山行記録: 中央アルプス縦走（敗退）

記録ID: 383734

全員に公開

無雪期ピークハント／縦走

中央アルプス

中央アルプス縦走（敗退）

1992年08月08日(土) ～ 1992年08月09日(日)

長野県

Junjapa

crementia

GPS: 32:00
距離: 13.4km
登り: 637m
下り: 2,336m

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コースタイム

以下は同行したHTKからもらったコースタイム

8月7日　22時千歳船橋駅でjunjapaを拾い調布から中央道
8月8日　6時40分ころ　駒ヶ根駅　時折下から宝剣が見えるが、雲速く迫る
7時半発のバスに乗り、8時20分頃しらび平　少し待って9時5分ころ千畳敷　極楽平から宝剣を往復して檜尾避難小屋へ　昼過ぎ檜尾　激しい雨と風、小屋が揺れる
8月9日　台風10号は東北へ抜けたが、雨・風強く一日停滞を考えるも諦め下山。9時15分檜尾避難小屋発→12時10分檜尾橋　バスも運休、発電所下の駐車場まで歩く　車に便乗して駒ヶ根へ　諏訪の片倉館で風呂　junjapaを下諏訪で下ろし岡谷から中央道→名古屋へ

天候	8/7　曇り～暴風雨 8/8　曇り～晴れ
アクセス	利用交通機関：自家用車アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	特に問題なし。

感想

Junjapa

学生時代の悪友・岳友であるHTKから電話があって中央アルプス南部に行かないかと誘われた。彼は現在、大新聞社の経済部記者だが、このタイミングが夏休みで下山後は、カミさんと彼女の田舎で落ち合うことになっている。自分は夏休みの前半が終了しまっていたが、”ま、行ってみるか！”というイイカゲンな気持ちで8/10だけ休暇を取ることにして彼の誘いをOKした。
　8/8　ロープウェイ～木曽殿越
　8/9　木曽殿越～安平路避難小屋
　8/10　安平路避難小屋～大平
とざっとこんな予定をたてていたが、運の悪いことに台風が日本列島に近づいていた。ま、とりあえず行ってみようというこれまたイイカゲンな気持ちで待ち合わせをして8/7夜に中央高速に乗った。ところがHTKも前夜は遅かったとかですぐにグーグー眠ってしまい自分も睡魔に襲われてとあるSAでぐっすり眠ってしまった。
　もともと一番のバスでロープウェイの山麓駅に行く予定だったが、それもできなくなり、どうしようかと云いつつラジオで台風情報を聞きながら駒ヶ根へとクルマを走らせた。
　「とりあえず、台風は着ているがどうするか」
　「とりあえず、上へは上がるか」
　と諦めきれないところををとりあえずでゴマかして山へ入って行った。
　台風が近づいているというのに結構、山頂駅には観光客が多く驚く。
　スピーカーでさかんに台風情報を流しているがだれも気にしていない。また我々もその情報をそっちのけで「とりあえず」を連発しながら極楽平へと上がって行った。
　極楽平は台風の接近をものがたるように風が強くなりはじめていた。三ノ沢岳はすでにガスの中だ。
　ここでの判断としては①木曽殿越に行くと下れなくなるので今日はいかない。すなわち、最後までは行けなくなるが諦める②宝剣岳は往復する③今日中には下山せず檜尾避難小屋に泊まるということだった。
　多少風はあるが宝剣の頂上で写真を撮ると、檜尾岳に向かった。
　不思議と体は軽く、非常に快調に飛ばす。
　濁沢大峰でとうとう雨が降り始める。ポツポツと降っては止む。典型的な台風の降り方だ。以前にH2O氏と5月連休に来たときのことを思い出していた。
　檜尾岳で雨。写真を撮ってもらったあと、避難小屋に急いだ。避難小屋はすでに他のパーティーで結構一杯。学生のパーティーはトランプなどをやっている。　
　次第に雨脚は強まり、続々と他のパーティーが入ってくる。
　やがて小屋は満杯になり誰も入れなくなってしまった。入口で「みなさんもう少し詰めてもらえませんか」と叫ぶのを聞いてみんな少しずつシートをずらしたりしている。
　暗くなるのにつれてますます風を強くなり夜半は風雨がまさに咆哮していた。一度などは、避難小屋全体がミシッと音をたてたのでビックリしたくらいだった。
　実にすごい風と雨だった。

　8/9　翌朝はゆっくり起きて6パーティーが残っていたが、他のパーティーがどうするか、様子を見ていた。どうも南下するパーティーはひとつもなく下山するようだったので、台風は日本海を過ぎてはいたが、われわれも檜尾根を下ることにした。
　檜尾根は水浸し。ふぐに靴の中はびしょ濡れとなった。3時間ほどで檜尾橋にくだったが、バスは台風の影響で運休とのこと。待てど暮らせど上がってこないので、しかたなく下まで歩くことにした。
　天気は回復しているのにと舌打ちをした。

　中御所から地蔵平を過ぎて大田切発電所までくると、下からクルマで上がってくる人たちが山の様子をさかんに聞いてくる。
　答えてあげるとワレワレを載せて行ってくれるという。この言葉に甘えクルマを置いてある駒ヶ根の駅まで送ってもらった。