赤城山黒檜山・さらさら新雪の大タルミ下り


- GPS
- 04:54
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 499m
- 下り
- 498m
コースタイム
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 4:47
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・赤城県道は、旧料金所から積雪凍結。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・前日までの新雪が40〜70cm。さらさらの雪でアイゼンが食わず、登りにくかった。前爪を雪に蹴り込んで、つま先立ちでテンポよく登ると滑らない。強靭な脚力が必要だが・・・。 ・小黒檜山を目指したが、展望スポット北斜面は、さらさらの締まっていない積雪が1m以上、胸付近まであり断念。大タルミ下りに変更。 |
写真
怖いので引き返してもらいました。戻るのにも登れず、一歩ずつ雪をかき分けてやっと登れました(m)
感想
2月11日建国記念日。日本は諸外国のように、植民地や統治からの独立を記念した日とは異なり、神武天皇の即位の日にしている。いわゆる紀元節である。神話じみた設定が日本らしい。
日本は第二次世界大戦で敗戦し、1945年から1952年まではGHQの統治となった。その後、サンフランシスコ平和条約が1952年4月28日に公布され独立。この日を建国記念日にすれば、愚かな戦争の反省になると思うが、右思想が拒否するだろう。
そして沖縄返還はそれから20年後、1972年5月15日に果たされた。しかし第二次世界大戦末期に占領された北方領土は未だ返還されず、ロシア支配のままである。その77年後のいま、そのロシアはウクライナに侵攻しようとしている。世界に平和を。
まん延防止等重点措置が延期された群馬県。県境山稜はガスの中。県内で晴れ間が望めるのは赤城山周辺と西上州だけ。黒檜山から小黒檜山へと周回してみることにした。
前日の降雪で景色が一変した平野部。公園や建物、橋や街路樹などが積雪して見慣れた風景とは意趣な雰囲気。大渡橋やJR陸橋部は凍結してブラックアイスバーン。高渋バイパスから水沢方面へ。
榛東村に入るとさらに一面の雪景色。白い水沢山へ向かって走る。ホテル街の杉並木は日陰なので融雪剤が撒かれ溶けていたが、うどん街に入るとまた積雪凍結していた。水沢観音表山門を眺めながらS字急カーブ。噴水も凍結していた。
駐車場にある数本の轍は北へ向かっていた。もう登っている人がいる。パジェロは新雪を走り仲見世参道前へ。踏み跡一つない雪の参道を歩いて本堂で参拝。当然誰もいない。
移動して渋川総合公園展望台へ。ここも車を前後させて、出入り口と道を除雪しておいた。地平に雲があるため、やや遅い日の出。雪景色を紅く染める。mamimu3さんをピックアップして赤城山へ。
前日の降雪の影響で、赤城県道は旧料金所から積雪凍結。除雪されて路肩に雪が積まれていた。姫百合からはさらに雪深く凍結し、まさに赤城険道。いつも通り爆走し無敵状態、前を走る車が自然と左に避けてくれる。mamimu3さんが助手席にいらっしゃったので、これでも抑えめに運転した。
周回道路に入り沼尻へ。除雪の氷壁越しに眺める黒檜山と駒ケ岳、7時から開始のワカサギ釣り客が氷上にたくさん居た。いつもの黒檜山登山口前に路駐。除雪してあったが、狭いのでパジェロで雪を崩し広げておいた。気温−7℃装備して出発。
数人のトレースがあり余裕の登り。猫岩手前までの積雪30cmほど。岩稜が雪で埋まり、猫岩展望台は雪庇が張り出していた。しかし標高を上げるとサラサラの積雪が増し、アイゼンが食わず滑りやすい。
凍結した急斜面を登るように、前爪でキックステップしつま先立ちでテンポ良く登ると、滑りにくい。ただし、ふくらはぎにかなり負担がかかるので、剛脚と体力が必要。
強風と降雪で霧氷は少なかったが、山頂手前では見ることができた。ビクトリーロードを歩んで山頂へ。50〜80cmの積雪があった。特に西側は吹き溜まりとなって、広かった山頂を狭めて居た。
絶景ポイントへの道も80cm近い積雪。スノーシューで新雪地帯をバフバフと歩いた。山頂に到着。北西の風で作られた雪壁。いつもは広い山頂が狭い。記念撮影して絶景ポイントへ。ガスが掛かって絶景とは言えず。予定していた小黒檜山へ下る。
絶景ポイント岩の切れ目から小黒檜山への直下はノートレースだった。東からの巻き道トレースが有ったので追随したが、途中で引き返していた。そこから下るがこれが悪かった。主稜線へのトラバースが胸まで埋まる新雪。1m以上。
ソロなら構わず行くが、mamimu3さんもいらっしゃるので、早々と戻ることを宣言。同行者の振る舞いや心境から、技量を測るのがCLの役目。来た道を戻り山頂へ。山は逃げない、チャンスがある時に行けば良いのだ。無理して行くのは愚者。
戻った山頂で風を避けながらのんびりと昼食。時々北西の風で霧氷が落ちてくる。デザートを食べながらゆったりと過ごす山頂。折角なので、mamimu3さんにご指導して頂き、雪だるまを作成した。案外コツがいることが分かった。
再装備して駒ヶ岳方面へ。黒檜大神付近は混んでいた。階段が積雪で消滅し、更にサラサラの雪で歩きにくく転倒続出。立つのも面倒なので、転んだままシリセード。そもそもステップすら無いので構わず滑る。雪庇のコルに下り大タルミへ。
取り付きからノートレース。急坂の岩稜は膝下の積雪で少ないが、沢に入ると股下から腰まであり1m以上の積雪。下りなのでガシガシ下って行く。尾根の岩稜帯をうまく使いながら作業道へ。ほぼ平地となりスノーシューに換装。ゲート脇まで楽しく歩いた。赤城県道を歩いて路駐場所へ。
前橋嶺公園近くの池でカワセミ観賞。二羽いた。魚を狙う野生の本能はやはり違うなと思った。案外じっとしていて、変化もなくつまらなかった。ただカワセミの背中の色が素晴らしかった。何とも言えない青色。
今週月曜も悪天候で南岸低気圧。行先は神よりSCWに聞いたほうが良いかもしれない。
大雪翌日の赤城山。growさんもこんなに積もるのはあまり経験がないとのことで、ワクワクしながら登ってきました。
展望スポットより小黒檜山へ行こうとしましたが、サラサラの雪が深くて私には無理でした!またの機会に挑戦したいな思います。
引き返して、大タルミへ向かいましたが、下りでは階段が完全に埋まっていてびっくり。1日限り?の天空の滑り台の登場です。シリセードで楽しみながらあっという間に下りました。
そして大タルミではノートレースの下りラッセルを満喫しました。といっても全てgrowさんに先に行ってもらいましたが😁
自分でルートを外すと嵌まってしまい、脱出に3分はかかる始末でしたので、素直にgrowさんの後をついて行きました。
でも脱出のコツも少しつかめてきましたよー
楽しくて勉強にもなった1日でした。
13日に登られたのですね。レコ拝見しましたが11日と同じくまだまだ雪が多かったようですね。
雪深い赤城山はいつもとまた違って楽しかったですね。
大タルミからの下りですが、急勾配ですのでアイゼンのほうが降りやすいのではないでしょうか。
雪深くても木の枝や岩に時々当たりますのでもし行かれる際にはお気をつけてくださいね。
平野部も降雪後でしたので、山間部は予想以上に積雪がありました。小黒檜山へのアプローチは胸まで埋まってしまい、引き返しました。山頂へ戻りその後は大タルミから下りました。
アイゼン、スノーシュー、ワカンの使い分けですが、各道具の特徴を軽くまとめてみました。
・アイゼンの良い所は、凍結した固い路面や急斜面に適しており、足元が軽く嵩張らない。悪い所は、接地面が小さいので積雪があると踏み抜いてしまう、雪が解け柔らかいと足裏に雪団子が出来る。
・スノーシューの良い所は、接地面積が大きいので積雪が多くても沈みにくい、テレベーターを上げると足に負担がかからない、フレームに刃があるタイプなら凍結した斜面でも歩ける。悪い所は、前後に長いため、後退しにくく、接地面が大きく嵩張るため、ラッセル時など雪に埋まってしまうと抵抗となり足が抜きにくい。下りはテールが引っかかり向かない。
・ワカンの良い所は、軽量でシンプル。接地面は輪状なので、浮力がありつつも雪に埋まっても足抜きがしやすい。急斜面のラッセルに向いている。悪い所は、装着に時間がかかる、刃など滑り止めがないので、凍結路面では無効。
などです。ご参考にして下さい。基本として、大タルミの下りではアイゼンですね。スノーシューですと、浮力を求めるより足抜きの方が重要だからです。下りですから、降りようとする推進力があります。雪の中から無理に足をあげようとせず、足全体で雪を押しながら歩いて行くと疲れにくいです。登りのラッセルでも同様で、必要以上に足をあげない事です。雪は押せば潰れますから。いろいろと経験してみてください。
赤城今年は本当に雪が多いですね!お二人の大ダルミからの下りのレコを見て、今シーズンは赤城にもう一度BCをしに行きたいと思った次第です。
hareharawaiより
赤城山でBCできるのですね!
私はスキーは経験がなくて分からないのですが、今シーズンは雪が深くて条件が良いのでしょうか?
あの私が嵌まりまくった谷を軽快に滑ったらとても楽しそうです✨
ぜひ楽しんでくださいね!😊
今季はどこでも積雪が多いと聞きますね。赤城山も同様ですね。黒檜大神南の沢辺りは開けていてBCにはもってこいですよ。
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