鞍岳《九州百名山》


- GPS
- 04:04
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 890m
- 下り
- 897m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は良く整備されている |
写真
感想
熊本でレンタカーを借りて菊池市旭志麓の四季の里を目指した。四季の里から少し上がった処にある伏石登山口は5〜6台の駐車スペースがあった。先客が4台あり出発準備をしていると熊本ナンバーの車が到着した。森林コース登山道を歩き出すと熊本ナンバーの主が空荷で軽々と追い越して行った。
左側に林道が見えてくると軈てこの林道が交差し林道の枝線を20m程行くとまた登山道となった。森林コース登山道をなだらかに進んで行くと女岳コースとの分岐に達した。女岳コースは「きびしいよ」と付記されていた。その女岳コースに入ると徐々に傾斜が増し、岩場が現れロープの掛かる難所があったが、問題箇所は此処だけで後は急登斜面が続くだけだった。標高1,060m付近で北回りコースと南回りコースが分岐し、南回りコースを取った。女岳山頂目前で、熊本ナンバーの空荷の男性が下山してきた。「早いですね」と云うとニヤッとして下って行った。
女岳(1,094m)山頂は広く展望が素晴らしい。東の先端からは阿蘇五岳が望める筈だが、中岳、高岳、根子岳の核心部は雲の中だった。西の方には、金峰山(665m)、熊ノ岳(686m)越しに雲仙岳(1,488m)、多良岳(996m)、三角半島の向こうに天草も確認できた。阿蘇山の山々は山全体が草原で放牧がおこなわれる。この地域では3日後の3月7日に山焼きが行われ域内の道は通行止めとなる。阿蘇の外輪山は途轍もない規模で雄大な眺めを満喫することができた。明日登る俵山(1,101m’)もゆったりした姿を見せていた。鞍岳との鞍部に人の姿が見えたが下りていくともういなくなっていた。鞍岳(1,118m)に登り返すとさらに北側の展望も得られ九重連山は雲を被っていたが涌蓋山(1,500m) だけがスッキリ姿を見せてくれた。
北東に進みツームシ山を目指した。下りきるとなだらかな樹木の少ない稜線で馬酔木の林で防火帯のような広さとなった。地形図には東側に巻き道があるのでツームシ山は帰りに通るので巻き道を通ろうと探したがそれらしい道はない。GPSで分岐点を確認すると微かな踏み跡のようなものがあり入って行くとすぐに怪しくなりGPSを頼りにルートを外さないように藪を漕いだ。此のルートは純粋に麓を巻くのではなく一旦遠ざかって稜線登山道に近付いて登り、山頂には向かわずまた下っていく。稜線の登山道に出たと早合点し、孫岳へ向かっている心算がツームシ東尾根を下ってしまった。いつまで経っても孫岳が見えず、漸く間違いに気づき引返した。これも道のない処の入口を見極めようとしたら地図がない。シャツを脱いだときに落としたようだ。100m程探しに戻って見つけた。この先のトラバース道もやはり道形はなく再び藪を漕いだ。菊池市と阿蘇市の境界線の斜面にも防火帯があり、今度は間違うことなく稜線登山道に達することができた。
広い稜線を進み孫岳(1,030m)に達すると阿蘇山を望むことができた。先にも縦走路が続き伊牟田へ下山することができるが、引き返してお預けにしたツームシ山(1,064m)に向かった。山頂を少し下った防火帯の稜線からツームシ山と鞍岳が展望でき写真を撮った。この時手にしていたストックを忘れてしまいまた引返して回収、鞍部から山頂付近まで戻ることになりグッタリ疲れた。
ツームシ山は1,064mの標高が地形図に書かれ現地の表示もそのようになっているが、略平らな山頂に三角点「銭亀団地」(1,061m)がありこの3mの差はどう解釈するのだろう。ツームシ山からは西尾根を下りツームシ林道を歩く。地形図に出ていないので手探りでの歩行となるが尾根は防火帯で分かりやすく、一旦林道に達したがもう一度尾根に近づくのでそのまま尾根を下った。思惑通り再び林道が現れ山麓を略水平に南西へと進んだ。地形図に記載のない林道でどこに続いているのか分からない。
鞍岳や4等三角点「銭亀」(933m)の峰が綺麗な円錐形の姿を見せていた。鞍岳北東稜線への登山道の表示を見て、深い谷を越えるとパノラマコースへの取付きがあった。林道の先は「伊牟田へは帰れません」とあったが伊牟田が何処か分からず、そのまま林道を進んだ。林道が北へと下っていくので微かな踏み跡を辿ってトラバースを続けると、やはり踏み跡は途切れ、時々茨の混じる藪を漕いだ。パノラマコースに出ようとしたがトラバースし過ぎたようで鞍岳北尾根のP963を越えた所で稜線に達した。
此の時点で地図上の位置が把握できておらず尾根上の小ピークが見える位置まで行って反対に歩いていることに気付いた。通る予定のなかったP953は鞍岳の展望が良く拾い物だった。何とかパノラマコースに合流でき後は下るだけと思ったら小さなピークが続いた。一つ目のピークで“らくらくコース”が左に分岐した。パノラマコースは稜線歩きが続いたが名前の割りに展望地は一切なかった。
なだらかな稜線から傾斜が強くなり、地図にない林道と一度交差し赤崩登山口に達した。後は林道を歩きで伏石登山口へと戻り登山を終えた。来たときにあった車は1台もなく二輪車が1台だけ残っていた。鞍岳の林道を走り鞍岳の東側に回り込むと「東登山口」があった。駐車場も完備し此処からは鞍岳へ最短ルートで登ることができるようだ。阿蘇外輪山を走る“ミルクロード”は草原の中で気持ちがいい。今日の宿は、南小国町の阿蘇くじゅう高原YH、久しぶりのYHだが宿泊者は一人だけ、ペアレントの阿南さんは山屋で熊本日日新聞社から出された著書「自然と共に」を頂いた。
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