撤退は撤回！ひとりではできなかった谷川岳西黒尾根。
群馬県
新潟県
makasio
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 1,231m
- 下り
- 665m
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| 天候 | 弩ピーカン。（西黒尾根は一部強風） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
復路：ロープウェイ駅よりバスでみなかみ駅。上越線で高崎。高崎線より上野へ。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
積雪期西黒尾根からの登頂（特に冬期降雪直後）は一般ルートではなく、 バリエーションルートと考えて差し支えないと思われます。 それには、ルート自体が急登（日本三大急登）であり、冬期歩かれる方が、 天神尾根に比べ非常に少ないこと。（降雪後の平日のトレースは期待できません） そして、一度の降雪で1メートル積ることもあり、胸までのラッセルも珍しいことではないでしょう。 そして、今回一番困難だったのは新雪のため、アイゼンやピッケルが役に立たなかったこと。膝で雪を踏み固めることも（私には）困難でした。 雪山初心者（私は4年目ですが。。）が一人で来てはいけないところだと思います。 それでも、登頂の達成感は素晴らしく、私にとってこの尾根は非常に魅力的なのです。 天神尾根はまだ夏道が歩けます。（快晴なら）危険個所は特にありません。 |
写真
手放しで喜べない自分がいる。もっと強くなりたい。男性は降りてしまったのかもういなかった。ピッケルに付いた氷化した雪が今日を物語る。
25
感想
まず、1750m地点から先行してくれた男性の方。
もし、このレコを見ることがあれば、もう一度感謝申し上げたいと思います。
私一人じゃ無理でした。登らせてくれてありがとうございました。
今度、会った時にはもうすこし鍛えて、ラッセルを先行したいと思います。笑
昨年、敗退した冬期西黒尾根。
天候に左右されやすいこの時期、つかの間のチャンスがやってきた。
今回は時間にも余裕を持たせるため、上野から終電に乗り土合駅ビバーク。
無人駅にひとり。娯楽はなにもない。
それなのに普段一人で部屋にいるよりも自由で楽しい。
何もないほうが自由を感じるのはなんだか不思議である。
風邪も治り、久々に本気で山ができそうだ。それが嬉しい。
少し寝坊した朝6時過ぎ、西黒尾根の登山口に着く。まだ雪の量はここでは少ないが、普通の雪山では、もう充分の量である。
登り始めからアイゼンの跡がついている。途中からワカンで歩いた形跡も。
昨日までのトレースに期待した。
少し登った鉄塔でようやく山の後方から橙色の日が昇ると、
木立の梢が光で紅く染まっていく。登山道の新雪が太陽の光を反射していている。
誰もいない。ときどき野鳥の鳴き声がするだけ。
皆とわいわいと楽しく登るもの好きだが一人で山歩きするのはもっと好きかもしれない。
昨年敗退した場所（レコにはザンゲ岩まで行けずと書いたが、実際はそのもっと下のラクダの背を少し行った岩場だった）
まで来ると、この時期、この尾根のトレースに期待する方が間違いだったと気が付く。
おそらく昨日降った雪と風が踏み跡をきれいに消してしまっていた。
その先の岩場から先は新雪でサラサラの雪。
ここがスキー場ならさぞかし嬉しいが、山のましてや日本三大急登じゃ敵わない。
ラッセルをしてもただ崩れ、踏んでも固まらない雪。
この時期にここを登ること自体が無謀なんだろうか。
残雪期には2度、無雪期とほぼ変わらず3時間あまりで登ったが、冬期となれば話は別。
しかも前日に降雪があれば、稜線のトレースは一日で消えてしまう。
乾いた砂のような雪の稜線は一度踏み外せば、どこまでも崩れて行く。
ピッケルやアイゼンは雪を捉えず、ただ雪かきの道具と化してしまう。
当然、ワカンを履いて歩く場所じゃない。
ナイフエッジを10m程歩き、腰まで沈んだところで一人じゃ無理だと引き返した。
ここを越えたとしてもまたアリ地獄のようなラッセルが待っているかもしれない。
またここまでか。あっけない幕切れに悔しさもそれほど感じなかった。
そんなとき、自分が一人ラッセルした斜面を軽やかに登ってくる人がいる。
平日に人がいることが少し信じ難くそして嬉しかった。
もし、2人なら突破できるかもしれない。精神的にも全然違うし。
そんな私の浅間しい考えに相手がどんなふうに思ったか知れないが、
自分にはもう一度挑戦してみようと気が湧いてきた。
ラッセルを何度か交代したが、私は完全に足手まとい。ただ沈んでいくだけ。
男性は両手を前に倒し体重を四肢に分散し、新雪の急斜面を上手に登っていく。
ほとんど役に立たない自分が申し訳ないと思った。
2つ目のナイフエッジのてっぺんをピッケルで崩しながら馬乗りで進んだ時だった。
天神尾根側に一度ドカっと雪が崩れ、沢の方まで流れて行った。
二人とも目を見合わせた。表層雪崩が起きたらおしまいだ。
それでも（本当に）男性のお陰でザンゲ岩まで登ってきた。
上からソロの男性が降りてくる。これで道は繋がる。もう安心だ。
しかし私は疲労困憊、男性にお礼を言って先に行ってもらった。
（結局最後までその人と再会することはなかった）
風もほとんどない穏やかな山頂だった。
そこから見える山々の景色だけは誰にも平等で本当に美しい。
年配の御夫婦と写真を撮り合ってからもしばらくそこから離れなかった。
昨年のリベンジ達成というところだが手放しで喜ぶことができない自分。
一人じゃできなかった。そればかり頭の中をぐるぐると反芻していた。
もっと強くなりたい。
風景写真を撮りながら短い尻セードで童心に還ると。
頭の中の内容は少し変化していた。
天神平のレストランに着いたら絶対食べよう！
熊穴沢避難小屋からはもう念仏のようにつぶやいていた。
「ラーメン！」「ラーメン！」
おしまい。
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とても勇気がありますね！
私も西黒尾根から谷川岳まで今のところ５分５分くらいの登頂歴しかありません。
すたすた登って行った方はトレーニングで平日登ってる
方ではなかったですか？
リズムあり、迷いなしで本当にスゴイですよね！
ケガなどしないよう気をつけてください。
なんか、足跡をたどってるような感覚にひたれました。
makasio さん目線で感じたこと、ひとつひとつ、共有してるみたいです。
静かに流れる 自分だけの時間。
自然は大きすぎますね。
同日、天神尾根で山頂へいきました。
この日は本当に天気が良かったですよね。
西黒尾根ルートのトップから下をみましたが、あれを登ってくるとは・・・。
コメントありがとうございます。
できるかできないか。
いつもやってみるまで分かりません。
勇気もなければ力もありません。
正直、あの柔らかい雪のナイフエッジを
一人で越える勇気が無く撤退したのです。
一人でできなかったと嘆く自分。
それ自体も傲慢の表れかもしれません。
男性は自分より若く細身でした。
山は意外に細い人が明らかに強いです。
今年もたくさん山に登らせてもらいましたが、
とても印象に残る登山となりました。
テング‐さんもソロが多いですよね？
私はもともと一人で何年も山歩きをしていました。
山野草の写真を撮ることが専門だったんですよ。
静かな山歩きが好きなんです。
今回は本気の雪山となりました。
いろいろと感じることも多い登山となりました。
今は満足感でいっぱいです。
山は本当に素晴らしい体験を与えてくれます。
一緒に共有できて私もうれしいです。
私の感じたことがテング‐さんに伝わったのかな。
レコ、拝見しましたよ。本当にいい山頂でしたね。
しばらく山頂から離れたくないと思ったのは久しぶりです。
西黒尾根は何度も登っているんですが、
無雪期も積雪期も素晴らしいです。
それは一ノ倉沢の岩壁を見ながら歩けるからです。
ここからの山頂、是非、お勧めですよ。
積雪期のお勧めは。しません。。
ひとりでは登れませんでしたが良い経験ができました。
追記：集合写真改めて見て思い出した〜。覚えてますよー。
楽しそうに皆さんで歩かれていましたね。
湯檜曽温泉良かったですか？
ああ。ここでそういう感じなら、メールもしたくなるわな。
早く寝なさい！
でもそういう時間って楽しそう。
そりゃあ一人で辿りつくのがいいかもしれないけれど、
人と協力して成し遂げることにも大きな価値があると
思う。
いつも言うように偶然は必然だったのかも。
初挑戦だったら誰も現れなかった。
その感謝とリスペクトを最初に言えるmakasioこそ、
カッコイイ
青空のお出迎え。
よかったね！！
makasioさん こんばんは
冬の西黒尾根、お疲れ様でした。
真っ白な国境稜線綺麗です。( ´∀｀)bｸﾞｯ!
冬の谷川、良いですね〜 私もピッケル買おうかな。。
また一つ課題をクリアしましたね！
次は一の倉沢でクライミング((((；ﾟДﾟ))))でしょうか？
makasioさん こんにちは。
相変わらず凄いとこ登ってますね。
ここまできつい斜度のラッセル経験はありませんが新雪は確かに
ワカンや山スキーでも腰近くまで埋まり大変だった事を思い出し
ます。でも無事頂上まで到達出来て良かったですね。
通勤時間が長くなったのですがスマホでレコを堪能させて
いただきあっと言う間の時間でした。
立山の雪崩遭難事故でよく知る先輩が亡くなりました。
makasioさんなので止めませんがくれぐれも無理はなさらない様、お気をつけて。
次はどこじゃ〜？と思ったら、風邪からの復活と共に谷川行ったんかー！
しかも苦労西黒からとな！
まかしーらしいね（笑）
懐かしの西黒、トマの様子がガラリ。
確かに今年の谷川は雪多そうな感じだねぇ。
無雪でもうっとりんぐ〜なあの稜線は、美白されると美しさモリモリで見てるだけでゾクゾクしちゃうよね！
まかしーのことだから、西黒ぼっちパーフェクトコンプしたいだろうけど、今回のように無理しちゃあかんよ。
残雪期に機会があったら、皆で行きたいね♪
その前に、まったり雪山ハイクも行こうじぇ！
禁酒5日で敗退で、濃いめハイボールとな（^m^）
makasioさん、こんにちは
さすがです。パチパチ
二人、三人となってくればできないこともできるんだなぁと
感じながら拝見させていただきました。
谷川岳も素敵なお山ですね。
夏山シーズンにでも行ってみたいと思います。
それにしても「早く寝なさい」の天の声がmmgさんだったこと。
禁酒が5日間で満了となったことがよくわかりました
まかしー！お疲れ！
夏とはすっかり様変わりの景色に惚れぼれ〜！
素敵だね〜ワタシも行きたいな
でもさー、ひとりで危ないとこは控えなさいって
雪崩だって、ひとりで流されたらどうしようもないやん
まかしーが流されちゃったらウマい山食が食えなくなるじゃん！
お酒も解禁したことだし、
無茶せず安全にお山を楽しもうぜ〜
makasio さん
こんばんは。(^-^)/
すごくキレイ！
雪の谷川。。。
同じようにあの階段を上ったんですね。
娯楽がないのに自由で楽しい
何かわかる気がします。
すぐには動きたくなかったmaka さんの想いと、
グッドタイミングで稜線に現れたパートナー。
mmg さんが仰る通り私も必然を感じました。
maka さんてば、、、充分強いよ！
それから、無理に禁酒はしなくていーよぉ。(*´-`)
素敵な記録をありがとう。(^^)v
半分、酔っ払ってメールしたことをお許しください。
また、登山届受理お願いしますね。親には言えないので。。
これが今年最期の挑戦になるかもしれません。
それだけの良い登山ができたと思っています。
精根尽き果ててこそ、自分の登山ですから。
出会いもその人の持つ能力と言ってくれましたね。
運はある方だと思います。人の運も。
経験とは自己の過剰な思い込みや自信を
そぎ落とされていく過程にこそあるのかもしれません。
もっと強くなりたいです。
俺は弱いよ、タカさん。
久々に登山ができました。
これが自分が本当にやりたことなのかもしれません。
でも、危ないとこあったよー。
一人で尻尾巻いて逃げようと思ったのは本当です。
登らせてくれたのはそのひとのお陰です。
また、残雪期に行くでしょうね。きっと。
ホウライさん、ホウライ子さん、
冬山いいですよー。西黒尾根と言わなくても、
八ヶ岳なんて今季はどーでしょー。
味噌バターラーメン美味かったなあ。
でもうちの親父の作った味噌ラーメンも美味かったよ。
通勤中のおともになったでしょうか。
少しは暇つぶしになったかなあ。
今回も無事で還ってきたから良かったと言える。
間違っても、俺はまだ死にたくないよ。
一人だったら、当然止めていた。
勝算のない登山はしません。
立山の日記読んでいろいろ考えました。
ゆずさんのお気持ち察します。
また、山でも飲みでもタカさん誘っていきましょうね。
天気予報見て最初で最後のチャンスと思い、行ったよー。
土合の駅ビバークはうようよアレの気配がして、
寂しくなかったよー。
禁酒は５日で敗退したけど、山は諦めきれなかった。
そしたら救世主が現れてもんだから。
本当に今回も運でも登れたと思うよ。
ただ一人ズンドコはやっぱりちょっと寂しかったな。
失敗だったのはカニ雑炊と合わせても
１６０キロカロリーしかなかったこと。笑
道理でラッセルでへとへとになったわけだ。
濃いめのハイボール飲みながら、
飼っていた柴犬の話など犬ト―クしてたら、
いい加減に早く寝ろとmmgさんに怒られました。
でも一時まで装備の点検や本（当然山の小説）を読んでいました。
それも集中力を高めるために。嘘。
でも、そんな時間もとても楽しいものでした。
快晴でなければ勝ち目のない登山です。
どこまで行けるかやってみなければ分からない。
そんな登山も魅力的だと思っています。
でも怖いと思ったらすぐに止めますよ。
次のコラボ、そんなのします？
今回の山も非難されても仕方がないかもね。
でも、行けると思ったから行ったんだよ。
その人とは充分に慎重に歩いたし、
一度も慌てたりしなかった。凄い人がいるね。
ニュータイプかもね。
とても一人じゃ無理だった。
正直、そうだな、行ったのが正解だったのか今でも分からないよ。
自分の力量を越えていたように思う。
でも、また皆でコラボするまで死なないよ。
美味しいヤマ飯、また作ってやるよー。
正月土日、もしかしたら休みがとれるかもしれないよ。
前日の風雪がこんな稜線の景色を作ってくれました。
きれいだよねー。
良い写真だね、誰が撮ったのかね。笑
こんな登山を一人でしたくて。でももっと鍛えなくっちゃな。
あの男性には俺は敵わないと思った。
精神力と体力の差は歴然だった。
まずは体力だ。それがなくっちゃ話にならない。
mmgさんに下山届を出した時、
人の出会いもその人の持つ能力だよと言ってくれました。
今回も俺はその運で登れたと思うよ。
なかなか緊張感のある山行だったようで素晴らしいレコ！
見事なナイフリッジを渡り、安堵感と達成感を味わえる事ができたと思います。
また機会が有ったらコンテニュアスで少しリラックスして歩きたいね〜
ドＭチームラッセル班発足か？
楽しくそれでいて緊張感のある山行お疲れさま
谷川岳はやっぱ雪の時期がいいですね。
実は積雪期の谷川岳は相性が悪いらしく、いつも行こうとすると天気が崩れるんです・・・。
来年の春までの間にいいタイミングで登れないかなぁと思っています
降雪直後の雪・・・。
分かります。
湿った重い雪は体力で何とかなるけど（それも大変だけど
平日のソロだとこういう場面も多々あると思うけどお蔭でトレースのしっかりついた週末に歩くより経験値のアップ率は高いのでは？？こういうの繰り返せば自然と強くなりますよきっと
makasioさん、こんばんは。
いきましたか、この日の西黒！
すごいです！！
わたし、本当は日曜日に狙っていたんですが、大荒れっぽかったので、奥多摩に転進してました。
その翌日か〜。
わたしだったら、多分、新雪後の雪崩リスクにビビッて、最初からあきらめてますね。
さすがつわもの！
ナイフリッジで腰まで埋まったら、そら撤退考えますよ。
すごいですね！ お疲れ様でした！！
今日、明日、天気はいいみたいですね。
爆笑、弩Мレコ、楽しみにしています。
谷川岳、本気の冬山となりました。
締まった雪ならもっと楽に登れたでしょう。
しかし今回はあまり経験のないさらさらの深雪。
半分、俺、雪の中でおぼれていました。
一度撤退したのは本当です。
それでも二人で行けるところまで行こうと話し合いました。
その人のお陰です。
冬期、白根三山、農鳥から！いつかやりたいです。
ケー兄さんがいたら心強いですね。
予報は終日晴れ。やってみみようと思いました。
これからは一日天気が持つということも難しいですし。
ただ、アリ地獄ラッセルはちょっと想定外でした。
ここの雪は湿って重いはず。でした。。
この時期はここでもパウダーなんだ。
全てが良い経験です。
トレースを歩いて、なんだ簡単じゃんと思う方が危険。
平日ソロは経験値を上げるチャンスですね。
冬山、今季はいくつできるでしょうか。
日曜日はけっこう荒れたようですね。
奥多摩で良かったと思いますよ。
一昨年の秋、西黒から国境稜線縦走の時に、
seizanryoさんが後ろを歩かれていたんですよね。
積雪期西黒尾根は挑戦し甲斐のあるところです。
seizanryoさんも、天気のいいときに！
新雪のナイフリッジ、怖かったよ。ほんとに。
お疲れ様です
だいぶ出遅れました・・・(／Λ＼)
前回の馬蹄とは違って、本気モード全快な感じだね！
面白そうだな〜〜って思いつつ、私もかなり足手まといになりそうです
ピッケルも調達したんで、実は練習しに行こうと思うも体調崩しちゃったよ
年末年始に向けて、自重いたします・・・
ホント、お疲れ様！
今年の風邪は長引くよ〜。
おとなしくせいよ。
春になれば、天気も雪もおちついてくる。
谷川は俺はそれまで行かない。
早く、アイゼン、ピッケル、山で出したいだろうにな♪
年始であのどちらかやろうか？
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