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Yamareco

記録ID: 3040636
全員に公開
ハイキング
近畿

三国岳☆三椏の森から若丹国境稜線を辿って

2021年04月02日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 福井県 京都府
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:50
距離
6.3km
登り
503m
下り
501m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:45
休憩
0:06
合計
2:51
距離 6.3km 登り 503m 下り 503m
14:42
111
スタート地点
16:33
16:39
54
17:33
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
老富の駐車場に
朽木は安曇川沿いの桜が満開
2021年04月02日 13:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 13:20
朽木は安曇川沿いの桜が満開
船橋より安曇川左岸の桜並木を眺めて
2021年04月02日 13:40撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 13:40
船橋より安曇川左岸の桜並木を眺めて
老富の市茅野杉
近隣の杉の母樹らしい
2021年04月02日 14:48撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:48
老富の市茅野杉
近隣の杉の母樹らしい
林床を覆い尽くす一面のシャガ
2021年04月02日 14:50撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:50
林床を覆い尽くす一面のシャガ
三椏の森へ
2021年04月02日 14:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:52
三椏の森へ
三椏
2021年04月02日 14:58撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:58
三椏
2021年04月02日 14:58撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:58
2021年04月02日 14:58撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:58
2021年04月02日 14:59撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:59
2021年04月02日 14:59撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 14:59
杉木立ちを見上げて
2021年04月02日 15:00撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 15:00
杉木立ちを見上げて
若丹国境稜線の送電線鉄塔より
2021年04月02日 15:42撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 15:42
若丹国境稜線の送電線鉄塔より
鞍部に下ると小さな祠
老富(綾部)と関屋(高浜)を結ぶ交通の要路だったのだろう
2021年04月02日 15:48撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 15:48
鞍部に下ると小さな祠
老富(綾部)と関屋(高浜)を結ぶ交通の要路だったのだろう
巻道(トラバース・ルート)との分岐
右手の直登ルートを選択するが
2021年04月02日 15:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 15:52
巻道(トラバース・ルート)との分岐
右手の直登ルートを選択するが
生守山への急斜面
写真では伝わらないが、かなりの急登
2021年04月02日 15:54撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 15:54
生守山への急斜面
写真では伝わらないが、かなりの急登
生守山
2021年04月02日 16:10撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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生守山
山頂の西側斜面は自然林の高木の生える緩やかな斜面
2021年04月02日 16:14撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:14
山頂の西側斜面は自然林の高木の生える緩やかな斜面
登り返し
2021年04月02日 16:14撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:14
登り返し
三国岳へ
2021年04月02日 16:33撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:33
三国岳へ
三国岳山頂の三角点柱石
2021年04月02日 16:34撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:34
三国岳山頂の三角点柱石
三国岳
2021年04月02日 16:35撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:35
三国岳
頭巾山(左)から天狗畠(右)、その彼方は地蔵杉
2021年04月02日 16:36撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:36
頭巾山(左)から天狗畠(右)、その彼方は地蔵杉
頭巾山から地蔵杉への稜線、右手遠方に長老ヶ岳
2021年04月02日 16:36撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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頭巾山から地蔵杉への稜線、右手遠方に長老ヶ岳
送電線の先に養老山(右)
2021年04月02日 16:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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送電線の先に養老山(右)
三国岳山頂の送電線鉄塔
2021年04月02日 16:39撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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三国岳山頂の送電線鉄塔
山頂より青葉山を望んで
2021年04月02日 16:40撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:40
山頂より青葉山を望んで
稜線から樹間に望む青葉山
2021年04月02日 16:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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稜線から樹間に望む青葉山
夕陽を浴びる国境稜線
2021年04月02日 16:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/2 16:47
夕陽を浴びる国境稜線
送電線鉄塔より三国岳(左)と生守山(右)を望んで
2021年04月02日 17:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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送電線鉄塔より三国岳(左)と生守山(右)を望んで
シャガが繁茂する谷へ
2021年04月02日 17:28撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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シャガが繁茂する谷へ
再び三椏の森への分岐に
2021年04月02日 17:29撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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再び三椏の森への分岐に
樹林の入口ではシャガの花が咲き始めていた
2021年04月02日 17:32撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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樹林の入口ではシャガの花が咲き始めていた
佐分利川の川べりの芝桜
2021年04月02日 17:46撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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佐分利川の川べりの芝桜
芝桜と菜の花
2021年04月02日 17:46撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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芝桜と菜の花
水仙
2021年04月02日 17:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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水仙
佐分利川
2021年04月02日 17:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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佐分利川
撮影機器:

感想

午後に休みをとって京都の北部、老富に三椏(ミツマタ)を鑑賞するついでに三国岳を訪れることにする。東西に長い福井県には隣接する国が多く、いくつもの三国岳があるが、この三国岳は若狭、丹波、丹後の三国を境界することに由来する。

経路を調べると小浜から舞鶴若狭道を経由して福井県側からアプローチする方が早いようであり、R367を北上する。安曇川沿いには何ヶ所か桜並木があるが、いずれも満開のようだ。

大飯(おおい)高浜ICを降りて、福井県道1号線を綾部に向かう。県境の峠は逆峠を越えるとすぐにミツマタの群生地のある老富に到着する。入り口には臨時駐車場が設けられているが、おそらく週末はかなりの人が来訪するのだろう。この日も集落手前の駐車場には数台の車が停められている。

数軒の民家の間を抜けて杉の植林に入ると林床は一面にシャガに覆われている。左手には二本の台杉の奥に祠があるが、左側の杉は折れて幹のみが残っている。市茅野杉と呼ばれ、周辺の杉の樹は全てこの樹の種から育ったらしい。

林を右手の奥に進むとすぐにミツマタの群生地が現れる。谷と両側の斜面には一面のミツマタが覆う。林の中に日差しが差し込むと林の中が一斉に金色に輝く様は圧巻だ。ミツマタの中を歩くと芳醇な香りが濃厚に漂っている。

シャガの葉のないところを選んで、右手の斜面を登る。尾根に乗ると「永谷坂⇨」との道標が現れる。永谷坂とは逆さ峠の別称らしい。若丹国境稜線となる尾根には自然林の中に明瞭な踏み跡が続いている。

やがて尾根上には地図には記載されていない林道が現れる。送電線鉄塔を建設するための林道だろうか。しばらくは林道づたいに尾根を上がる。林道が尾根から右手の斜面へと入っていくところで尾根には「三国岳⇨」の道標が現れ、尾根上の登山道へと誘導してくれる。

わずかなひと登りでp477に登る。ここで西に向きを変え、尾根を西に進む。尾根の南側に送電線鉄塔があるので寄り道をする。送電線鉄塔からは好展望が広がっており。。。

稜線の北側には林道が続いている。鞍部に辿り着くと、塀で囲まれた小さな祠があり、中には二体の石仏が祀られていた。一体は比較的近代のものと思われるお地蔵様であるが、もう一体は形が崩れて何の石仏か判別出来ないほどである。かつては老富と高浜の関屋を結ぶ交通の要路だったのだろう。

峠からは林道を辿って小ピークca430mを北側に巻く。林道はすぐに終わってしまうが、植林の中に道が続いており、難なくピークを巻くことが出来る。次のp545が近づくと、壁のような急斜面である。左側の巻道を案内する道標が現れるが、それによるとこのp545は生守山と呼ばれるらしい。巻道は帰りに辿るつもりで、急斜面を直登する。

道は不明瞭で、わずかに所々につけられたテープがあるばかりだ。登るにつれて斜度が増す。足元はかなり滑りやすく、斜面に疎らに生える樹を掴みながら登る。この斜面の下降はかなり危険だろう。

20分近くを要して生守山のピークに立つ。ピークの西側斜面は東側とは対照的に樹高の高い自然林の疎林が広がる緩やかな斜面となっていた。馬酔木の繁茂する間を抜けて次のピークca550mに立つと南側の尾根にも送電線巡視路と思われる明瞭な道がついている。

ここからは再び自然林の快適な尾根が三国岳まで続いている。樹々の中に鮮やかな黄色の色を見せるのはアブラチャンの花に思われる。所々でタムシバの花が楚々とした白い彩りを添えている。

緩やかに尾根を辿って三国岳の山頂に立つ。山頂には送電線鉄塔があり、展望が大きく広がる。頭巾山から天狗畑、地蔵杉へと尾根の彼方に長老ヶ岳のシルエットを認める。

既に時間は16時半を過ぎているので、早々に下山の途につく。夕方の斜陽が尾根の樹々に黄金色の美しい色合いをもたらす。

帰路は勿論のこと生守山の南斜面の巻道を選択する。南に延びる尾根には国土地理院の地図に破線で示されている明瞭な登山道がついている。巻道の踏み跡はかなり薄く、注意深く斜面を見ないと見過ごしそうである。再び尾根に合流すると下山は次の小ピークca430mから南に延びる尾根を下り、ca420mのあたりからミツマタの谷をめがけて尾根を下降する。

急下降ではあるが尾根には明らかに踏み跡が続いている。尾根の下部では植林となるが、左手の谷にはミツマタが現れる。斜面の作業道を辿るとシャガが林床を一面に覆いつくす谷へと下降する。植林を抜けると民家の手前ではシャガの花が咲いていた。林床を覆うシャガの花が咲く日も近いのだろう。

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コメント

いつもお立ち寄りありがとうございます。
綾部へ行くのになんで小浜経由?と不思議に思っていたら、おおい町との境なんですね。納得
2021/4/4 20:36
Re: いつもお立ち寄りありがとうございます。
朽木からは意外と近いと思います。機会があればtochiotomeさんとご一緒に是非
2021/4/4 20:45
近くでこんなに贅沢な歩きが出来るんですね。
 山猫さん、奥様、こんにちは。

桜にミツマタに綺麗なブナ林、シャガ、そして大好きな芝桜まで見られるんですね。
佐分利川ですね。メモしておこう。
と言いながら早速ググると… そうか「きのこの森」「あみーシャン大飯」の前の川だったんだ。よく通ります。
2021/4/5 10:09
Re: 近くでこんなに贅沢な歩きが出来るんですね。
ののさん コメント有難うございます。
確かに高浜大飯ICのすぐ近くに「きのこの森」がありますが、コロナで閉まっているようですね。三椏は来週は既に終盤かと思いますが、もうすぐにでもシャガの季節になるので、いらしみては如何でしょう。
桜の写真は朽木の安曇川のものですが、この佐分利川にもICの下流に綺麗な桜並木があって、高速からも見えておりました。
2021/4/5 17:44
プロフィール画像
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