九鬼山・高川山 縦走のはずが…


- GPS
- 06:50
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,223m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
09:50御前山山頂09:55
11:00札金峠
12:00九鬼山山頂12:15
13:10九鬼山山頂
14:00愛宕神社登山口(禾生駅側)
歩行時間5時間30分
【高川山】
14:30林道終点登山口
15:20高川山頂15:35
16:05林道終点登山口
歩行時間1時間20分
天候 | 晴れ♪と喜んだものの高曇りになり、午後再び晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央自動車道「大月IC」降車、猿橋駅を横切り 高台の団地を目指して行くと 大きく右カーブする場所に登山口の標識があり階段が始まっています 駐車場はありません 【高川山】 初狩駅から行く場合は狭い道を、自徳寺を目指し 寺の脇を進むと林道に入ります 登山口の標識の脇に4,5台分の駐車スペースと 仮設トイレがあります 禾生(かせい)駅からは古宿の集落を目指して行くと林道に入ります 林道終点に2台位停められる駐車余地があります 荒れていますので車高の高い車でなければ、 林道の途中の道路脇に駐車した方が無難です |
コース状況/ 危険箇所等 |
【九鬼山】 植林地の日陰には殆ど雪はありませんでした 北側尾根道のところどころに雪が残り、凍結箇所もありますが アイゼンを使わずに歩けました 馬立山直下、急坂の凍結場所ではアイゼンを使いました 紺屋休場からの北斜面のトラバース道は雪が深く 踏み跡はしっかりついていますが、ロープが張られていて安心です 九鬼山山頂直下の岩交じりの急坂も凍結しています 下りに使う場合はアイゼンを装着した方が安全でしょう 富士見台から愛宕神社への下り始めは、植林帯の日陰で凍結した急坂です アイゼンを付けた方が歩きやすいと思います 【高川山】 林道終点登山口からしばらく涸れ沢に沿って歩きます 植林帯に入ると、急斜面に綴れ織りの道が稜線まで続きます 凍結箇所は少なく、気になりませんでした 稜線分岐から僅かな登り下りを繰り返すと山頂です 多少雪がありますが、距離が短くアイゼンを付けるほどではありませんでした 特に危険箇所はありません |
写真
感想
先日なかなか手強い「高柄山」に登りましたので、
お隣の九鬼山、そしてその隣の高川山に一度で登る方法はないものかと、
いろいろヤマレコの記録を調べてみました。
すると、猿橋駅から九鬼山を縦走して禾生駅に下山し
高川山に登って初狩駅に下山するというハードですが、
なかなか面白そうな記録を発見しました。
思い立つとどうにも止まらない厄介な性格が災いしまして
またまた、早朝の中央高速を走りに走って大月ICへ。
先に初狩駅へ向かい、相方の為に高川山登山口を確認します。
初狩駅の下をくぐる道や集落の道が狭く、神経を使いましたが
登山口に、仮設トイレと駐車スペースがあるのを確認し、
次に、猿橋駅を目指して車を走らせました。
猿橋駅から九鬼山登山口はどう行けば良いのか不安があったものの、
駅から登山者らしい方々が歩いて行く方向で、
高台の団地へ登る広い道の大きなカーブにある登山口の標識が
比較的容易に発見できました。
登り出した時には静かな山の雰囲気でしたが、
途中出会った登山者の数からしても、かなり人気のある山のようです。
高柄山での難儀が思い出されますが、へこたれてはいられません。
登り下りに耐えて御前山の頂に着く頃には汗だくになっていました。
八ヶ岳付近で見た空は完璧で、今日も快晴間違いなしと思われましたが、
いつのまにか高曇りで、青空は見えなくなっていました。
顔をのぞかせた富士山が空色のキャンバスの中に見られず、がっかり。
でもまあ、そんな日もあるさと、九鬼山を目指します。
高柄山に負けず、御前山から九鬼山までも遠い道のりでした。
凍結した急坂を恐る恐る登り「馬立山」山頂を通過した後、
急坂を下り、ようやく札金峠にさしかかった時
高柄山と大丸の間にも確か峠があったことを思い出しました。
昔の人々が生活道路として使っていた道に、心細さも感じるものの
何とも言えない懐かしい似通った雰囲気も感じます。
「紺屋の休場」というなにやら由来のありそうな地点を通ると
九鬼山山頂直下の北斜面を一旦巻いて尾根に出ます。
雪の深い急斜面をトラバースするので、トレースを用心深く辿ります。
張ってあるロープが道標にも、支えにもなり頼もしく感じました。
日差しの暖かい尾根に出ると最後の急坂が待ち受けていました。
凍結面上に僅かな新雪が乗っていて、うっかり足を置くと滑ります。
登りは木の根、木の枝を頼りにアイゼンなしでも頑張れましたが
下りはアイゼンを装着すると本当に嘘のように楽々歩けます。
辿りついた九鬼山山頂は、中学生らしい子供たちで大変な賑わい、
もう少し下って静かな場所で昼食をと思い、山頂を通過しました。
ほんの少し歩くと、富士山の眺望の素晴らしい場所に出ました。
「富士見台」という眺望の良い場所とは知らずに腰をおろし、
さあ昼食をと、ザックを降ろした途端、青ざめてしまいました。
暑いので脱いで、挟んでおいたフリースの上着がないのです。
あれこれ考え悩んでいる時間の余裕はありません。
とりあえず空腹を満たし、元来た道を探しに戻る決意をします。
九鬼山頂に取って返し、アイゼンを着けて急坂を下りました。
雪の深いトラバース道の半ばで、御夫婦に行き会いましたので、
お尋ねすると、なんと御主人がフリースの上着をザックに付けていてくれました。
なんという幸運でしょうか?目を疑うほどでした。
札金峠付近で拾われたとのことで、
あそこまで引き返すなんて恐ろしくて、今でも考えたくないくらいです。
本当に有難うございました。時間のロスが一時間で済み、助かりました。
毎回、なにかしら失敗を繰り返すおっちょこちょいが恥ずかしいですが
何とか気を取り直し、計画を続行することにして
九鬼山頂に登り直し、禾生駅を目指して下山することに。
日陰の凍結した急坂は、やたらに滑ります。
アイゼンを着けた方が歩きやすいのは分かっていましたが、
着ける時間が惜しくて、そのまま下ってしまいました。
里山では、携帯が通じるのも有難いことです。
高川山山頂に居る相方に連絡を取り、急遽下山してもらい
禾生駅に向かってもらいました。
その後、下山しながら何度か連絡を取り合って
愛宕神社登山口を出た場所で車に拾ってもらい、
その足で禾生駅を横切って、高川山登山口を探します。
とにかくロスした時間を取り戻そうと
雨で道の掘れた林道を終点まで走りました。
植林帯の日暮れは早く、ちょっと心配ですが
四時頃には下山出来るだろうと楽観的に予測して支度をします。
いつもなら、車で待機を決め込む相方ですが
一緒に登ると言い、同行してくれました。
同じ山に一日の内に別の登山口から往復するというのも珍しい山行でしょう。
相方でなければ思いつかない山行かもしれません。
山頂は昼頃、座る場所もない程登山者で賑わっていたそうですが、
さすがに午後三時を過ぎていますので人の気配は皆無、
静寂と孤高の富士山が見下ろしていました。
高川山から仰ぎ見た夕暮れの富士山は忘れ得ぬ思い出になりそうです。
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