馬酔木の群落と鹿遊びの尾根を歩く【田村川林道から能登ヶ峰、御所平を周回】
三重県
滋賀県
onetotani
その他4人 
体力度について
- GPS
- 08:27
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,016m
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- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:28
| 天候 | 曇り 【気温】 駐車地：4℃ 能登ヶ峰：7℃ 御所平：6℃ 小太郎谷出合：8℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
1号線 土山町「猪鼻」を右折し、田村川に沿った鮎河猪鼻線(507号線)へ〜 黒滝遊漁場の案内で右折し田村川林道へ。〈 関宿から約30分 〉 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【仮称：能登ヶ峰南東尾根】バリエーションルート �‐�太郎谷出合の少し西から能登ヶ峰山頂まで続く尾根です。 �⊆茲衂佞�にテープはありますが、以後は山頂辺りで見かけたのみです。 倒木が散乱する山腹から尾根に乗るまでは難儀しますが、 乗ってしまえば明確な尾根が導いてくれます。 ��co600mあたりから始まる急登が緩むと、まもなくして黒滝公民館 からのルートを併せ山頂に出ます。 【割谷左岸の尾根】バリエーションルート �‖の啗�社の看板から山腹に取り付き、ほぼ東へ延びる尾根に乗ると 明確な尾根筋が御所平の稜線まで導いてくれます。 �� 山腹から尾根に乗った辺りで(co550m)で平坦地が得られますが 以降、緩む事はありますが登り傾斜が続きます。 （我々はこの平坦地で昼食にしました。） 特に序盤からco760m辺りで左から尾根を併せるまで、 鹿除けネットに沿った厳しい登りが続きます。 ��やがて傾斜が緩み、南下するように稜線に出ると、 御所峠へ下る踏み跡に出合います。 【小太郎谷右岸の尾根】バリエーションルート �仝羹衒親酳�直下からほぼ西へ向かい、小太郎谷出合に至る尾根です。 ��南峰を下った馬酔木の群生地からは、最後まで容赦のない下りが 続きますが、境界杭や鹿除けネットなどが続き、co660mでV字に 尾根が分かれる注意ポイントを除けば、概ね明確なルートと 言えるでしょう。 �Ｈ�根の分岐を過ぎ、しばらくすると左手の補強された鹿除けネットに 沿った下りになります。樹間に田村川がちらつき出し、 下降を躊躇うような傾斜が始まったら、ネットの支柱に巻かれた テープ目印に注意して下ると、ネットの下をくぐれる程度の隙間が 現れます。ここからネットを右手にして小太郎谷右岸を急降下します。 |
写真
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ヒカゲカズラが現れると傾斜が緩んだ。
杉と馬酔木に囲まれ、展望はありません。（三角点名：野登ヶ峰）
登り返し、田村川に崖を落とす小ピーク：鹿の楽園を振り返る。
草叢にひっそりと林道起点の石柱が。ここまでは一般車の乗り入れがOKです。
急な尾根芯に続く鹿除けネットに沿って、250mを一気に登る。
田村川を挟んで対峙する、能登ヶ峰〜鹿の楽園の稜線を望む。
低い馬酔木の群落を抜けて西向きの尾根に出る。
ネットと境界杭に導かれて植林の尾根をドンドン下る。
co660mで尾根が分かれる要注意ポイント。
田村川をチラ見できる辺りで、ネットをくぐる。
右手はネット、左手は小太郎谷。注意しながら下ろう。
感想
onetotani
田村川を挟んで西と東に対峙するような二つの稜線は共に、
馬酔木の群落と鹿遊びの尾根が楽しい山域だ。今回は小太郎谷出合から
効率的に周回できるルートを紹介するよとの誘いに、花目当ての山行を
延期し、二つ返事で集合場所の道の駅・関宿へ向かう。
小太郎谷出合を少し上流へ向かうと河原が広がったスペースに
テントが張られていたが、どうやらここが駐車地のようだ。
取り付きを求めて林道を戻るとすぐに梱包紐の目印が目に留まった。
過去の経験からこの目印は信用できる物だし、目指す尾根とも
位置的に一致しているので、躊躇うことなく山腹に取り付くが
枯れ枝が堆積し、倒木も散乱している。放置された植林の斜面に
悪戦苦闘して尾根に乗ると、間もなくして落ち着いた尾根筋に
変わってきた。
明確な尾根を辿り、能登ヶ峰に到着すると三角点の脇に立派な山頂標識が
設けられていたが、暗い杉林の中に三角点や標識が無いと鮎河方面へ
素通りしそうだ。三角点から右へ折れて緩やかな植林帯を抜けコルに
出るといよいよ開放感溢れる馬酔木の群落が広がってくる。
たわわに蕾が揺れる馬酔木の巨木をぬってカヤトの高みから左へ
廻り込むと草地に鹿道が残る斜面に出る。御所平から何度も眺めた
「鹿の楽園」だ。
田村川へ崖を落とし、馬酔木の群落から広がるカヤトの斜面。
鞍部から登り返し振り返ると、楽園の伸びやかさがよくわかる。
4年ぶりの光景を背にして先へ向かうと、当時の記憶が蘇ってくる。
馬酔木の茂みに覆われた迷路のような広い尾根の右手（南側）を
意識しながら、古めかしいテープと微かな踏み跡を辿りP696辺りから
僅かに右手へ下りかかると鹿や猿が走り抜ける遊び場のような
平地が広がっているので、行動食の休憩をとる事にする。
再びテープを追って馬酔木の茂みをくぐると、テープや紐の目印と
記録でよく目にするドラム缶が現れた。田村川林道への下降ルートとして
よく使われる尾根？へ踏み込むと杉の枯れ枝が堆積し、
楽して下れるようなルートではなかった。転がるようにして植林帯を
一気に200mほど下り田村川林道に着地し、今度は田村川の東側に
対峙する御所平の稜線を目指し林道を上流へ向かうと、
田村川の澄んだ水面に岩魚の魚影が捉えられた。
林道から作業道に変わって二本目の谷が目指す尾根の取り付き地点だ。
立派な堰堤が設けられた瀬戸谷を過ぎ、二本目となる小さな谷を
過ぎると造林公社の看板下に微かな踏み跡が認められた。
足元に咲く節分草に注意しながら山腹に取り付き、尾根に乗るとそこは
狭いながらもほぼ平坦地になっていた。標高差を考えると稜線まで
まだ1時間以上はかかりそうなので、風裏で昼食を摂り尾根筋へ戻ると
厳しい登りが待っていた。
尾根筋に続く鹿除けネットに沿って約300mを登りきると、御所峠に下る
踏み跡に合流し御所平の北端となるヨコネはもう目の前だ。
田村川の西に連なる能登ヶ峰から横谷山を経てU字を描きサクラグチへ
至る稜線を望み、仙ヶ岳から延びるギザギザの南尾根を振り返りながら、
のんびりと鹿遊びの稜線を南峰まで歩いてきたが、今回の下る先は
県境稜線ではなく、ほぼ西へ向かった小太郎谷出合いだ。
分岐を直進し、鹿除けネットに沿って林を抜けると馬酔木の茂る
草原が広がっていた。目の前にベンケイの姿を眺めながら馬酔木の群落を
抜けて西向きの尾根に入ると、容赦のない下りが小太郎谷出合まで
続いていた。
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田村川を挟んで対峙する尾根を周回、自分が歩いた時は能登ヶ峰山頂から赤テープに誘われて鮎河方面へ500mほど下ってしまい失敗しました。
その２年後に鮎河からサクラグチ〜能登ヶ峰と逆周りで周回しましたが、反対方向に歩くと全く違う雰囲気に感じたのを覚えています。
能登ヶ峰は歩く人が少なく、玄人受けする山ですね。
teppanさん 今晩は。
以前歩いてからもう４年も経ちました。以前は無かった立派な山頂標識が
できて、能登ヶ峰の山頂を素通りする心配は無くなりました
鹿の楽園はカヤトが伸びて、以前とは雰囲気が変わっていましたが、
馬酔木の森を抜ける迷路のようなルートは記憶に残っていましたが、
P696には茂みは濃くて近寄れませんでした。
入道ヶ岳とは一味違う馬酔木と鹿遊びの尾根は、このエリアでしか
見られない光景で、枯れ枝が散乱する急尾根や魚影が見える澄んだ川を
歩いた今回の周回コースは、大変楽しい山行でした。
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