記録ID: 3470607
全員に公開
ハイキング
東海
南アルプス深南部 諸沢山、合地山 日向林道からピストン
2021年08月27日(金) 〜
2021年08月28日(土)
静岡県
JetUpper
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 32:06
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 3,756m
- 下り
- 3,902m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:11
距離 11.9km
登り 1,874m
下り 768m
2日目
- 山行
- 12:13
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 13:00
距離 23.8km
登り 1,881m
下り 3,153m
17:11
ゴール地点
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
本年6月22日に発生した法面崩落に伴い、6:30〜19：00の時間帯通行規制中。 http://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/soshiki/kensetsu/kensetsuzigyo/8133.html |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆寸又川右岸林道（寸又峡から千頭ダムへの軌道跡の道）の、尾崎坂ゲートから700メートル程の所にある、二つトンネルの付近で、林道が完全に崩落。※詳細は画像参照 ◆日向林道：崩壊による土砂の押出箇所多数あり。通過困難につき本ルートの使用はお勧めできません。 |
写真
寸又峡手前9km区間での時間制通行規制により6：45の遅い到着となりました。ここからは電チャリで少しでも遅れを取り戻すべく寸又川右岸林道を快適に進んでいきます。
8/27 6:56
寸又峡手前9km区間での時間制通行規制により6：45の遅い到着となりました。ここからは電チャリで少しでも遅れを取り戻すべく寸又川右岸林道を快適に進んでいきます。
尾崎坂ゲートには鉄柵に加え、さらにゲート脇の隙間を埋めるように厳重にロープが巻かれていました。下側の僅かな隙間からチャリを潜らせ、700m進んでところで衝撃の林道崩落。
1
8/27 7:19
尾崎坂ゲートには鉄柵に加え、さらにゲート脇の隙間を埋めるように厳重にロープが巻かれていました。下側の僅かな隙間からチャリを潜らせ、700m進んでところで衝撃の林道崩落。
崩落個所は踏み跡と断定できるものはなく、僅かな荷重で崩れ落ちるので、ごく最近のものと思われます。
損壊の大きさと足場の不安定さからただでさえ重い電チャリの通過は断念し、手前にデポしました。
更に巨木が林道を遮る。擁壁側を通過。この後もダムに至るまで大小多量の落石箇所多数。
数ある押し出しの中から危険個所��
林道が機能しなくなり、草が繁茂して藪化しかけてます。
林道が機能しなくなり、草が繁茂して藪化しかけてます。
今回歩いた日向林道での危険個所のうち、超デンジャラスゾーンに到着です。少し高巻いた場所から先を撮影。砂礫なので少しの荷重でも呆気なく足元は崩れ去ります。更に高巻くか、このまま岩壁伝いに進むか逡巡しましたが、小高巻きのまま岩壁沿いに進みました。
1
8/27 9:58
今回歩いた日向林道での危険個所のうち、超デンジャラスゾーンに到着です。少し高巻いた場所から先を撮影。砂礫なので少しの荷重でも呆気なく足元は崩れ去ります。更に高巻くか、このまま岩壁伝いに進むか逡巡しましたが、小高巻きのまま岩壁沿いに進みました。
下部まではかなりの斜度です。迂闊に足を滑らせればもちろん一発アウトです。手持ちのロープでフィックスを張ろうにも支点もなく、仮にあっても長さも全く足りません。また岩質は脆く、ハーケンも効かないのでピッチも刻めないでしょう。
1
8/27 10:04
下部まではかなりの斜度です。迂闊に足を滑らせればもちろん一発アウトです。手持ちのロープでフィックスを張ろうにも支点もなく、仮にあっても長さも全く足りません。また岩質は脆く、ハーケンも効かないのでピッチも刻めないでしょう。
通過中に下部を眺める。一度滑れば絶対に止まらないでしょう。より安全に通過するならピッケルを使用するか、かなりの高巻きでの回避（出口付近に岩場上部からフィックスロープが垂れてました）が賢明です。
8/27 10:26
通過中に下部を眺める。一度滑れば絶対に止まらないでしょう。
より安全に通過するならピッケルを使用するか、かなりの高巻きでの回避（出口付近に岩場上部からフィックスロープが垂れてました）が賢明です。
より安全に通過するならピッケルを使用するか、かなりの高巻きでの回避（出口付近に岩場上部からフィックスロープが垂れてました）が賢明です。
更に進んだところから崩落個所を撮影。遠望するととても歩けるようには見えない...
南尾根取り付き。この暑さに手持ちの水では量的に心許なく、この先の沢水を求めてパスします。
取り付きから10分ほど歩いた先の沢に潤沢な流水を認め、手持ちのほかに3ℓ取水しました。
このはしごは何とか使えそうでしたが、つまらない怪我はしたくないので、素直に岩を登りました。
序盤は西側が顕著に崩壊して切れ落ちた細尾根です。
栗の木の枝葉がやや煩い
栗の木の枝葉がやや煩い
1649pまでは細尾根、急な岩場ありで、幕営適地はほぼありません。
諸沢山へ到着。展望はありませんが、深南部らしくて良い。
少し休憩して本日の目的地の合地山へ向かいます。
少し休憩して本日の目的地の合地山へ向かいます。
画像はありませんが、熱疲労で足が進まず、止むを得ず合地山手前の1780pで幕営。明日の猛暑の中、縦走を強行すれば熱中症のリスク大の上、電波も入らないため休暇延長の申請もできないことから、2泊での周回計画は断念。一泊で合地山ピストンへ計画変更。
1
8/27 15:47
画像はありませんが、熱疲労で足が進まず、止むを得ず合地山手前の1780pで幕営。明日の猛暑の中、縦走を強行すれば熱中症のリスク大の上、電波も入らないため休暇延長の申請もできないことから、2泊での周回計画は断念。一泊で合地山ピストンへ計画変更。
装備
| 個人装備 |
補助ロープ
タイブロック
マイクロトラクション
チェーンスパイク
天使のスキンベーブ
オニヤンマ君
|
|---|
感想
当初計画では寸又峡を起点に、諸沢山〜合地山〜中の尾根山〜黒沢山〜六呂場山〜不動岳東尾根の周回としてましたが、猛暑の中、水分補給は意識的に行っていたものの、熱疲労により足が進まなくなり、計画を断念。合地山のピストンとなりましたが、深南部の素晴らしさを久しぶりに体感でき、充実した山行でした。
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当方のお恥ずかしい記録に興味を持ってご覧いただきありがとうございます。
学生時代からですか。私など及びもつかないほどの山経験の大先輩でらっしゃいますね。
特に深南部はただでさえ他の山域に比べて山深く、そして長大です。
それ故人気も薄いうえ、人的資源の恩恵に与れない、無い無い尽くしの山域です。
そこに酷暑とくればレポートが少ないのは当然かもしれません。
今回ご想像の通り、スライドした入山者は一人もいませんが、下山日に日向林道の例の崩壊斜面に痕跡を認めました。
どこにも物好きはいるものですね(笑)
本来の形に戻すところを我々は見物している、まさにここはそんなところですね。
私は南アルプスの、とりわけ深南部は全くの初心者ですが、崩壊著しい林道や山中には往時の面影をしのばせる数々の景観があり、本当に感慨深く歩かせていただき、ますます興味は尽きません。
こんな季節にとりわけ深南部を計画したのは単純に興味があったからですが、
最近の夏は猛暑から酷暑へと言われて久しいですが、
2〜3年前の肌感覚で当計画を立てたものの、
暑さの質的変化までは想定外でした。
つい先日kfさんともやり取りしたところですが、ここ最近の夏の深南部の厳しさを痛感した次第です。良い勉強になりました。
計画にあたり、日向林道の状況についてはある程度予備知識を入れていたつもりですが、
その場その場の障害を考えながら乗り越えることも楽しみの一つなので、もともとあまり入念に予習はしてません。
故にとりあたま氏が何者か、また氏の左岸林道改良工事なるものは存じ上げませんが、
たいへん興味深いので、後で検索してみたいと思います。
こちらこそ貴重な情報をありがとうございます。
自分は大崩落の箇所は下まで降って巻きました‼️‼️‼️
元の道路がどこにあるのかもわからないような道でしたょ！
多分営林署後の小屋ですかね？？その先でテン泊しました。
取り付き梯子のところでチョチョロ水が出てて、自分は水をそこで汲みましたょ〜。来年は左岸に挑戦予定です。笑笑
7月にいかれてましたか！
どちらまで行かれたんでしょう？
ダム迄の右岸林道はもう崩壊してましたか？
なにせ林道が長すぎるので、そこの崩壊は本当に痛いです。
次の機会では軽量なミニベロで臨みます。
私のような凡人は、夏の深南部は日程に余裕を持つべきなんですが、なかなか(・・;
左岸林道も魅力的なところですね。
ですがより危険なようなのでご安全にー
夏の深南部日向林道のレポがあると知らず、このレポを見てたまげました…
件の右岸林道の崩壊はそのようになっていたんですね…見た限りでは千頭の標準的な？崩壊地なので、電チャリ抱えてなんとかなりそうな感じですか…
それにしても、中電が復旧工事に手をつけていないのが気になります…
早く工事に取り掛かって欲しいものですが…
日帰りで合地山ピストンやってみます。
ええ、それはもう衝撃でした。
電チャリを初投入して意気揚々と走っていたら、僅か3kmで降板ですから...
もちろん担いで行けないか思案しましたが、
崩壊斜面が不安定なこともありますが、倒木の枝が邪魔で20kgもの電チャリを担いですり抜けるのは不可能と思われました。
現在の状況は判りませんが、現場があのままなら一般の10kg程度のミニベロなら、なんとかパス出来そうな気がしました。
もちろんより安全側に振れば、ハンドソー持込で枝の処理をするのがベターと考えてます。
あの林道は冗長なので、1日も早くの復旧を願うばかりです。
合地山でしたら猛暑でなければ日帰りも可能と思います。
行かれる際はどうかお気をつけて。
ところでKFさんからtori-atamaさんによるこの界隈の整備の件、先日概要を伺いました。
一般登山者の先の領域に行かれていますね。
頭が下がります。
当レコには触れませんでしたが、南尾根取り付きから10mほど東の斜面に真新しいトラロープを確認しましたが、もしかしてこれもtri-atamaさんが？
故あってヤマップのレポは全てクローズしてますが、ちょいちょい林道の崩壊地や取り付きにロープを垂らしてあります。
所詮トラロープなので補助的なものです…
自分の山シーズンは9月で終わるのでヤマレコを開きませんでした。来シーズンの計画を立てるのに久しぶりに開き気がつきました。申し訳ございません、、、、。
自分は、取り付き梯子から逆河内に向かいました！
行きは千頭ダムから川通しで取り付き梯子のある山を登り林道に出てアケ河内まで行きました。
アケ河内まで、もっと簡単に行けるルートを見つけたので来シーズンは天竜方面から入ってみようと思います！！今回、来シーズンのルートを探してたのですが、寸又川左岸は断念しました。浪漫があり、憧れていましたが林道からのアプローチは、仕事の都合で3日以上の休みが取れないので、無理だと判断して別ルートでリンチョウに行けたらとルートを探してます！！深南に行かれてるみたいなので、色々とお聞きしたいのですが、リンチョウまでのオススメルートはございますか？？今は池口越えで模索してますが、どこか良いルートがございましたら、ご教授願います！！
わざわざコメントありがとうございます。
リンチョウ沢は滝見を考えていますが、
なにぶんコースタイムが見当もつきませんのでなかなか重い腰が上がらないでいます。
最短ルートでしたら池口沢からダルマ沢を経由してリンチョウへ入るのが良いかと思いますがいかがでしょうか。
私は沢はやらないので無難に寸又峡から合地山東尾根経由で行こうかと考えてました。
池口ルートが無難ですよね！！！水場も結構大変な所みたいなので色々と考えてます！！🤣
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