記録ID: 28985
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積雪期ピークハント/縦走
大雪山
ニセイチャロマップ川から武利岳、武華山
1996年02月11日(日) 〜
1996年02月12日(月)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,505m
- 下り
- 1,441m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
ニセイチャロマップ川→中間コル⊃武利岳→武華山→イトムカ鉱山 1996/2/11〜12(2-0) L:斎藤清克(9) AL:銭谷竜一(6)M:佐々木新(1)、諸田快(1) 2/11 晴れ(-6℃、冬型の緩み):国道出発(9:00)→ニセイチャロマップ林道から武華沢林道に出る(10:30)→稜線上のコルΩ1(13:30)→雪洞掘り終了(15:30) ポンペンケチャロマップ沢林道より入山する。スキーで靴までもぐるラッセル。武華沢林道近くでエゾ鹿の群れに遭遇する。中でも巨大な角を持った1頭がその大きすぎる角が邪魔になり、潅木帯を抜けるのにもがき苦しんでいた。進化論におけるオオツノヘラジカの話を思い出した。武華沢は雪崩の心配もなく、伐採道から広い尾根に取り付き、コルへ向かう。帯畜(岩上パーティ)のトレースをいただき、予定のコルまで。コル付近は太いカンバが生えているが、武華沢方面から吹き上げる風が強い。東側に2、3mの雪庇が張り出していた。うかつに近寄ると危ない。雪洞は稜線から東に張り出す小尾根の頭に掘った。遠く阿寒と知床の山々が見えていた。地元の人によれば、今年の積雪は平年と変わりないが、風の強い日が多かったということ。札幌、小樽方面の積雪が異常なのだ。 2/12 高曇り→晴れ(冬型緩みから気圧の谷の接近、早朝−10℃、武利岳で-13℃、武華山で-7℃):出発(5:50)→武利の肩(6:50)→武利岳(8:50-9:10)→コル戻り(10:40〜11:45)→武華山(13:30)→イトムカ鉱山→国道39号線(16:40-17:00) 久々の雪洞は快適に過ごせた。夜明けを待って武利岳をアタック。高曇りではあるが、昨日の風もおさまった。樹林限界(Co1600m)から上部はハイマツが露出、武利の肩(Co1650m)から先は日高チックなやせ尾根が続く。南日高の全山縦走を想定した準山なので、スキーは担いで行動する。Co1700m付近は、約300mにわたり、所々露岩している。露岩帯はそのまま上を行くか西側を捲いていく。それほど高度感は無いが、ハイマツや雪に隠れた露岩に足をとられないよう注意する。Co1860mの頂稜に出ると、様相が一変し、両側が切れ落ちてくる。頂上に立つと、北側にもかなりの落差で稜線が落込んでいるのがわかった。いつかまた反対側の細い稜線から縦走し、この壁を経て頂上に立ってみたいと思った。 雪洞まで戻って、あまりの陽気にお茶を沸かして大休止。 武華山への稜線は、一転してブッシュと雪庇が鬱陶しい樹林内の登りとなる。西側の沢型をつかって頂稜へ。稜線上では時折突風が吹く。スキーは頂上手前にデポし、アイゼンで武華岳を往復。スキーでバタバタいくような感じではなかった。頂上は集塊岩。展望台のような頂上。いまだ征服していない北大雪の山々を網膜にしっかりと焼き付けた。 下りのスキーは尾根通しが鬱陶しいので、左岸をトラバース。途中から沢に降りた。Co1200から上部にはデブリがあったので、降雪直後の雪崩には警戒が必要。武華岳の頂稜では時折突風が吹く程度であったが、高度を下げるにつれ、ますます酷くなってきた。次の気圧の谷の接近間近であろうか。最後には、樹林帯の中でもスキーで転倒する位の爆風となった。この辺、とんでもない局地風地帯である。 |
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