千尋滝の上流に深山がありました 大台林道 千尋峠⇔与八郎高周回

- GPS
- 07:29
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 934m
コースタイム
| 天候 | 晴れ、稜線は7,8mの強風、一番寒い時で体感1,2℃ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
コース全域、破線道またはバリ道です(大台林道を除く) ◇大台林道千尋隧道南口〜花抜山登山口 車で大台林道の千尋隧道南口まで行き、徒歩で花抜山登山口まで下りました。 ダート路に10cmほどの尖った落石と車底を摺りそうな段差乗り越えが多く、車は最低地上高に要注意、ダート用タイヤ推奨です。 ◇〜花抜峠 土倉(どくら)古道を進みます。序盤に渡渉数か所(特に危険なし)の後、崖沿いに幅狭、しかも谷側に傾斜した岩路面上に落ち葉が積もった道をトラバース気味に進みます。危険箇所にはロープがあり、朽ちかけの丸太2本橋階段は折れないように祈るしかないです。全区域、もし滑るとサヨナラ〜 ◇〜加茂助谷の頭、与八郎高往復後、花抜山 幅広、緩い傾斜の稜線歩きで危険箇所はありませんが、ルートに無関係なテープが多種・多数、踏み跡はほぼ無く、相当古い(大正?)幅広の作業道が稜線直下に部分的に残っています。この作業道は平坦で楽ですが、山抜け部分が二か所あり、巻くための登り返しが大変でしたので、稜線を進む方がいいと思います。 復路で2回、乗る尾根を間違えました。原因は ・幅広・緩やかな為、道なりに歩くと支尾根に誘導され、主尾根が見分け難くい ・往路と同じ風景・感じ、テープに惑わされた ・ソロなら頻繁にGPS確認していたけど、先頭を追う形になり他人任せになってしまった ・GPS不調に気付くのが遅れ、スマホ再起動中にも進んでしまった 等々、ここまで大きなルート間違いは一年以上ぶり(しかも2回も) いずれにしても一気に自信喪失、いい勉強になったけど、凹みまくり。 ◇〜千尋峠 急傾斜のプチガレ・ザレ路面上に落ち葉でスベリやすく、ヒザを折り姿勢を限界まで低くしても尻もち2度、終盤の林道に降りる所に案内板はあったのですが、ルートを見つけられず、結果、各人(5名)が下れると思った別々のルート?を探りながら、超激下り斜面を何とか転落せずに着地しました。(ロープ等を持ってないと超危険です) |
写真
全長75m、幅員4m、高さ4.5m、ゲート閉鎖、関係者以外通行禁止
1959年3月竣工、私の生年月と同じ、何かウレシイ!
ちなみにこの先は一か月前に行った大杉谷、千尋滝上部近くを経由、粟谷小屋に通じていて、泊まった桃ノ木小屋への近道にも通じています。
ダート用タイヤ&ディーゼルエンジンで安心&楽々です。
加えて空気圧センサー&電動ポンプで装備万全。
ここに普通車で行ける気はしないけど、工事関係者は案外普通のバンが多い、大丈夫なのかな〜
ここでお会いしたソロの方に、宮内省が管理していた明治時代のものと教えてもらいました。
この方が登山口に駐車されてた健脚さんで、ヤブコギネットにレポをアップされていて、嘉茂助滝を巡って来られたそうです。
レポは歴史的な内容に詳しく読み応え十分、こんな楽しみ方が出来るようになりたいな〜
旧堂倉道とあり、後で地図を見たら堂倉谷に破線道が続いてました。
途中お会いした方は、ここから嘉茂助滝に行かれたようです。
地図を見ると、嘉茂助滝から谷を下ると大杉谷シシ淵の奥に見えるニコニコ滝に通じてます。
感想
今回ピクシーさんのお誘いで大台林道千尋隧道から花抜峠、加茂助谷の頭、与八郎高の往復後、花抜山を周回、楽しんできました。
林道以外いずれも破線道でヤマレコ、ヤマップ地図にルートはありません。
いくつかレポは上がってますが少なく、踏み跡はほぼ無く GPS頼りに歩きました。
メンバーはピクシーさんと山友さん2人、お初の方、私の5人。
10月の池木屋山行きで頂上のストックの忘れ物をピクシーさんが回収、その後、レポで落とし主を探し当て連絡、今回お渡しするついで?にご一緒することに。
道中、お話してると、何と以前からフォローさせてもらってた nmrt23さんでした。
しかも池木屋山の遠さに較べると驚くほど近くに住んでおられ、スゴイ偶然でした。
さて、この山域は一か月前に大杉谷の渓谷歩きと千尋滝、シシ淵奥のニコニコ滝、七ツ釜滝、堂倉滝など、迫力のある滝めぐりを楽しんだばかり。
でも、ひとつ大きな疑問が。
大杉谷の谷底から見上げる滝の上に、あの水量を集める山々があるの?
答えは、30年前に購入していた山と高原地図「大台ヶ原 大杉谷」にありました。
地図を見たら一目瞭然、谷底からはとても想像できない深山がいくつもありました。
この山域に興味がわき調べたら、そもそも伊勢神宮の式年遷宮のための木材を供給する「御杣山」で、第3回遷宮(1629年)から、第51回遷宮(1789年)まで伐採が行われたそうです。
明治維新後、官有地となり、皇室の財産として宮内省管理の御料林から、明治に林業家の土倉氏に一部が払い下げられ後、民用として本格的に開拓されたそうです。
ちなみに今回、花抜峠までは、この土倉氏が開削された古道を歩きました。
また、昭和6年に木材を運び出すための大杉谷軌道・索道、高低差を利用するインクライン整備、昭和32年に大台林道が整備されています。
大杉谷桃ノ木小屋から不動谷を遡った宮川第三ダムの開発は、この林道も使われたようです。
あのような深山の滝上流の谷まで車で簡単にアクセス出来るようになるのに、このような経緯があったとは、ただただ驚きです。
もう少しキチンと地図と付属の解説書も読み込もう、特に年譜が面白そう。
まだ造林所や宿舎跡、軌道跡が残ってるようで、見に行きたいと思いました。
それと本もあるようなので、探そう。
やはり歴史のあるお山はおもしろいな〜
コメント
この記録に関連する登山ルート
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neway














この前、話していたルートですね。
風波は、大台ケ原から反時計回りに、
加茂助谷の頭手前の稜線まで歩いています。
今回の山行記録を山行に
赤線つなぎの計画が出来ます。
問題は
花抜峠登山口まで
風波の車で行けるかです。
工事関係者のバンが
入ってるようなので
ゆっくり走れば、ギリ 大丈夫かな?
風波
大台ヶ原から加茂助谷の頭って、相当なロングコースですね。
花抜峠登山口までのアクセスですが、路面上の尖った石は、その都度避ければ何とかなると思います。
もちろんスペアタイヤの空気圧はチェックしておいた方がいいと思います。
それより厄介なのは、緩やかな段差乗り越えだと思います。
真っ直ぐ通ると亀になるかもですので、車高短車が踏切を渡る時のようにジグザグに行けば防げるかもです。
もし花折山から千尋隧道に降りる場合はロープを持参された方がいいと思います。
情報ありがとうございます。
花抜峠登山口に車を停めて
隧道へ歩き尾根に乗り込む
newayさんの逆ルートが
良さそうですね、
風波
風波さんなら例のクロカン用ストックでガシガシ登れるかもですが、路面がザレ気味で緩く、私には絶対無理です。
今から思うと、尾根から千尋隧道北口への下り案内板地点から、私達は下降ルートがあると思って千尋峠に行き過ぎたように思います。
もっと手前から道なき樹林帯を下ったら楽に降りられたかもと思い出しました。
それと花折峠登山口〜花抜峠の土倉古道は、下るよりは上る方が安全だと思います。
花折峠登山口から千尋隧道までの林道歩きは 1.8km、160mの上りで、30分ほど掛かるのも地味に体力を削がれると思います。
よろしければご参考になさってください。
千尋隧道から先ですが、今後の参考にしようと思います。
http://sputoyo877.com/oodairindoukamosuke.html
ありがとうございます。
大変参考になります。
風波的には
赤線つなぎを考えて
千尋峠を起点に
加茂助谷の頭方向で1日
大杉谷森林鉄道探索
水越峠へで1日
1泊2日
の計画かなと思っています。
でも
来シーズンかな?
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