中ア南部編(side:木曽) 登山空白地帯を征け〜乾坤一擲の三角点「今倉」&「与一窪」周回


- GPS
- 16:14
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,953m
- 下り
- 1,940m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
◆◆( ´_ゝ`)フーン之章◆◆
今回の概要♪
行き:三角点「今倉」北西尾根?〜シラビソ山北西尾根?
1300m辺りまでは多少藪っぽいが踏み跡明瞭、1400m辺りから笹薮が密になり、1500mを越すと只管笹薮漕ぎを強いられる…
所々笹丈の低いところ、藪の無いところがあるが道程の8割は笹薮…
踏み跡は尾根筋がはっきりしているところは見つけやすいが、平尾根やコルでは猛烈な藪で見失いがち…主稜線近くでは笹丈は脛丈程
今倉までのピストンならそれほど苦労はしないと思われる
帰り:摺古木山北西尾根〜三角点「与一窪」北尾根?
行き同様踏み跡はそこそこある、シャクナゲの藪は巻き道がある
今倉側に比べ、登り返しが多く、勾配が緩い尾根が続くので背丈以上の笹薮漕ぎを強いられる時間が長い…
下りは特に注意しなければならないが登りならばそれほど苦戦はしないと思われる…
今回は日の短い季節で日帰り強行軍だったため、3時出発でも日没後の下山になってしまい、時間と体力を無駄にロスしてしまった…
周回をするなら安平路避難小屋での1泊がオススメであろう…
但し、夏にここを歩くのはやめたほうが良いだろう…マダニもいる上に、暑さと藪漕ぎでかなり体力を奪われると思われる…
周回は全編通して笹薮漕ぎを楽しめるので笹薮漕ぎが好きな方にはオススメなコースであろう…いないか…
兎に角体力と根気が必要です…
この界隈で比べるなら…
奥念丈から安平路よりも酷いです…
摺古木〜アザミ〜大平間と同程度といったところか?
ここを越えるのは与川峠〜三角点「千沢」の床波高原の笹地獄か?
…で、ここから先は私の日記を兼ねた駄文なので、ここでお戻りくださいませ…
以上、解散!
◆◆ヽ( ・∀・)ノ┌┛ノ章◆◆
今年の中アは終了と言ったな?
………………
…………
あれは嘘だ!
私は頭の…もとい、諦めの悪い漢のようで…😰
先週、先々週と袖にされた(夜中の)お天気で今年の中ア2000m越えの藪漕ぎは諦めた筈でしたが、この1週間の天気が暖かく、日曜も昼過ぎまで悪くない…最低でも今倉までピストン出来るだろう……否、せねば!!
やはり薮成分少なめなまま、河岸を変えるのは気分が悪い…
そんな訳で、3週連続、今年4度目の”中ア最後の秘峰”「今倉」攻め、開催じゃ!
者ども(1人)かかれーー!!(ジャーンジャーン!!)😤😠😤😠💩
◆◆三└(┐卍^o^)卍ノ章◆◆
今回は日帰り背水の陣で挑むので、荷物は軽め、前回の撤退地点辺りで夜が明けるタイムスケジュールから3時出発👻
やはり藪漕ぎには軽装が一番であろうか…多少の雪が倒木や足元に残っていることを考慮し、下は冬用のタイツに夏用のハーフパンツとハードシェル、上は冬用のインナーのみで発汗、寒暖でフリース、レインを着込む…
端から見ると阿呆みたいな組み合わせだなこれ…🤪
スチャスチャスチャスチャと軽快に薄藪を抜けて、前回撤退地点を2時間程度で通過…なかなか良いペースではあるが…
やはり1500m辺りから笹が猛威を振るってくる…幸いにも笹の下に僅かばかりの昔日の作業道なのか獣道なのか藪やの道なのか?狭小な踏み跡があったりなかったり…
これをうまく拾いつつなんとか距離と高度を稼ぎたいところであるが…
尾根筋がはっきりしているところは踏み跡も見つけやすいのだが、不意の倒木や張り出した枝で迂回を余儀なくされたり、広尾根や広いコルの笹薮では踏み跡をロストしやすく、踏み跡を追う、見失ったら合流するまで只管ゲロ藪を漕ぐ、下手にあっちこっちうろつくよりは正解の方向を定めて強行突破したほうが結果的にはロスが少ないと思われる…但しイケメン…もとい、登りに限る!…コレ大事…🤢
1800mを越えたあたりから尾根が細くなり、ルートは定まるのだが、尾根上の立ち木の枝がとにかく邪魔になり、右へ左へ振られてしまう…
いつの間にか笹の丈は腰丈程になっており、踏み跡も見分けやすい…
程なく三角点「今倉」に到着する…
展望はもろちん無い…この界隈のピークでは定番のオチなので気にしないぞ…
その代わり、達成感はなかなかだ…😄
なんたって3度しくじってるからね…😭
時刻は8時…比高1000弱で5時間…時間200m…藪漕ぎを考えれば存外楽な部類だったか…🥳
…さて…まだ夜が明けて2時間程度…時折日も差す天気で、荒れる気配もなさそうだ…ここまでの距離の半分ほどで安平路への稜線に合流できる…だいたい1〜2時間か?
ピストン予定だったが、少々欲目を出してしまう…😏
足の疲労は…5時間の登りとしてはやや疲れ気味だが、まぁ、主稜線に出て帰路になれば、多少の藪漕ぎでも問題ないだろうとポジティブに考える……これが後の後悔へ…😨
◆◆__(:3 」∠ )_=3之章◆◆
今倉からの下りはかなり緩やかで踏み跡も乱れることなく、順調にコルに下れたが、そこから先がなかなかに曲者だった…😨
倒木と胸丈の笹藪…踏み跡ロストすること多々…
兎に角上を目指すしかなく、ここまでの疲労が響き始める…😥
1849コルから先は勾配が緩くなり、平尾根になる…これすなわち一度踏み跡をロストすると先ず見つからなくなる…強引に密集する笹藪を掻き分けて登るのだが、2167pまでは地獄のような藪漕ぎを強いられた…我ながらRF能力の低さには辟易する…それでも登りなのがせめてもの救いか…
2167Pから少し下ると笹藪は一旦途切れ、倒木の多い疎林になる…😄
感覚的に左へ引っ張られたが、右を意識して敢えて笹藪との境沿いに進むと地形図では判別できない尾根に乗る…と思ったw
笹藪ばかりで記憶が曖昧なのが申し訳ないが、どうせ需要の無いコース…それでも行く好事家ならフレンドリーな情報なんぞ却って無用であろうw
閑話休題
倒木帯を越えると笹丈は膝から脛丈程になった
笹に雪は被っていないが、地面一面は雪で覆われており、1〜2cm程…さして苦になる雪ではないが、ちょいちょい足を取られる…疲労も合わさって稜線への登りがとても長く感じるぞ…😩
這う這うの体で中アの主稜線に乗る頃には時刻は10時40分…
2時間どころか、3時間近い…これは少々よろしくない…😨😨
ここから摺古木山展望台までおよそ90分…12時過ぎから摺古木山北西尾根突入…
暗くなるまでおよそ4時間…どう考えても暗闇の中の藪尾根下山は決定の様です…
兎にも角にもこれ以上タイムスケジュールが遅延しないよう、避難小屋近くの水場への寄り道は取りやめ、下山に向けて歩を進めます…
当初心配していた空模様もやや曇り気味だが、木曽側がガスってきた以外は高所は雨雲らしき雲は見受けられず、せめて与一窪を越えるまでは天気は持ち堪えて欲しいものだ…😰
摺古木展望台までの一般登山道に関しては語る必要すらないので割愛…
以前来た時より 笹が強い気もするが足元にはしっかりと道があり、マーキングも豊富…迷う方がどうかしている…
水を節約しつつ、服薬と行動食の摂取以外はノンストップでなんとか90分程で下山路の分岐にやって来た…そもそもCTを巻けない時点でかなりよろしくないのだが?
何はともあれ、「与一窪」目指して下山を開始しよう…
願わくば、登りよりもゲロ藪が少ないように…(←死亡フラグ)
◆◆(´;ω;`)之章◆◆
正規の登山道から逸れて暫し樹林帯の脛丈程の笹薮を進むと、開けた胸丈の笹薮に突入する…依然薄い踏み跡は続いているが、張り出した幼木の枝で道を逸らされる…
笹薮漕ぎは変わらず続く…暫くはひたすら下りなのが助かるといえば助かるのだが、間違った尾根に下らないように、踏み跡を完全に信用しないほうが良い…😵
1810m辺りで糸瀬山ののろし岩(のミニチュア版)のような巨岩がお出迎え…😍
巨岩の右を巻きつつ、尾根を下る…
この時点で軌跡がジグっているのは迷っているわけではない…踏み跡があちらこちらを躱して通っているためであろうか…
1674Pへ登り返してからの下りで嘗ての伐木跡を目にする…少し安心してしまうのだが、この尾根の本番はここから始まるといってもよかった…
1600m辺りでシャクナゲの猛烈な藪が行く手を塞ぐ…😭😨😭😨
笹と違い、枝が粘り強く、超過密状態で尾根上に繁茂している…かなりの苦戦を覚悟したが、尾根の左側へ回り込むようにしっかりと巻き道が付いていた…
果たして獣か藪やか猟師か…なんにせよシャクナゲ藪を回避できたのは僥倖であろう…
尾根の勾配はかなり緩くなり、高度がなかなか下がらず、笹薮が強くなってくる…
気分はもう辟易しているのだが、今更次郎…
1530mの左手にザレを臨むなだらかなコル?でこの尾根初めてのマーキングを見つける…😲
たしかcloud氏がこの直下の林道から与一久保を目指した記録を見たことを思い出す…
笹薮漕ぎをしつつの数度の登り返しで足はグロッキーなのだが、1486Pから1443P「与一窪」への藪漕ぎは苛烈そのもの…もう踏み跡も笹に浸食されつつあり、当てにはならない…這う這うの体でなんとかかんとか「与一窪」に辿り着く…😩
ここもやはり笹薮の中…展望は期待していなかったが、当初の目標を全て完遂できたのは嬉しい限りである…もう2度と来たくないし…
…さて後は林道に下りるだけなのだが…時刻は16時…
よもや600m下るのに4時間も掛かるとは完全に誤算だった…
雨の気配がないのだけが幸いだが、地形や周囲を目視できる明るさの時間帯にどこまで進めるかが肝心な問題になった…
焦ると却って危険なので、マイペースを維持しつつ…せざるを得ないけどね…もうヘロヘロですしお寿司…
その後のオチはまぁ、軌跡の乱れっぷりを見ていただければお察しでございます😂
与一窪から暫くはなだらかな勾配のアップダウンで背丈以上のゲロ藪を延々と漕いでいく簡単な作業です…😭
尾根がはっきりしない場所の為、コンパスで方角を確認して進んだはずなのに、あらぬ方向に進んでいる…😵
右に逸れたら左へ戻りすぎる…端から見ると笑えるんですが、あれよあれよと暗くなる視界…あっという間に有視界距離1m未満…日は落ちてヘッデンの明かりは笹薮で遮られる…藪漕ぎを数mしただけで方角が狂う…
尾根に乗りなおす為にゲロ藪の急斜面を這い上がり、いつの間にか逆走して登っているというコントをやりながらもじわじわと標高を落としていく…ホントにじわじわとね…😁😭
1250〜1150m辺りの軌跡を見ていただければ、「背丈を超える密藪」で「地形も判別できない暗闇」で下るという行為が如何にヤバイかお分かりになることでしょう…
……………そもそもしないよね…そんな愚行
満身そぉいで1139Pまで下りて最後に林道に下りる訳ですが、尾根を正直に下ると崖記号…さすがにオーラスで行き詰るのは心が折れるので、尾根の右側が崖記号の無い勾配の緩い斜面になっているのでここへ下降開始…
踏み跡らしい踏み跡はありませんが歩きやすい斜面なので、なんとなく下りやすい方向へ下っていくと、昭和初期?の林鉄🚋の石垣が表れた…
目的の林道よりも随分上なので、スイッチバックで当時は林鉄だった主幹林道へと降りたのか?それとも積込場までの作業軌道でしかないのか…今の自分には知るすべはない…🤔
少し下りると林道の擁壁上に出るが、ここはどうやら支線林道のようだ…
勾配の緩い地山から支線に下りる…支線を辿って下りて行ってもよいのだが再び斜面へ下りて暫く行くとチョロチョロと水が流れている…ここまでかなり水を節約してきたので終点間近とは言えありがたい!浴びるように水を飲んで少し下ると漸く穴の沢林道へと合流できた…時刻は18時40分…400mちょっとを2時間40分も掛かるとは…
闇夜の藪山を下ることの難しさと己の技量の未熟さを只々恥じ入るばかりである…😭
後は説明は不要で穴の沢林道から浦川上山林道を下って車まで戻ってフィニッシュ!
今回のような体力的にも精神的にも追い詰められた山行(藪漕ぎ)は初めてであった…
◆◆('A`)之章◆◆
戦い終わって…退役招集されたヤツミネの登山靴は完全にご臨終しました…🙏🏼🥾💀
前腕部から手にかけて枝払いによる無数の切り傷…😨
痛み止めの飲みすぎで下山途中から胃を真綿でくびられるような気持ち悪さが続き、下山後にゲロリバース🤮🤢🤮
足首と膝関節の炎症で金曜になっても疼痛が治らない…起き上がるのも「よっこい正一」状態…C3PO歩きになるぞ…
途中の藪で三脚とブギーマンさんがいつの間にか行方知れず…次歩く人は回収してくれ!🙏🏼😭
……………
得たものと失ったものの帳尻が合わないような気がするが、山行(藪漕ぎ)は苦しんでこそ が私のコンセプトなので結果オーライであろう…
但し、雨はごめん被る!
次回は深南部へ本腰を入れるか、床波高原を摘まんでみるか…神の味噌汁…
ここまで読んだ奇特な方はお疲れさまでした♪
この藪漕ぎは御覧の有様の提供でお送りいたしましたとさ…
尾張💩
コメント
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とにかくお疲れさんでしたm(_ _)m。
ブギーマン、欲しいです(笑)。
何故か、いつもブギーマンが出てくると、めちゃくちゃテンションあがって嬉しくなります。なんでだろ?
次回以降、ブギーマンの代わりはどうするのですか?
楽しみにしています。
夏の日帰り→初冬の小屋泊→初冬の日帰りとお天気の気まぐれと休みの都合でプランがコロコロ変わってしまい、暗闇の下山で往生しましたが、なんとか達成できました…ホントなんとかなるもんで…😅
僅か1年の短い生涯でございましたが、ブギーマンさんは立派にお勤めを果たしてくれました…
我が家では次代のブギーマンが育っておりますので、きっと来年にお目にかかれることでしょう
全裸待機してお待ちください♪
バギーマンさん、お疲れ様でした🙏
ジュニアさんのご登場をお待ちしております。
🌀クルクルと、バレエダンサーの華麗なジャンプスピンを思わせる様な軌跡ですね🕺お疲れ様でした🙇
怪し気君、身罷られましたか👼彼に似合いの剛悪藪の中に。親しき友人の三脚氏まで殉じられるとは😇人には知れぬ、深い愛の絲が繋がり絡まっていたのやも💕
両者が同じ山域で逝けた事は、ツクモの神の采配であったのかも鴨。。。シランケド😜
バレェダンサーの如くクルクルスピンしてますが、本人は至って真面目にルートに復帰しようとしてたんですのよ…😵
1寸先は薮と闇の恐ろしさを身をもって体験しました……😨💩
流石に3週連続で通ったので、今度こそと言う気持ちがあって、季節にそぐわぬ無理をしてしまいました…猛省…🤢
尊い犠牲の上に今のあたくしがあります…
ともあれ、これで大人しく深南部に入れそう…
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