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Yamareco

記録ID: 3429006
全員に公開
沢登り
甲信越

岩倉川樽ヶ沢遡行・本流下降

2021年08月07日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:02
距離
5.8km
登り
602m
下り
613m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:03
休憩
0:00
合計
5:03
距離 5.8km 登り 602m 下り 613m
12:44
303
スタート地点
17:47
ゴール地点
天候 晴れ→雨→曇り
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道のゲート前に駐車
コース状況/
危険箇所等
【樽ヶ沢遡行】
・入渓すると序盤から滝が連続するが、2連のCS滝のあるゴルジュまでは全て快適に登れる。
・ゴルジュ内の9mCS滝は遠目には登れそうにないが、実は岩をくぐってCSの裏から登ることが出来る(V,A1)。今回はカム+アブミを1箇所使ってA1したが、フリークライミングの得意な人ならフリーで登れそうである。
・ゴルジュを過ぎるとまた快適な滝が続き、多少平凡になってきたかと思う頃、上部の核心となり得る8m滝が現れる。左側壁を微妙なバランスでフリーで登れるが、かなり難しい(VI-)。右岸から容易に巻けるので無理しない方が良い。
・1070m右岸枝沢出合にある2段10m滝以降は暫く平流となるので、1100m左岸枝沢で林道に上がった。堰堤が1つと多少の茨があるが、それほど大変ではない。

【本流下降】
・今回は960m右岸支流の下降から入渓したが、ガレが長い沢だったので、東京起点100に記載の、1本下流の枝沢から下降する方が良いかもしれない。
・岩倉川本流は所々泳いだりクライムダウンするところがあるが、総じて容易である。2段7m滝右岸から巻けば容易。スダレ状13m滝は大きさの割に下りやすい。
・1つだけ出てくる堰堤は、右岸から巻く。多少高巻いた方が良い。
実は直登できるCS9m滝
2021年08月07日 13:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/7 13:18
実は直登できるCS9m滝
遡行図
2021年08月12日 20:43撮影
2
8/12 20:43
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適

感想

【計画の経緯】
当初この日は柿其川本流のみの予定だったが、柿其川が想定以上に早く終わったので、この辺りで柿其川と並び人気のこの沢へ。

【遡行】
今日は猛暑で、さっきの柿其川で濡れた服を着ているのに、入渓までの十数分の歩きが暑い。入渓したら、必要以上に水を浴びるルートで登るのが、快適。

見応えはあるが簡単に登れる滝をいくつも越えていくと、通常巻かれるゴルジュ登場。確かに厳しそうだが、ここで攻めないと登り応えのある滝がないので、一応下の4m滝を登って偵察に行ってみる。と、何やら落ち口のCSの手前をエイドすれば登れそうではないか。ということで、ロープを出して、カムやアブミも出して、登攀開始。下の方を激シャワーを浴びながら登ると、なんと、奥に光が。胎内くぐりで登れるのか?と、期待させる展開。いざ、奥へ行ってみると、登れそうだがフリーでは微妙に登れない。戻ってCSの手前も今一度見てみたが、ここよりは奥の方登り易そうなので、岩の間にカムをきめてアブミをかけ、A1。その上も立体的でバランシーなムーヴで面白い。そして、岩の隙間からひょっこりと顔を出す。良く登られている沢にも、こんな未知の部分があるのだから、沢登りは面白い。フォローもそれほど苦労せずに登ってきた。

ここからも快適な滝が続いたが印象は薄く、次の難所は8m滝。これは見た目には大したことなさそうな滝で、tamoshimaが左壁をフリーソロしようとしたが、何だか難しいので、ロープと登攀具を出す。何だかプロテクションの効きもいまいちなのでハーケン2本とカム1つをきめて、きわどいムーヴを2,3回やって何とか落ち口へ。「いやー、想像以上に悪かった。しかし、フォローはゴボウすれば普通に登れるだろう」なんて思っていたが、それは大間違いだった。2番目に登ろうとしたON澤は、ゴボウしようとしてバランスを崩しフォール。その後も復帰に苦労してもう一度核心部にやってきたが、結局小ハングのせいでゴボウもうまくできず、諦めて巻く。次にchelsea620がトライしたが、やはりゴボウがうまくできず、手掛かりとして追加したアブミもうまく使えず、撃沈。彼も右岸巻き。「見た目の10倍難しい」とは、chelsea620の談。ここは容易に巻けるから良かったが、ハングしていてもフォローできるだけの技術をつけておく必要が明確になった。

その後は大したものもなく詰めて、沢下降し始めるころに、雨が降ってくる。ガレていてろくでもない沢で、樹林の中で暗いのもあって、テンショウダウン。無心で下る。

岩倉川本流に出てしまえばまた綺麗な沢。特に難所もなく、泳ぎも交えつつさくさく下っていけて楽しい。途中、13m簾状滝の下では2人組の釣師に出会った。どこから入渓したのか分からないが、彼らもなかなかの遡行をやるものである。

最後は堰堤を1つ巻いて、橋の袂へ上がって終了。林道をほんの少し歩くだけで入渓点だった。優れた周回ルートである。

【総評】
樽ヶ沢は登れる滝が連続する面白い沢で、ロープを多用すれば初級者から、難しい滝を登れば上級者まで楽しめる。下山が長いのが玉に瑕だが、岩倉川を下降すればなかなか面白い。2級。
岩倉川本流は、遡行対象としては初心者〜初級者向きで、容易だがそれなりに美しいので、花崗岩の沢に初級者が親しむのに向いている。1級。

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
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