朳差岳。好待遇


- GPS
- 11:50
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,971m
- 下り
- 1,972m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 11:45
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
やはりきつい登り。時間がかかる。帰りも長い。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック light R
ズボン(Do)
シューズ(S)
半袖シャツ(Blue)
長袖シャツ春
夏キャップ
登山タイツu
|
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感想
「きのう霰が降ったらしいよ」靄の動きはとても速く、冷たい横殴りの風が叩きつける。体は芯から冷え、動いていないと凍りつきそうだ。ハクサンイチゲの群落が目の前に広がっていたが、どこかが違うとの違和感は、この濃い靄と強風のせいだろうと思っていた。数年前、飯豊北方の群落を見ようと、苦労してやっと稜線に乗り上げたが、あまりの寒さに小屋内に避難したところ、そう聞かされた。「それで、だいぶんやられたらしいよ」そういうことかと納得したが、初めて見る者には、実のところよくわからない。「けっこう傷ついてしまったね」寒すぎて、じっくり観察している余裕もなかった。
小一時間も休憩したろうか、風は弱まり雲間に青空が覗くときもあったりと少し落ち着いてきた。頼母木山へ行くことにしたが、山頂はすぐそこで、群落も延びていた。言われてみれば痛んでいるような気もした。もう、登る元気も失せて、そんなわけで中途半端感が残った。「また、今度来るしかないね」その場の声は、こちらの気持ちを代弁していた。
このときの山行きが、けれども楽しくなかったわけではない。残雪と新緑の眺めは雄大で、イチゲ群落も、雪の残る二王子山もとてもすばらしかった。ただ、満足感は不足気味だった。初夏の飯豊の空は、なかなか厚遇してくれない、行くのがたいへんな連峰というのに。
本日は、そんなわけで、数年ぶりに、飯豊北方に行くことにした。午前中は高曇り、午後から晴れ、風も穏やかと、どうやら今日の飯豊は好待遇だっだ。このきつい登りを何とか登り切れたのは、そんな条件下だったからに違いないが、稜線に上がると、まるで、別の山のようにも感じられたとは、大袈裟にすぎるだろうか。視界は遠くまで広がり、ハクサンイチゲの群落はこんなにも広大だったのかと。咲く花の種類も数も豊富で、歩くのがとても楽しい。遠望も申し分なく、たくさんの山々が眺められた。山の楽しさは、やはり天気に左右されるのが大だろうと。きっと充足感は沁み渡ったに違いない。
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