東山宿跡から沖ノ山周回


- GPS
- 05:21
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 614m
- 下り
- 615m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:42
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山中、林道部分以外は道なし。沖の山までマーキングもなし。 |
その他周辺情報 | 山菜料理みたき園 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シュリンゲ
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感想
今週末のてんくら予想では近畿地方は北部の山地は昼間を通してA、紀伊半島辺りでは時間帯によってBも並ぶということになっていて、先週に引き続き兵庫県境の向こう側、因幡の山に狙いを定めた。先週はてんくらのAに惑わされて終日降雨の中、鳴滝山周辺を彷徨することになり、今日も二の舞になるんじゃないかと不安はぬぐえない。実際、自宅を車で出るときには土砂降りで、半ばあきらめ気味だったのだが、宍粟辺りまでくると雨は止んでいる。東山宿跡に着いた時には、空に青い部分も顔を出す。何とかもってくれよと祈りつつ、出発だ。
駐車地のすぐ手前の橋を渡ってすぐ左手の林道に入る。小さな峠を越えるとブル道の左を流れる沢は流れの向きを転じて、我々もどんどんと低い方向へと下っていく。どこかで左岸にわからねばならないと思いつつどんどん下って、間もなく沖の山の裾懐へと入り込む谷である「小川」との合流点は間近。ここに至って手ごろな渡渉サイトを見出し、対岸に渡る。続いて小川を渡渉するが、今朝まで降っていた雨で増水しており、場所をよく見極めて渡り終える。ここから沖の山方向へ小川沿いのセメント舗装された古い林道を登っていく。
堰堤の手前で林道は大きく左に曲がり、小川を渡って伸びているが、この堰堤手前の右手から尾根に取り付く。取り付いてすぐ、獣道に引き込まれて左に巻き始めるが、篠竹の密林となって撤退し、取り付き点すぐ上から激急傾斜の尾根ラインをまっすぐに登る。この手の上りには慣れているつもりだが、ここはその中でもトップクラスの斜度であった。四つん這いで滑落に注意しながら一気に登ると、舞台の上に這い上がったようにフラットな尾根の末端に出る。この後はさしたる苦労もなく淡々とした登りである。とはいえ、これまでのところは植林が目立ち、1.暗い、2.眺望がない、3.藪もある、の三拍子が揃っていて、「あのままおとなしく林道を登ったほうが良かったかな」と、そんな気持ちも脳をよぎる。そんな時、前方が明るくなり、件の林道に飛び出した。林道からは目指す沖の山が大きく見えている。ここからは荒れた林道跡を辿り、林道終点近くの小鞍部に達する。この鞍部で左の高みへと進路をとる。
やがて温帯広葉樹の若い林となり、左手が開けた明るい尾根にかわる。谷を隔てて左手には沖の山がその全貌を現す。太い篠竹の枯れ枝を踏みつけながら登っていくと、背後にも眺望が開け、先週歩いた鳴滝山や東山の大きな山容が一望できる。正面には沖の山の主稜線が迫ってきている。ちょうど薄日も差して、休憩を入れるには最適の地だ。正面に沖の山を眺めながら、昼食とする。さて、ようやく主稜線に乗りあげるときが来た。周囲にはブナの大木が目立つようになり、因幡の深山の様相が漂う。主稜線上はササとシダ(イワヒメワラビ?)が繁って足を取られる。沖の山までもう少しと気は急くが、いくつかの偽ピークに一喜一憂させられる。そしてついに山頂到達。一般には冬季限定と思われている沖の山、我々も積雪期に大茅スキー場から岡山―鳥取県境尾根を辿って登ったが、夏の姿を見るのは初めてだ。ここから「メインルート」に沿って東に尾根を辿る。先ほどまでとは違ってマーキングが多少あるものの、足元はササとシダの丈の低い藪で道らしきものはなく、ただ尾根筋を外さぬように進むのみだ。眺望に恵まれた尾根からは、正面に氷ノ山のなだらかに裾を引く雄大な姿、左には東山、右には後山が終始臨まれる。積雪期の素晴らしい眺めが彷彿とよみがえる。使われなくなって久しい舗装された林道に降り立つと、すぐに沖の山「名物」の灯篭の立つ地点だ。さらに東へ向かい、右に降る林道を分けでさらに稜線沿いの林道を進む。こちらの林道も間もなく右に折れ曲がって下り始める。この地点からは稜線沿いにササ藪の中を辿る。いくつかマーキングがあり、かろうじて踏み跡らしきものがあるので、夏場に登る人も皆無ではないことがうかがわれる。林道から離れてすぐの丘の上から踏み跡と別れ左に笹薮に踏み込む。林の中に降りると尾根型がはっきりと見える。これを辿って左右の谷の出合に達し、ここから谷沿いに降っていく。ここには森林鉄道の跡がついており、場所によってはそのレールが残っている。最初はちょろちょろと流れていた大川も、谷を下るにつれて水量を増していく。やがてこれを渡ることになるが、果たして渡れるのか、とちょっと心配になってくる。左手にブル道も現れるが、あくまで谷沿いに進む。そして問題の渡河点に達する。そこには一本の倒木が対岸へといい具合に転がっている。どうも、これを使って渡れ、ってことらしので、迷わず実行。といっても鞍馬の要領で座って渡ったのだが...。対岸にはしっかりした林道が走り、これを辿って沖の山林道に出て、駐車地に戻った。何度となく繰り返される渡渉、渡河、ルートファインディング、激登りと、バリエーション豊かな夏の沖の山彷徨であった。
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