冬季の藻岩山6コース制覇


- GPS
- 09:20
- 距離
- 28.8km
- 登り
- 2,713m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
天候 | くもり 気温 -4〜-10℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
小林峠コースと北ノ沢コースはワカンかスノーシューがあると楽だがつぼ足でも可 |
写真
感想
朝起きると曇天しかも雲は厚そうだ。天気図を見るかぎり札幌方面の大荒れは
なさそうだが高い山に登るなら青空の下登りたいので藻岩山に行くことにする。
かねてより冬コースを含めた6コースすべてを往復し山頂に登りたいと考えていたので
実行すべく藻岩山へ向かう。
問題点は2つ
・あまり人の入らない小林峠コースの往復にどのくらい時間がかかるか。
・ファストトレッキングで薄着のため、藻岩山と言えど厳冬期に予想9〜10時間を、あまり休憩を取らずに行動し続けらるか。
まずは慈恵会駐車場から冬コースを通り山頂を目指す。長丁場のため最後の急登は呼吸を整えゆっくり登る。1度目の山頂。気温が低いせいか曇っているわりに山頂からは札幌近郊の山々がはっきりと見え藻岩山から樽前山の溶岩ドームの煙まで見えた。思ったより良い景色なので別の山に行けば良かったかと少々思う。次に核心部の小林峠コースに向かう、できれば2時間で往復したい。T6分岐からスノーシューのトレースがあるので順調に進む。途中小林峠から来たという方とスライドするが、足下を見ると軽アイゼンなので状況を聞くとつぼ足で大丈夫だと教えてもらう。念のため持ってきたワカンの出番はなさそうだ。それでも最後のポコ辺りは結構雪が深く膝くらいまで埋まる所も出てくる。ワカンを付けるか迷うがもう少しで登山口なのでつぼ足のまま行く。スライドした方のトレースに随分助けられ夏の登山口よりやや手前に到着。2度目の山頂に向かう。予定通り2時間丁度で往復できた。
次に北ノ沢へ向かう。ここも人があまり入らないため歩きにくいが、距離が短くホームコースのため50分で往復できると思っていたが予想外の状況となる。沢を登りきった所にスノーモービルのあとがあった。スノーモービルのトレースは沢山の登山者達が踏み固めたトレースをかき消し中途半端に埋まる路面は小林峠コースよりも歩きにくい。結局スノーモービルのトレースは登山口まで続いていた。3度目の往復は予想していた以上に時間がかかり1時間10分かかった。冬コースを下り駐車場に戻り、車の中で15分休憩として昼食を食べ着替えをする。
4度目の頂上へは慈恵会コースから登る。ここは1級国道であるが前半で足を使ってしまったのか少し重たい。しかしここは難なく頂上へ着き旭山公園コースを往復する。さすがにこの辺りになると普段は大した事ないアップダウンの繰り返しと長い距離が堪えてくる。更に雪がちらつき始め、登り返しの15時を過ぎると挨拶を交わす登山者も少なくなり寂しい気持ちになってくる。それでも山頂下のジグにてトレランをしてる女性と尻セードで崩れた登山道を直しているという男性に励まされ力が沸いてくる。この女性は慈恵会コースを10往復しているという。すごい人がいるものだと思った。また男性は昨日も整備して直したが1日で登山道が荒れてしまったと嘆いていた。冬は好きにコースどりできるし真っ直ぐ降りられるのは楽なので気持ちはわかるが、このような方達が善意で整備して頂いていると思うと正規の登山道を歩かなければいけないと思った。
5度目の山頂ではもう帰りたいと思っていたので、すぐに最後のスキー場に向かう。下っている途中で偶然財布を見つけた。雪の中で落とし物が見つかるのラッキーだと思う。すぐに登り返すが最後の登りなので気合いを入れ直す。1番急なコースで疲労もかなりあるはずだが、ふと気づくと無心で登り続けており不思議と辛くない。これが無の境地というものなのだろうか?それでもさすがにうさぎ平とモーリスカーの急斜面では何度も足がつりそうになる。
6度目の山頂ではもう日が暮れ始め観光客が記念写真を撮っている。2度目以降は特別意識しなくなった山頂であったが、さすがに最後の山頂は自分にとって感慨深いものがあった。あたりは暗いのでヘッドライトを付け慈恵会コースを下り駐車場が見えた時の達成感はとても大きいものがあった。拾った財布を交番に届け無事帰宅した。
平面距離 28.8km
沿面距離 29.7km
総移動時間 9:20:02 (休憩含む)
累計標高(+) 2887m
平均速度 3.1km/h
最高速度 9.3km/h
老若男女が訪れる藻岩山も6コースをつなげるとかなり巨大な山になると実感しました。
結果として真冬に一人でトレランの大会をやったよう距離になりました。
大好きな藻岩山ですが当分行かなくていいなという心境です。
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