越後駒ヶ岳〜雲海と青空の稜線歩き


- GPS
- 08:32
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,471m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:27
・山と高原地図CTの基準は、40〜50歳の登山経験者で、2〜5名のグループ。山小屋利用前提の装備で、夏山の晴天時に歩いた時の時間とある。
当日の私の装備は水4ℓカメラ装備5kgなど約14kg、それを踏まえて、道行山→小倉山1:20とあるが、ゆっくり行っても30〜40分。ヤマレコマップの平均値49分。小倉山→百草の池1:10とあるが、ゆっくり行っても30〜40分。ヤマレコマップの平均値50分。CT作成時以降の道整備を除外しても、計測時はよほど景色が良かったのだろう。うらやましい。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・枝折峠は大湯側から9月7日と14日は8:30〜12:00まで通行止め https://www.iine-uonuma.jp/traffic_info.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・枝折峠から明神峠、小倉山を経由して越後駒ケ岳へ。時間的に余裕があったので、天狗平手前まで稜線歩き。 ・駒の小屋下の水場はやっと汲める程度。 ・登山道にはマムシが日向ぼっこしているので、踏まないように注意する。1時間に1匹程度は遭遇する。 |
写真
感想
台風接近で、秋の気配も飛ばされる蒸し暑さ。厳しい寒暖も彼岸までと言うが、異常気象で豪雨と温暖化ばかりの天気。四季が消えゆく日本をただ憂うばかり。
分水嶺の上越県境山稜が台風からの雲を抱え込む。その北側の新潟はフェーン現象で快晴予想。越後駒ケ岳中ノ岳を小屋泊予定にしていたが、月曜に悪天候へと陥るため中止に。越後駒ケ岳を午前中に切り上げ、あとは観光を楽しむ。
3時に曇る前橋を出発。水上から雨が降り始めたが、トンネルを抜けると星空だった。小出で下りて国道352号をひた走る。朝焼けの越後駒ケ岳を見ながら枝折峠に到着。雲海撮影や見物で満車。少し下ったカーブの広いスペースに停める。
雲海は見慣れているので、早々と準備し出発。気温18℃でやや蒸し暑い。登山道の横に三脚並べるカメラマンの前を歩く。邪魔でこちらが避けるように歩く。どこでもカメラマンはマナーがよくないと実感した。
観音様と共に雲海を眺め、無事な山行を祈願して先へ進む。晩夏で花が少なく、シラネニンジンやオヤマボクチ、アザミなどが咲き、ホツツジが満開だった。枝折大明神の社を南西へ。ここから尾根伝い歩きが始まる。
小ピークをアップダウンし、道行山山頂は帰りに寄ることにして横をスルーする。道行山から小倉山は樹林帯のアップダウン。所々で見晴らしが良く、快晴の青空のもと越後駒ケ岳中ノ岳の眺望が素晴らしい。
石柱が埋まったような分岐がある小倉山を過ぎる。湿地帯が多く木道が敷設されている。また泥濘の粘土や木の根で滑りやすい。新潟らしく根曲りしたブナが青空に濃緑を広げていた。
水すら見えない百草ノ池を過ぎると岩稜帯となる。スラブの東面を眺めつつ登攀する前駒。少し巻くように岩稜帯を登り詰めると駒の小屋。見上げる青空と越後駒ケ岳を目指す。
すでに山頂は大勢の登山者。気温20℃で涼しい。記念撮影して、習慣通り山座同定。ガスの上越県境はダメだったが、日本海と佐渡ヶ島を見ることが出来た。9時前に着いてしまったので、中ノ岳方面へ向かうことにした。混み合う山頂から逃げたい一心。
駒の小屋分岐を過ぎると、途端にひと気が無くなる。道脇に二人いただけ。クシガハナ分岐から混み合う山頂や駒の小屋を眺める。遠くに見える守門岳の雄大さが引き立つ。
諏訪平を過ぎ下り込む。開放的な稜線と一本の道を歩んで行く。天狗平手前の急坂地帯で休憩。美しく雄大な中ノ岳が目の前にある。その東側は、群馬県最北の山であり利根川源流の大水上山、丹後山へと続ていく。西側は御月山からヤセオネが連なり、峻険の岩稜帯八海山へと続ていく。ふと俯瞰した足元の沢には雪渓が残っていた。
しばらく眺めていたが、ガスが中ノ岳を覆ってきた。天候で縦走を諦めたが、またの機会にとっておこう。shilokoさんが来られるようになってからでも遅くはない。少し戻ってブランチにした。冷たい天ぷらそばと田舎巻き。
青空には台風の南風に乗ったイワツバメが、弾丸のように音を立て自在に飛んでいた。アゲハチョウやアサギマダラも風の影響で忙しなく飛んでいた。小さなベニヒカゲやミドリヒョウモンは草陰から出てこなかった。
午前中で下りるつもりが長居し過ぎた。来た道を戻る。駒の小屋へ下りる途中でtomoさんとバッタリ! 私は月曜の男だが、日曜でのバッタリ確率はやはりtomoさんは別格。三週間前の鼻曲山で会ったな。そしてこれこそ驚愕! 可愛らしい女性が同行しているではないか!
人それぞれ事情があるだろうから、詮索するようなことを聞くつもりは全くない。野暮。私は悪面の田舎者だが、人情味あふれ粋な愚か者なのだ。トレランをされるそうなので馬蹄形を頑張って欲しいと思った。
tomoさんを交え15分ほど談笑。また秋には苗場山や巻機山、高田山などでお会いするだろう。無事を願ってお別れした。
青空と美しい山歩きで、ただでさえ気分が良いのに、tomoさんとお会いしてさらに気分が上昇。同行の可愛らしい女性ともお話が出来た。根が単純なので仕方ない。美しいものを美しいと素直に言える純粋な心。顔は黒く強面。
気分は上がったが標高を下げると暑さが増した。フェーン現象で更に生暖かい風がまとわりつく。樹林帯は花もなくチョウも飛んでおらず、淡々と歩いていく。
道行山山頂へ寄り道。美しい越後駒ケ岳、中ノ岳。まるで絵画のような風景を目の当たりにする。山頂からは明神峠へと下る登山者が見えていた。観音様にご挨拶して下山。峠の駐車場はガラガラなのに、路駐ばかりが目立つ。
着替えて奥只見ダムへ。石抱橋から越後駒ケ岳を眺める。北ノ又川の清流に釣り人。シルバーラインに入る。トンネル内は天然クーラー。窓を全開にして涼む。
奥只見ダムに着き、堤体からダム見学と景色観賞。壮大な奥只見湖には遊覧船がゆったりと進み、青空には白い雲が流れていく。私も雲も風に吹かれていた。
シルバーラインに戻り六日町へ。
南魚沼平野は稲刈り真っ最中。寄り道して色々な場所から稲田と山並みを眺める。やはり南魚沼は良い場所だ。しばらくうろうろして、やっと帰路へ。月曜の男たちから関東は土砂降りと聞き驚く。こっちは青空だ。
車が見えなかったので、まさかこちらに来ているとはね。
それにしても偶然が多すぎます。
私の行動を予知する能力があるのでは?
こんばんは、tomoさん。
台風で関東甲信はダメで、ここしかないと思い行きました。それにしても雲海見物が多かったですね。赤城山の鳥居峠以上の人の多さです。停められなかったので、下った先のスペースに停めました。
昔からtomoさんのブログ見てるからですかね。まぁ、お分かりとは思いますが、某誰かのように、とりあえず追っかけて行く事などしてませんからね。本当に偶然以外の何物でもありません。仕込んでいないバッタリは本当にうれしいものですよ。
growさん、おはようございます。
growさんのようなハイペースでしたら、越駒からグシガハナ分岐、天狗平へ向かったついでに中ノ岳、兎岳、そして荒沢岳と裏越後三山周回すらできそうな気がしました。
新潟の山々の稜線は蛇が結構ひなたぼっこに出てきますから、くれぐれもお気をつけてください。
shilokoさんとのコラボ山行がいち早く実現できることを願っています。
hareharawaiより
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