス道路への転落、雪崩の可能性が全くゼロではないかも知れないが、室堂から上の大勢が滑っている所に比べてこれらの点では決してそれ以上の危険はない。一番の危険性は道迷い、間違った谷に下りてしまうようなことだろう。地図とコンパスだけでは現在位置判定を間違うと迷う可能性があるが、GPSが使えれば大丈夫だ。ルート経験者がいることとか条件がついてもしょうがないかも知れないが、大手を振って行けるようにしてほしいものだ。
一番バスが弥陀ヶ原に着くのは9時半、バスが止まる弥陀ヶ原ホテルの前から道路を渡って立山荘の前に展望台および室堂、天狗山方面への登り口がある。僕らはシールを付けて出発、スノーシューのソロの人、カンジキを持っているがツボ足アイゼンの二人づれが先行していた。
気温は明らかに零下で、雪面は締まってスキーが沈むことはない。その内随所にエッジの食い込まない硬い斜面が現れて来たのでNishidenはクトーを付けた。肩状の標高2230mまで登って来て休憩したが、Dちゃんはクトーを忘れてなんとかここまでは来たが、これ以上は登らないと言う。Dちゃんを置いてNishiden1人で自分のペースで進み、2470mピークへの大登りで、休憩中に先行したスキーを背負った人を抜き、さらに先行する3人を抜いてピークに達し、そして500m先の、ノートレースの天狗山に着いた。
展望はすこぶる良く、大日岳、奥大日岳、剱岳、室堂ターミナルの上に立山、浄土山から薬師岳への山並み、鍬崎山、北側眼下には除雪仕上げ中のアルペンルート、反対側は急降下の立山カルデラである。Dちゃんが下で待っているのでそそくさと滑降準備し、滑り出そうとする時に後の3人が山頂にやって来た。
途中のピークを迂回する他はほぼ登り道沿いに2230mまで降りてDちゃんと合流。ここまではシュカブラにクラスト、それに突然軟雪になったり、なかなか注意の要る滑降だった。その下弥陀ヶ原までは時々引っかかることもあるがかなり快適になった。
立山荘前で昼食休憩とし、道路を渡り返して弥陀ヶ原ホテルの前から弥陀ヶ原の緩斜面滑降に入る。今回は行き慣れたバス道路の北側ルート、道路の存在を意識しながらゆったりと滑る。標高1750mから道路近くに谷が落ちるのを見落とさずに、以後大観台まで道路際の狭い所を行く様になり、下り一辺倒ではなくなる。大観台を過ぎると上ノ小平北の谷に入るが、そのまま谷を進むとバス道路のヘアピンに出る。一旦バス道路に出てその先で南側のルートに代わっても良いのだが、今回は北側の悪城の壁よりの尾根に上がる。地図上で考えると登り返さずにトラバースして尾根に乗れるように思われるのだが、急斜面でトラバースは辛くなり、標高差で30m位だろうか、板を担いでツボ足で登り返す。
尾根上に先行者のスキートレースとツボ足トレースがあったが、どちらも滝見台より手前の、道路の左カーブに接するところで道路に下りていた。僕らは滑り続けて最後の急斜面を横滑りで下りて滝見台に下りた。滝見台から600mほど道路を歩いて雪の壁の緩い所を見つけて攀じ登り、雪の上に戻った。それからぶな坂の上までは道路の傍を進み、ぶな坂を滑ると道路が左からやってきて左ヘアピンになるところを狙って下りる。以後は道路と離れず半分滑り半分歩きを続け、雪が切れたので道路に出たところは美女平ターミナルの300m手前だった。今まで何回かこのルートを来た中では一番美女平の近くまで板を履いて来れたことになる。
トレース追っかけのミラー隊でございます。
室堂までのつもりがまったく始めからルート読めず天狗山に向かわれたnisidenさんに勝手について行っちゃいました。
これが大正解で素晴らしい景観と楽しいルートに大満足でした。冬季限定の天狗山ほんとに感激でした。稜線歩き最高ですね。
怪しい私たちにいやな顔ひとつせずいろいろ教えていただきありがとうございました。とても感謝してます。
紹介していただいた温泉もとても素敵でよかったです。またどこかでお会いできたらと思います。ほんとにありがとうございました。
ミラー妻
天狗山は4月のアルペンルート部分開通時か11月の終了間際のどちらかで毎年の様に登っています。去年は5月で室堂から国見岳を通っての縦走でしたが。この山を気に入ってもらえて嬉しく思います。
山頂から後はスキーと歩きなのでもうお二人には会わないかと思ったら、美女平で出会い、駐車した車が隣合わせだったので、温泉までお付き合いいただくと言う楽しい巡り合わせでした。
近県同士ですので、またどこかの山ででもお会いしましょう。
同じ日に国見岳まで登ってます。美女平に下ったのは翌日なのですが。
そうなんですよね。禁止区域ではなく遠慮なんですよね。
確かに迷いやすい地形ですが、装備をきっちりしていれば上部よりも不測の事態は無さそうです。いわゆる藪漕ぎスキーとか経験している人なら問題はない範囲と思います。
余談ですが、美女平駅では普通に美女平まで滑ってきたと係員に言っても、何も言われなかったデスw社内通達として浸透してないような気が(^^;
僕も今まで何回も美女平に下りてますが、下りた時は「ご苦労様」であっても悪いことは一切言われたことはありません。下で切符を買う時には片道を往復に変えさせられれば売り上げは上がりますよね。そこまでケチ臭いことを本気で考えているのではないでしょうが、公認ルートにしてしまうと、道迷い遭難などあった時に整備・管理が悪いと責任追及され、弥陀ヶ原より上の様にロープ張る等手間をかけないといけなくなる、そこまでしたくないだけなのでしょう。
ところでmaruyo_さん、国見岳からの戻り、天狗平から天狗山の裾を巻いて弥陀ヶ原に下りてくるのは、同じ向きの斜滑降が続いて疲れませんでしたか。国見岳からなら、天狗山に登り返して快適な斜面を弥陀ヶ原へ下りるのが、僕はお勧めです。国見岳から見る天狗山は、えらく尖っていてあんなところ登れるのかという気がしますが、取付いてみると案外大したことはありません。
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