ニオベツ川右股



- GPS
- --:--
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,462m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
昭徳右岸林道(6:30)-熊の沢出合い(7:55)-507二股(9:00)-七ツ釜(14:10)-790二股(C1・15:15)
2日目
790二股(6:10)-1350源頭(8:15)-790二股(10:55)-七ツ釜(12:00)-507二股(16:30)-林道終点(21:35)
天候 | (1日目)曇り時々小雨 (2日目)曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ニオベツの林道 昭徳林道はパンクしやすいことで有名です 増水したらえらいことになります。帰りは写真どころではありませんでした。 |
写真
感想
随分と情報過多になっていたようであこがれてはいたもののネットでは危ない・危険というイメージがあふれかえり私にはまだ早いと思い続けて躊躇していたヌビナイ右股に行ってみた。
思ったほどの険悪さもなく体力技量とも落ち始めている自分を振り返るともっと早く来ればよかったと思った。
今回の山行計画はkameさんも含めた札幌の皆さんからは台風が近寄っているのに無謀とのアドバイスを戴いていた。
とりあえず、現地まで行きましょうと昭徳右岸林道終点から小さな河を渡渉し余り明瞭とはいえない巻き道を進む。その後も何回かヌビナイ川の渡渉を繰り返しながら507二股に到着。
当日、それほど悪い予感はせずそのまま進んだ。
ここから忘れられない渓相美が続く。最初のゴルジュ帯の高巻きの上には某登山店が設置したと思われる残置ロープをありがたく利用させてもらう。
次の高巻きではボルトハーケンが打ってあるがロープは無い。ここはさっきより怖いのにと身勝手なことを考える。
七ツ釜の手前から右岸を高巻くのだが流木は思ったほどではなかった。初めてきた私にとってはこれはこれで十分に美しい。
途中、岩に取り付いたりと少し遊びながら計画書どおり3時ぐらいに790二股に到着。
しかし、この時点で渓相を見て無理はできないと判断。
ピリカヌプリをキャンセルする考えであることをゴルジュ帯が終わる頃にパーティに伝えた。
執念で濡れた枝で焚き火を起こしながらラジオをチェックすると明日は午後からところによっては雷をともなって激しく降るという天気予報。「ところによってってどこよ」と悪態を付きながらソエマツからピリカのハイマツ漕ぎを正式にキャンセル。11時にテン場撤収としてソエマツへの沢を登れるところまで行こうと決定する。
朝のラジオを聴きながら直ぐにテン場撤収するか昨晩の決定に沿って行動するか迷う私にメンバーからソエマツに少しでも行きましょうという懇願に引きずられた。
これはリーダーとして責任ある判断力の欠如というしかない。
それほど厳しいところはない急登を進み源頭付近の1300に8時半前に到着。直ちに下山を開始。途中、雲が薄くなってきて天を指差すとメンバーは晴れてきたとご機嫌であるが、私が指摘したいのは雲が薄くなってきて風が生ぬるいというか熱いという気象状況にひどく怯えていた。いわゆるやな予感。
計画通り午前11時にテン場を撤収するといきなり大粒の雨が降り出す。
七ツ釜を越える頃にはゴルジュに流れ込む枝沢からの滝の水量が来たときの倍になっていて、見る見る沢の水は濁りを伴いながら増水し始める。
もはや七ツ釜も泥色に濁っており女性メンバーは渡渉もつらそうな感じとなって肝を冷やす。
高巻きで私の記憶の間違えから時間をとってパーティ内でルートを検討することもあった。
途中、釜からゴルジュの上の高巻きに上りあがるために渡渉をしなくてはならない場所にはハーケンとダブルフィッシャーマンの残置ロープがあり、それを利用してロープで渡渉。
はるか下のゴルジュの流れに気後れしながら進み、507二股を越えたことさえ見逃すほど渡渉のサポートに集中。
GPSで507二股を既に過ぎていることを知ったのが午後5時だがこの時点で2時間の遅れ。
「まあ、がんばれば2時間半で車に着くね」と高をくくっていたが、6時ぐらいからのヘッドランプ歩行に慣れていないメンバーもいてなんと登山口についたのが午後9時半という計画から4時間も遅れた亀の歩み下山となってしまった。
山行中止の決断力の欠如もあり反省しきりの沢納めとなってしまった。
でも本当に綺麗な沢でしたわい。増水しなければね。
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