鳳凰山・南御室小屋 初の厳冬期冬山テン泊(プチルートロストもしてしまった・・・)


- GPS
- 29:40
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,428m
- 下り
- 1,428m
コースタイム
駐車場出発9:30〜夜叉神峠小屋10:50〜杖立峠13:00〜苺平15:40
〜南御室小屋到着16:40(幕営完了18:00)
(登り:7時間10分)
2/24:
5時起床、山頂へ向けて6:20頃出発も、1時間程度登ったところで強風と白峰三山方面ガスで
眺望も望めそうもない為、やる気無くなり引き返す(8時頃戻り)
下り:南御室小屋出発8:50〜苺平戻り10:10〜杖立峠戻り12:20〜(この間でルートロス約40分)
〜夜叉神峠小屋戻り14:10〜駐車場戻り15:10
(下り:6時間20分、ルートロス40分含む)
天候 | 2/23 快晴(微風) 2/24 朝:風雪、日中:晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・夜叉神ゲートまでの南アルプス林道は、2/23時点で一部雪道&アイスバーン箇所はあるものの ほぼ除雪されており、問題ありませんでした。 (ですが、スタットレスタイヤは必須です) ・夜叉神の森駐車場も除雪されており、問題無く駐車出来ました。 ・登山道はほぼ全域トレースが出来ており、底面の踏み固めもしっかりしています。 ラッセル箇所はゼロでした。晴天なら道迷いも心配ありません。 (しかしながら、私の不注意で下山時に一度、道を間違えましたが・・・) ・これだけの好条件でラッセルもありませんでしたが、このコースの無雪期の 私の登り時間(南御室小屋まで約4時間)に対し、今回は倍近くかかりました。 ・冬季用トイレは夜叉神小屋と南御室小屋にそれぞれあります(使用可) ・南御室小屋は夏季用小屋内での休憩と冬季用小屋の利用が有料で出来るようでした。 ・南御室小屋から先も(山頂までは強風で行きませんでしたが)トレースはしっかり出来ていました。 |
写真
それにしても昨晩は無風で月明りが綺麗な夜だったのですが、今日は朝から強風です。
(小雪もチラチラしてます)
結局この後、南御室小屋から1時間程登ってみましたが、樹林帯内でも風が強く且つ、稜線上からの眺望も期待出来ないので引き返しました。
感想
厳冬期 初の冬山テン泊 鳳凰山・南御室小屋
先月(1/19,20)に上高地ハイクにて初のテン泊デビューを果たした私ですが、
その際に、まだ雪のある厳冬期の内に今度は本当の雪山でテント泊をしてみたいなぁという
思いが湧き上がり、又、今回も土日連休という願ってもないタイミングが訪れましたので、
無雪期に一度行った事のある、夜叉神からの厳冬期・鳳凰山登山に行って参りました。
一応、この土日の天気予報は晴れでしたので、白峰三山の眺望を期待して登り始めましたが、
まずは夜叉神峠小屋に到着し、いきなりの白峰三山登場です。
しかも、雲一切無し! 期待通りの眺望・展開にテンションがあがります。
登山道の方もトレースバッチリでラッセルの必要も無し、晴天でガス無しで、
道迷いの心配も無しと、この上ないコンディションに最高の気分で登り出します。
夜叉神を出発し、次の杖立峠までを進んでいたのですが、無雪期はこの間を約1時間、
しかし今回は1時間どころか、1時間半たってもまだ着きません。冬道と夏道とでは
違うルート(下を巻くなど)しているのだろうか?もしくは、このトレース通り進んでいたのに、
どこかで道間違えでもしたのか?と思うほど、いつまでたっても着きませんでした。
結局、ちょうど2時間程かかってようやく杖立峠に到着です。無雪期の倍かかりました。
やはり、雪道自体は非常に歩き易かったのですが、今回の冬装備(約18kg)が
重くのしかかり、ペースを相当下げていたようです。感覚的には、晴天・ラッセル無しの
絶好のコンディションだった為か、そんなにキツクは感じませんでしたが、
実際のペースはかなり落ちていたようです。
そして杖立峠から苺平へ向かう途中、火事場跡でまたまた白峰三山が出て来ました。
ここからの眺望も最高で、本当に今日は快晴、しかもほぼ無風という、最高の登山日和に
感謝感謝の気持ちでいっぱいです。
そして苺平に到着です。(この区間も無雪期のほぼ倍の時間がかかりました)
一応、今日の南御室小屋までの工程の中では、ここが最高地点(約2500m)ですので、後は若干下って終了です。
先ほどの火事場跡と同様にこの苺平のケルンも雪に埋まっています。
他の地域でもそうですが、本当に今年の鳳凰の積雪は多いようです。
ようやく南御室小屋に到着した時には、さすがにくたびれました。もうヘトヘトです。
何しろ、ここまで約7時間超(無雪期の倍近く)、そしてここまで18kgの荷揚げ、
私の場合、今日のような好コンディションでこれだけの疲労感があるのに、降雪直後等の
ラッセル有りでこのルートを登って来られる方がいるのです。
それを思うと、自分自身ホントに情けなくなり、まだまだだなぁと感じる次第です。
又、ラッセル有りでもここまで来られる方に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいで御座います。
日も暮れかかって来たので、早々に幕営開始です。
前回、上高地でテン泊デビューを果たしていたので、設営はそこそこスムーズに出来ました。
設営後は、食事も摂らずにそのままぐったり寝込んでしまいました。気が付いたら夜の9時頃です。
起きて外を覗いてみたら月明りがとても綺麗で、テン場も結構明るいぐらいの夜でした。
日中の晴天登山も最高でしたが、この夜の無風・月明りでのテン泊もこれまた最高の雰囲気です。
(ちなみに気温は約-13℃です)
ここまで頑張って登って来た甲斐があったなぁと思いながら、遅めの食事を摂りました。
翌朝、風の音で目が覚めると、昨晩の無風・月明りが嘘のように強風・雪模様です。
アレアレと思いながら、出発の準備をして山頂へ向って登り始めましたが、
一向に好転の兆しがありません。
1時間ほど登ったところ(まだ樹林帯の中)で、このまま登っても白峰三山の眺望は望めず、
さらに現在も樹林帯の中なのに容赦ない突風で、このまま稜線上に出ても薬師岳〜観音岳間の
稜線歩きすらは出来ない位の強風ではないかと思うと、つまらなくなってやる気も無くなって来ましたので
余裕を持ってここで引き返す事にしました。
テン場に戻り、ゆっくりテント撤収後下山です。
下山は強風ではあるものの、10時頃から予報通り晴れて来ましたので、またまた快適な雪道ハイクとなりました。
白峰三山は思った通り、厚い雲の中で全く見えませんが、下山方向及びその周囲は眺望も良く、
富士山も出て来てくれました。
そして下山工程も2/3位過ぎた頃(杖立峠〜夜叉神峠小屋の区間で)まさかの道迷いです。
私自身、無雪期にこのルートを経験している上、ルート自体もほぼ1本道、
今日の天候も晴れでルート上にガス無しと、この条件でまさかのルートロスです。
15分ほど下っておかしいと気付いたのですが、一応、木に赤リボンが等間隔で付いています。
それでも踏み跡が徐々に無くなり、明らかに登って来た時とは違う雰囲気になって来ました。
一瞬焦りましたが、ここは冷静になり、まだ時間も早いしこのような場合の基本は
今来た道を戻る!
やはりこれだと思い、戻り始めたました。
そうこうしている内に約100mくらい東側に別の登山者が下山しているのが見えました。
しかも、このルートとは別の赤リボンもなびいて見えます。あれが正規ルートだと確信し、
そのまま東側へトラバースして正規ルートへ戻る事が出来ました。
それにしても、この夜叉神から薬師岳へのルートは、ほぼ1本道であまり道迷いも
無いと思っていたのですが、まさかの展開です。このルートでのルートロスとは本当にお恥ずかしい限りですが、
やはり、山では何が起こるか判らないので早めの行動と時間的な余裕、そして
迷ったら下に降りるのではなく、今来た道を戻るという事が大切だと改めて感じた次第です。
無事、夜叉神峠小屋に着き、最後の白峰三山を確認し(やはり雲の中です)
駐車場までの最後の下りを気持ちよく快適に進んで下山完了となりました。
(次は八ヶ岳あたりでテン泊したいなぁ・・・)
lifter175さん、初めまして!
南御室小屋でテン泊しようと検索してお邪魔しました。
やはり雪道は夏より余分に時間が必要で大変でしたね。
ところで、次週テントを担いで行こうかなと思っているのですが、
水場の流れはどうでしたでしょうか。教えてください。
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