綿向山



- GPS
- 05:24
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 980m
- 下り
- 980m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
毎年正月に綿向山に雪を見に行っているが、今年は小正月に登ることにした。そうしたら、前の日に雪が降ったので、樹氷がどんな状態で見られるかが楽しみだった。
御幸橋の駐車場に行くともう満車で、案内人が第2,第3の駐車場へ誘導しているのには驚いた。土曜日なのである意味ではやむを得ないが、こんなにたくさんの人が登りに来るのに感心した。自分のことは忘れているが!
ヒミズ谷小屋から吊り橋を渡って九十九折の道を進むが、道は皆雪の中だ。植林帯は木々の上に多量の積雪だが、地面はフカフカ雪が少しだけ積っているが帰りには地面が出てくるかもしれない様子だった。積雪の量が増えたと思ったたら、林道に出て直ぐにあざみ小屋だ。何時もならここからアイゼンなどを履くことが多いが、今年はフカフカ雪が多いので五合目で着ければいいと判断してツボ足で進む。空が少しだけ明るくなって、青い空がほんの少し見えて来た感じがした。五合目小屋から日野の町が見えているが、周囲の山並みは雪ですっぽり包まれていて、まるで水墨画の世界のようだ。空のほんの一部が少しだけ青く見えそうな感じがするだけだ。
ここでアイゼンを着けると斜面も滑ることなく歩けるので快適だが、足が重くなるのが難点である。周りの木々の雪の付着状況は半端な状態ではないほど多い。こんなに着雪が多いのは本当に久しぶりのような気がする。するとまもなく七合目の行者コバに到着する。社(ヤシロ)もこんもりと雪を冠っているが、周囲の木々には枝や葉にたっぷりの雪でずっしりと垂れ下がっている感じだ。これから冬道の急斜面を喘いで登らないといけないのだ。
木々の枝に着いた樹氷がどんどん成長していて下がっているのが判るほどで、登山路が狭まり低くなるほどだ。斜面の雪も多いが、沢山の登山者のお陰で足元のステップがしっかりしているので、滑ることもなくシンドイだけで難なく斜面が終わる。周囲の木々が雪で覆われて先が見えないほどになっている木の枝に、エビの尻尾が成長しているのが、いつもより大きいのに感心した。
樹氷やエビの尻尾に感嘆しているうちに、思いのほか早く山頂に到着すると、沢山の登山者に驚いた。駐車場の車を見れば予想が出来るはずだが、やっぱり山頂の多い人数にはびっくりしたものだ。山頂少し東の稜線に出来ている雪庇の下を風よけに活用してランチタイムだ。目の前には雨乞岳と鎌ケ岳が見事である上に、下には野洲川ダム湖の水や鈴鹿ドライブウェーもよく見える。ただ、空は雲が多く、青空はほんの少しチラホラなのが残念だ。
風邪も比較的弱く、景色もそこそこ見える快適な山頂で今日はモチ入りの汁粉を食べることが出来て1年の計も整ったというべきであろう。今年も幸先の良いことがあると考えてこの先のハイキングを楽しもうと思うのだった。
山頂を辞していつもの北尾根に向かい、珍変木の山毛欅を潜ることをしてから急斜面の下降が課題である。雪の斜面を歩くと足の筋肉が悲鳴を上げるのか、筋肉がピクピクとして痙攣の前哨戦に悩まされることが多い。特に寒い時や酷く足を延ばした時などに突如襲われるので厄介だ。それを騙しながら歩くのも慣れてきたからであるが、やっぱり収まるまでが辛抱なのである。
急斜面を言い訳にゆっくりと下降すると、筋肉も我がままを言わなくなり、何とか普通に歩けるようになると冗談も飛び出して来るものだ。七合目の行者コバを過ぎると斜面は緩く、周囲の雪景色を見ながらの散策になる。今年の雪は猛吹雪ではないのが判る。木々の側面に付着する雪の一直線の筋状の雪が無いからである。雪は沢山降ったようだが比較的静かな降り方だったのではないかと想像する。そんなこと考えながら歩いていると五合目小屋に到着だ。小屋前の『夢咲の鐘』を突く音が綺麗に鳴ったと喜んだりする70台後半のおっさん、おばさんたちもいるようだ。
三合目小屋からは九十九折れ坂を下り、吊り橋前でアイゼンを外して駐車場までもう僅かである。今年は小正月の綿向であるが、やっぱり雪が多くて最高であった。青空も少し見えて雪とのコントラストも良かった。毎年の綿向山詣りも少ないメンバーになりつつあるが、何時まで続くことやら。そんなことを思う今回の綿向山であった。帰路、西南西の空に横型の雲がたなびいているその南端に彩雲が輝いているのを発見して驚いた。車の中からスマホでパチリとしたものが、最後の写真2枚である。
”八”、”竹”、”坂”
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