愛岐トンネル群〜定光寺〜高根山☆紅葉の盛りのトンネル遺構に


- GPS
- 03:54
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 507m
- 下り
- 504m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 4:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題なし |
その他周辺情報 | 愛岐トンネル保存再生委員会のHP https://aigi-tunnel.org/index.html 定光寺川沿いのカフェ Soybeen Flour https://www.facebook.com/soybeanflour/ |
写真
感想
中央本線の高蔵寺の駅ではを含めて、かなりの乗客が降りる。周囲の目を気にすることなく車内でマスクもせずに大声で電話をしていた傍若無人な若者も下車してホッとしたのは私だけではないだろう。高蔵寺を過ぎると車窓風景はそれまでの住宅地から一転し、途端に庄内川沿いの山合いに入ってゆく。
定光寺の駅に到着すると車内に残っていた乗客のほとんどが一斉に腰をあげたのには驚いた。廃線のトンネル跡を訪れるのはマニアかと思っていたが、平日であるにも関わらず、相当な数の人が列車からホームに降り立つ。この駅で下車する人達が目指すのは間違いなく愛岐トンネルだろう。
愛岐トンネルの入口にたどり着くと公開中の看板の下にも「紅葉が見頃」と張り紙が貼られている。入場口;「上の方は紅葉が綺麗やで〜」という。入口では入場料の\100を支払う。このトンネル群の保存を考えると\500ほどでも訪れる人が減少するとは思えない。
すぐにも3号トンネルがある。中は刻々と色が変化するLEDの照明でライトアップされている。トンネルを過ぎると廃線跡には多くの樹が生えている。この廃線跡はトンネルが再発見された当時は完全に藪に埋もれており、こうして歩けるようになるまでにはかなりの労力が費やされたらしい。
次の4号トンネルは短い距離ではあるが、歩いていると蒸気機関車の走行音と汽笛が大音量でトンネルの中に響き渡る。三分間に一度、音を流すらしい。トンネルを抜けたところでは楓の大樹があり、大モミジ広場と命名されている。樹齢200年を超えると大樹らしい。周囲の楓は紅葉の盛りではあるが、この大モミジのみは葉が既に散ってしまったいる。
次のトンネルまでは、しばらくは目の前の川の渓谷美を楽しみにながら廃線跡を辿る。ところでこの川は地図では庄内川と記されているが、春日井の玉野のあたりでは玉野川、上流の岐阜県では土岐川と呼ばれるらしい。
山側には水車があったり、マルシェ広場と呼ばれるところではお弁当が売られており、多くの人で賑わっている。訪れている人の中では仕事を引退した後と思われる人達も多いが、単独またはグループの女性が目立つ。
短い5号トンネルを潜ると最後の6号トンネルとなる。トンネルの中はかなり暗いが、入り口の反射鏡で太陽の光をトンネルの中を照らしている。このトンネルが暗いとの情報を得ていたのでヘッデンを持参していたが、懐中電灯を持参されている方々が多い。
トンネルを抜けると河岸の県境広場で廃線跡は唐突に終わる。再びトンネルを戻り、6号トンネルの手前にもみじ山と玉野古道の入口がある。もみじ山といっても山を登る訳ではなく、斜面につけられた散策路である。まず散策路の入口では山オヤジと命名された榎(エノキ)の巨木が出迎えてくれる。しかし、この大樹の立派な樹影もさることながら、すぐにも周囲の紅葉に目を奪われることになる。
斜面一面、楓の紅葉により紅一色に染まっている。紅葉はかなり散っているものかと思っていたが、暖かい好天の日が続いたせいだろうか、このあたりでは紅葉が真っ盛りのように思われる。トンネルの賑わいに比べると、この散策路を訪れる人はかなり少ないようだ。
散策路を後にすると川沿いに設けられた玉野古道に入ると、さらに人は少なくなる。それまでの紅葉の散策路は一転、常緑の広葉樹が主体の鬱蒼とした樹林の道となる。この玉野古道というのは陶磁器の集散地として繁栄した多治見から名古屋方面への運搬路として、それまでの急坂の峠越えの道に替わる平坦な道を通すために川沿いに開削したものであるが、中央本線の施設工事のためにわずか一年で寸断されることになったという幻の道である。
玉野古道を歩く人は完全にハイキング・スタイルの格好の人達であるが、「歩く」という目的でなくトンネルを訪れることを目的とした人はわざわざこの古道を訪れることはないのだろう。ここでも比較的若い女性の単独行やグループがよく目立つ。
再ひ定光寺の駅を通り過ぎて、川沿いを歩くと古い家が立ち並んでいる。今でも人が住んでいる気配がある家はほとんどない。川には城嶺橋という瀟洒な橋がかかるが、京都の四条大橋をモデルとして作られたものだという。橋のたもとには千歳楼という大きな観光旅館の廃墟がある。かつては多くの人が訪れた観光地であったようだ。
定光寺川沿いに上流に向かう。まずは川沿いのカフェに立ち寄る。定光寺川にかかる滝を前にする絶好のロケーションのせいか、次々と人が訪れる。満席ということであったが、すぐに二組が席を立ち、滝を望むオープン・エアーのテラス席に通してもらえる。ランチはスープかカレーの選択肢しかなく、丁度、我々の直前でライスが終了したらしく、パンになるという。しかし問題はそこからだった。カレーが運ばれてきたのは注文してから50分近くが経過していた。
その間も狭い庭の中には入店待ちの行列が長くなってゆく。この愛岐トンネルの公開の期間は大混雑するようだが、普段は閑散としているらしい。このカフェで滝を眺めながらのんびりと時間を過ごすのは良かったが、ここでの待ち時間は大きな計算違いであった。当初は高根山と山星山を周回しようと考えていたが、山星山は諦めることにする。
定光寺川に沿って上流に向かうと正伝池と呼ばれる池のある大きな広場にたどり着く。池の畔を巡り、まずは定光寺を訪れる。長い石段の参道には樹高の高い樹々が並び、歴史のある寺に相応しい荘厳な雰囲気だ。本堂を訪ねた後、寺の駐車場に出ると、広々とした駐車場からは眼下に春日井の市街を見下ろし、広大な濃尾平野の景色が広がる。
再び正伝池に戻ると東海自然歩道に入り、高根山に向かう。このあたりは定光寺自然休養林とされ。樹高の高い自然林が広がる。なだらかな丘陵の中を道を歩く。何度か舗装路を横切る。
高根山のなだらかなピークは休憩舎があるが、小さな山名標がなければ山頂と認識するのが困難な通過点のようなところだ。山星山の方向に少し東海自然歩道を辿ってみるとすぐにも大きな建物が現れる。人の気配はない寒々としたところであるが、中小企業大学とあり、その研修施設のようだ。
少し時間に余裕はあるがこの後で出張の仕事があるので、そろそろ定光寺の駅を目指して下山することにしよう。定光寺にたどり着くと駅はすっかり山の陰になっていた。駅には続々とトンネル帰りの人たちが到着する。中央本線が向かうトンネルの脇には2号トンネルとさらにその奥に1号トンネルが見えるが、ここはJRの線路区内で、訪れることは出来なさそうだ。
中央本線の列車が到着に乗り込むと瞬く間に車窓の風景は変わり、どこまでも広がる住宅街へと入ってゆく。まるで桃源郷から帰ってきたかのような気がするのであった。
※愛岐トンネル群は北陸トンネル群、碓氷峠トンネル群とともに日本三大廃線トンネル群と称されるらしい。
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