三国岳・横根


- GPS
- 05:57
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,175m
- 下り
- 1,161m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:58
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5台ほど止められる |
コース状況/ 危険箇所等 |
横根の尾根は踏み跡薄く西横根の先は岩稜が続く |
写真
感想
5時前に出発し早朝の名神を走り、多賀町五僧の時山多賀林道の分岐に車を置いた。この林道を歩いて五僧峠から登山道に入った。五僧峠は3度目の訪問だが滋賀県側からは今回が初めて。五僧の地名は、昔五人の僧が住み着いたことが起源とされるこの地は、鈴鹿山脈の霊仙山と御池岳を結ぶ稜線の括れにある。南の登山道に入ると「測點 地理寮」の石碑があり裏面には明治9年4月の文字が読み取れた。「地理寮」は明治開国後初めて内務省に設置された測量部門で裏面の記述からこの碑は美濃と近江を分ける国境標識のようだった。
標高570mのコブまで上がると北の展望があり、霊仙山は雲に隠れていたが谷山(993m)と五僧峠からの縦走路を望むことができた。右回りに巻き込むように進むと東横根(757m)の山頂で東方面に御池岳や三国岳(894m)の展望が得られた。山頂標識はなくテープにボールペンで山名が書かれただけだった。折り返すように南東に進み、不明瞭な道を100m程登り返すとダイラノ頭(803m)に達した。烏帽子岳(872m)や養老山脈、猿登三角点峰(702m)などが望めた。
登った100mを吐き出すように南東斜面を下り、再び登り返すと時山への分岐があった。地形図には阿惣三角点と三国岳の間に描かれているが道が変わっているようだ。送電鉄塔の尾根の張り出しの東側を巻いて道が付き足元が不安定で危険な部分もあった。折り返すようにして送電鉄塔に達すると雲の取れた霊仙山やソドノ(926m)、山脈西側には倉骨山(756m)や高室山(818m)の展望が得られた。
阿惣三角点峰の北を巻いて進むとまた100mの急登となった斜面の途中に美濃伊勢国境尾根を通る烏帽子岳への分岐があった。これは地形図通りでこの地点が近江・美濃・伊勢の三国境となっており、三国岳山頂は美濃の国には属さない。三国岳は双耳峰で三国境に近い本峰と南側に最高峰の南峰があり先ずは三国岳本峰(894m)に登頂した。僅かな木の隙間から御池岳(1,247m)、鈴北岳(1,182m)、鈴ヶ岳(1,130m)を望むことができた。南峰(911m)山頂は東の斜面に901mの標高点が地形図にあり山岳標高と間違えそうだ。樹林帯で展望はなくケルンの上に「三国岳」の標識が置かれていた。
腹拵えをして来た道を引き返した。来るときに通過した阿惣3等三角点(815m)に立ち寄った。縦走路を外れているので点標が綺麗な状態で埋まっていた。東横根や霊仙山の展望が得られ立ち寄る価値はあった。来た道を引き返すのも気が進まず、強引に北の斜面を降りたがかなり急でかえって時間を要した。東横根には東側に巻き道があり、直登せず巻き道を通り、北側から登った。
東横根からは今日のメインイベントの横根探訪。西への稜線を辿り西横根と横根最高峰に行く。踏み跡は途切れがちになり馬酔木の密林に阻められ脇に這いだし微かな踏み跡を見つけ進んで行った。西横根に登り返しが始まる所に開けた部分があり三国岳からダイラノ頭、東横根が望めた。西横根(760m)山頂には3等三角点「西横根」があり、比較的きれいな姿で埋まっていた。山頂標識は無く一寸寂しい。
西横根から最高峰までは岩稜が続く難路で気が抜けない。首に掛けていたコンパスをいつの間にか落としてしまったようだ。この後登山道のない尾根を下るのに一抹の不安を感じながらもGPSを頼りに歩くしかないと腹を括った。自然のままの岩稜を進み横根最高峰(764m)に達すると「横根最高点」の木製の山頂標識があり苦労が報われた気がした。
下山は北尾根を下るが、急過ぎるので西の端からトラバースするように尾根に載った。時々踏み跡があるようだが獣道だろう。まっすぐ下ってしまうと権現谷を渡渉しなければならないので途中で西の枝尾根に入った。杉の植林帯で作業道が現れ問題なく南側の谷から林道に降り立つことができた。権現谷林道を500m程歩いて五僧の駐車地点に戻った。どこに行くのか2人のザックを背負った男性が林道を南に歩いて行った。
予定より1時間ほど早く下りられたので帰りに河内の風穴に立ち寄ることにした。入り口前に車を止めると400円取られるので鍋尻山に登った時に駐車した𡚴原(あげんはら)集落の外れに車を止め600m程歩いて行った。先ずは入口にある八幡神社に参拝して入場料500円を支払いエチガ谷の遊歩道を遡った。右岸は鍋尻山北西稜線の断崖で険しい姿を見せていた。左岸の壁にある入口を背を屈めて入ると洞内は、地下の殿堂のように広い空間が広がっていた。年中12℃でどこまで続いているか未だ不明だという。昔村人が4匹の犬を入れ入口を閉めたところ伊勢に出たと伝わるがこれは・・・。
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