北岳(南アルプス)広河原から周遊


- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,713m
- 下り
- 1,701m
天候 | 1日目 快晴 のち くもり 2日目 快晴 のち くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
当日は3台用意されていましたが全然足りませんでした。 3台ともすし詰めです。 広河原へのルートを独占している運行会社ですから それなりの車輌を用意する責務もあるかと思いますが・・・ (もちろん採算は確保していただいた上でのお願いですが) |
コース状況/ 危険箇所等 |
往路の大樺沢は気持ちの良いコースですが、 大小の渡渉を繰り返しますので、降雨時、降雨後は当然通行困難が予想されます。 また、落石の心配もあるでしょう。 (落石については通常はあまり心配しなくても良さそう【※個人的感想です】) 北岳肩の小屋から山頂への路は、岩稜帯です。 多少の高度感もあります。 慎重に行けば問題ないでしょう。 復路の草スベリはなかなかの急降下でした。 つまり、登りに使うとなかなかの急登になります。 私的感想としては、登りも下りも大樺沢のほうが 楽かと思われます。 |
写真
感想
ここ4週間以上、連続して週末が、全国的に雨模様という
山屋にとっては最悪の秋を迎えておりましたが、
ようやく晴れ模様の、週末は3連休を迎えたため甲府に前泊。
翌朝4:20のバスに乗るべく、4時頃に甲府駅前に出向いたところ、
用意された3台のバスはいずれも超満員。
結局、広河原まで、立ちっぱなしかあるいは
バス内の通路に窮屈な体勢で座り込む以外に無い感じでした。
本件については、文末に私見を書かせていただきます。
広河原のインフォメーションセンターはとてもきれいです。
登山前に情報収集をしておきたいところです。
軽食料や飲み物なら早朝から購入できます。
燃料などの登山道具も多少ありました。
トイレは非常に混みます。
インフォメーションセンターを離れ「北岳」の案内板に従い北西に100mくらい進むと、
川を挟んで左手に威風堂々北岳が姿を現します。
登山口の象徴的な緑色の橋を渡り、高低差1700mの行程がスタートです。
1)大樺沢コース
大小幾多の渡渉を経て行くコースですので、降雨時、降雨後は要注意と思われます。
左右に崩落したと思われる跡が多数ありますので、
落石もあるかと思われますが、さほど危険とは思いませんでした。
「二俣」まで詰めるとキンキンに冷えた沢があり、大小休止に好適です。
2)右俣コース
「八本歯」が怖いので、右俣コースを選びました。
二俣からは大半が八本歯へ向かうのか?
右俣コースに入って急に人が減った感もありました。
ただ、もちこん、このコースを下ってくる人も散見され、
決して寂しいコースというわけでもありません。
また、道はよく整備されており、危険箇所はありません。
3)小太郎尾根分岐〜北岳肩の小屋
小太郎尾根分岐まで出ると、
左から遠くに中央アルプスが見え、
間近に仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山と
スーパースターの大競演です。
北岳肩の小屋までもさしたる危険箇所もありません。
肩の小屋のテント場は100張くらいはいけるのかな? たぶん
今日は、小屋直下は20張りくらい、小屋から離れたサイトは点々と
小屋から離れたサイトは静寂な夜を迎えられました。
微妙に斜めってるところが多かったか?
平らなところは先着者におさえられていただけかも。
4)肩の小屋〜山頂
私がとったコースでは唯一、高度感があり、
岩岩、崖崖しています。
私的には少し怖かったですが、
小学生もガシガシ登ってました。
慎重に行けば問題ないでしょう。
5)山頂
数十人はいられる比較的広めのものです。
晴れていれば360度の大パノラマでしょう。
私が登頂した日は雲が多かったですが、
雲はすべて眼下の雲海に。
雲より高い富士山、中央アルプス、仙丈、甲斐駒、鳳凰、
遠くに八ヶ岳。と。
また、山頂にたどり着くまでは見えなかった
白峰三山縦走路が。
北岳山荘までの下りはなかなか厳つい感じでした。
いつかは縦走。
慎重に肩の小屋へくだります。
6)小太郎尾根分岐〜草スベリ〜白根御池小屋
小太郎尾根分岐を過ぎると、
ほどなく、大樺沢と白根御池小屋との分岐があります。
帰路は白根御池小屋へ下ることにしました。
道はザレ気味で、行程の後半で疲れた脚には踏ん張りがきかずつらいです。
どこが草スベリなのか?と思いつつ下っていくと、
まさに「草スベリ」というところに出ます。
草スベリまで来ると、
眼前に鳳凰三山と、眼下に白根御池そしてテント群が。
登ってくる方々はいずれも疲弊の色が。
なかなかの急登で、また草スベリよろしく、
日陰もなく、夏場は相当堪えると思います。
白根御池尾小屋は、南アルプス天然水が無料でいただけました。
感謝。
7)白根御池小屋〜広河原山荘
小屋を発つと、数回、小刻みに登り返しなど有り
少々堪えます。
程なく、急降下が続きます。
登りに使えば、それなりの覚悟が必要かと。
白根御池小屋で帰りのバス時刻を確認したとき、
ダッシュすれば1本早く、普通に下れば、1時間待ち
という状況でした。
大樺沢コースとの分岐まで戻ったとき、
「広河原20分」との標記。
バス発車まで10分!
1700m下ったカラダに最後のムチ打って
なんとか12:45発の甲府行きバスに飛び乗りました。
甲府の街に戻ったあとは、
ほうとうの小作さんに立ち寄り、
消費エネルギーを回収して帰路につきました。
◎広河原行きバス超満員の件
・このバスは広河原まで約2時間もかけて山道のカーブを揺られながら行きます。
・04:20発のバスに乗り広河原に着いた登山者は、まぁ5時間以上は歩く行程が多いのではないでしょうか。
・山梨交通は、甲府から広河原への客の運搬を独占的に担う公共交通機関です。
(他にタクシーという選択肢もあるにはありますが)
甲府の街のど真ん中で、増便バスを用意するのって
そんなに大変なのでしょうか?
山梨交通さんの営業基地など存じ上げておりませんのでよくわかりません。
山梨交通の添乗員は
「本日は満席のため、席が無い方には大変申し訳ありません」
と連呼していましたが、
どう聞いてもお座なりとしか聞こえない言葉が、なんか空しく響いていました。
私見を書きます。
南アルプスの環境を維持するための交通規制には賛成です。
登山者を登山口まで運んでくれる山梨交通さんが赤字になることは避けていただきたいです。
その上で、なんとか全員が座れるような措置は取れないのでしょうか。
臨時増便の難易度が分かりませんが、
難しいなら難しいなりに、乗客全員でそのコストを負担するなど。
(平日などの閑散期に採算度外視で
山梨交通さんが頑張ってくださっていることは重々承知です)
利用者、バス会社ともに共存共栄できる策は無いのでしょうか。
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