鼻曲山・浅間隠山〜レンゲショウマが咲き、アサギマダラ舞う群馬の暑い夏


- GPS
- 05:50
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 989m
- 下り
- 969m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・浅間隠山、登山口南側駐車場。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・夏季の山行は熱中症に注意。 ・氷妻山〜鼻曲山取り付きは急坂。低山と思ってなめてかからない。メマトイ、アブが多いので虫よけ必須。森林香でのろしをあげた。 ・鼻曲山、レンゲショウマ上部で満開。ただ以前より少なくなった。 ・浅間隠山、レンゲショウマ開花、蕾が多い。フシグロセンノウ、シモツケソウ、アザミ、マルバダケブキ、コウリンカ、クルマユリなど。 |
写真
感想
14日15日と訪れた常念蝶ヶ岳。今夏の北アルプスの思い出を、自宅へ持ち帰ってきた。荷物を片付けてしまえば、次の予定へ。鼻曲山浅間隠山へレンゲショウマとアサギマダラ鑑賞へ。
直近で大雨は降っていないが、朝露に濡れるのが嫌なので、自宅を遅く出る。単に1時間寝坊しただけなのだが・・・。昨日は19時前に帰ってきて翌朝7時に出発。自宅には寝に帰るだけ。ウサギ小屋らしい使い方。
清々しい二度上峠を、唸りを上げてトロトロ登るパジェロ。山へ登る私も唸らないだけで後は同じ。浅間隠山登山口前に、yamayuriさんのシルバーアローを発見。さすがアグリ仕様のツーシーター、二度上の景色に溶け込んでいた。
yamayuriさんにお会いしたい気持ちに心が揺らいだが、鼻曲山を午後にすると、蒸し暑さとアブが嫌なので、やはり予定通り浅間隠山は後にする。またの機会に。
二度上峠の駐車場に停める。私の車で満車となった。装備して9時に出発、気温27℃。立ち枯れのカヤトの樹林帯を歩いていく。氷妻山の南斜面は急坂。コルへと降り立ちササ藪を漕ぐ。鼻曲山北斜面も急坂。なめてかかると痛い目に合う。
しばらく行くとレンゲショウマが咲いていた。もう散っているものもあり、上部に期待する。ふわりふわりとアサギマダラが現れた。下向きに咲くレンゲショウマには吸密したり止まれないので、モミジハグマやキオンに止まっていた。レンゲショウマそっちのけで蝶撮影。
鼻曲山上部のレンゲショウマは満開。年々少なくなってきている。食害や気温もあるだろう。それでも斜面に咲くレンゲショウマは素晴らしい。満開のすごいのが見たかったら、赤城自然園へ行くほうがよい。あれは見事。
一通り鑑賞して山頂方面へ。国境平分岐で4人のパーティーに遭遇。明らかに体調が悪そうな70代の女性が休んでいた。みなその方を扇いでいる。重症の熱中症だろう、顔が真っ白だった。
山頂で記念撮影し下山。再び国境平分岐を通過。救護要請してあるとのことで、サイレンが遠方からなっていた。ヘリの音も聞こえる。前日の蝶ヶ岳と同様、素人は何もできない、プロに任せるのが当然。
樹林帯からはヘリがホバリングしているのも見えていた。氷妻山手前で高崎消防署救助隊員とすれ違う。簡易担架を背負っていた。おおよその位置と状況を伝える。
カヤトの立ち枯れ付近でtomoさんとバッタリ。私の携帯に電話とSMSを送信したが、出なかったそうだ。申し訳ないが電池の消耗で機内モードにしていたのだ。レンゲショウマの状態や近況などを話ししばらく談笑。
tomoさんとは、一番バッタリ回数が多い。またどこかでお会いするだろう。救助が来ていて、やはり「熱中症になるわけないよな」と言われて失笑。尾瀬と北ア連続で、日焼けした黒い顔と腕を見れば、だれもみなそう思うのだろう。
駐車場に戻ると驚愕の景色。消防救助車両が縦列駐車、指揮本部まで設置されていた。パイロンで閉鎖された駐車場から出る。浅間隠山登山口前駐車場へ。ほぼ満車。そのまま登山口へ。
沢沿いを歩いていく。昨年の台風の影響で土砂崩れがある。アザミの葉とノイバラにいたずらされつつ歩みを進める。登山道へと伸びた枝にはタニガワホトトギスの花が連なっていた。
樹林帯の緑の中に、ひときわ目立つオレンジ色の花が見える。遠くからもフシグロセンノウは、夏らしさを感じさせる。直登は削れてしまうので通行を遠慮し九十九折れへ。咲き始めたレンゲショウマが揺れていた。蕾がまだ多い。
笹藪を漕いでいくと、山頂手前のお花畑。シモツケソウ、トリアシショウマ、コウリンカ、クルマユリ、アザミなどが咲いている。とりあえず山頂へ到着。アカトンボの群生が山頂を覆う。昼食を採ってからチョウ観察。
アゲハチョウ、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、ミヤマカラスアゲハなど、たくさんいた。彼らは縄張りがあり、奪おうとするチョウには攻撃を仕掛けるが、時々一つの花株に共存することもある。
午後2時の暑さは容赦なく降り注ぐ。チョウが舞い花が咲く楽園は、暑さなど忘れさせてくれるほど美しい。積乱雲が立ち上がり始めたので下山。アサギマダラに送られて下っていく。
駐車場に戻り着替えて帰路へ。yamayuriさん、iiyuさんとはお会いできなかったが、tomoさんとは会う事が出来た。夏の北アルプスも良いが、やはり慣れ親しんだ地元群馬の景色や自然は素晴らしいと改めて思った。
growmonoさん
こんばんは
あの救急隊騒ぎは熱中症の方でしたか。
さすがスマートに事件に巻き込まれず良かったですね。
山は色々ありますね。
我々は平均寿命81歳にあと3年で届きますので
皆様に迷惑をおかけしないよう無理をしないで生きて行きます。
こんばんは、iiyuさん。
レンゲショウマを観賞しそのまま山頂方面へ。国境平分岐でシートを敷き休む70代の女性。顔が真っ白ですが、髪の毛は汗で濡れている。どう見ても重度の熱中症ですよね。熱中症は進行すると、体表を触ると冷たいが、体の内部は39度以上になっているそうです。
素人が迂闊に助言できませんが、4人パーティーで他の方はみな扇いでましたけど、その方を座らせたままでなく寝かせて、脇とか後頭部、太ももなど太い動脈を冷やすべきなのではと思いました。しかもあの日は暑かったですからね。無理させたんですよ。
今年は感染症で医療機関は特に負荷がかかりますからね。やはり医療機関だけでなく、警察消防の方々が出動することがないような日々が続けば理想ですが、難しいですね。
ただですね、熱中症発症の4割が室内なんですよ。屋外は対策しますが、室内は対策しませんよね。就寝中にエアコンをタイマーで切ってしまい、熱中症になったりと、落とし穴があります。無理や過信は禁物ですね。
growmonoさん
上手く撮影できなくてどうすればと考え反省していたところ
一眼レフと三脚、虫除けと装備を見て感心しました
この山のレンゲショウマはこの装備で望みたいと思いました
良く撮れていて素晴らし写真ばかりです
野反湖のコースは参考にさせていただきました
また、お会いした時はよろしくお願いします
ご挨拶まで
こんばんは、annafanさん。
鼻曲山山頂で、お会いしたことありますかと、訪ねて頂いた方ですよね。お話した通り頭脳が弱く記憶力が乏しいです。群馬県内や近県をうろうろしておりますので、どこかでお会いしているかとは思いますが、また見つけましたらお声がけ下さい。その時も忘れているかと思います。
この時期の鼻曲山はメマトイやアブが酷くて、首の後ろや二の腕、額なども食われます。私は森林香をザックに付けて、スキンベープミストプレミアムで防御しています。ディートが限界30%まで配合されているので、12歳以下には使えない強力な虫よけの医薬品です。
小さな花や蝶など動体は、コンデジでは小さなモニターを見ながらなので、見える距離が遠く、且つ視野が狭くAFを合わせることや、追尾することは不得手です。それぞれ長所短所がありますので、使い分けてください。私もコンデジは4台所有しておりますが、水中撮影以外は全く使わないですね。デジ一眼のみです。
growmonoさんこんばんは。
レコ楽しみにしていました。
救助隊は熱中症の救助だったのですか。iiyuさんと話しましたが熱中症は考えなかったです。コロナとともに熱中症にも気を付けないといけませんね。
私は今日あまり暑いので扇風機を一台買ってきました。
おはようございます、yamayuriさん。
見間違えるはずもない銀色の車体、浅間隠山のレンゲショウマを見にいらっしゃってるなと思い。しばらく路肩に寄せ逡巡しました。iiyuさんもいらっしゃってると、レコで知ったので、少し悔やんでいます。ただ暑い日でしたからね。西日だと光量が少なく花が映えません。またアブも多くなりますから、予定通り鼻曲山にしました。
70代女性が、ぐったりして白い顔をしていました。髪の毛も濡れ、寒がっている様子。重症化すると表皮は冷たく、心肺機能と血圧が下がるので、寒さを感じます。それでも体内温度は39度以上あるのです。重度の熱中症と推測されました。
成人の体の約60%が水分です。しかも水分は筋肉に保持されます。脂肪に水分を保つことは出来ません。よって筋量が少ない高齢者は熱中症になりやすいんです。こまめな水分補給と高温時の運動は避けるべきなのです。ただし、高齢になっても筋肉は増やすことができるので、日ごろからしっかりとした運動が必要なのです。
先週からチベット高気圧と太平洋高気圧のダブルに覆われましたから、暑くなるのは必然でした。今週末から高気圧の勢力が後退しますので、多少和らぐと思います。立秋を過ぎてますから暦上は残暑で、23日は処暑、1か月後は秋分です。北アルプスでは秋の気配を少し感じる朝晩でした。
20180818 トレランで、斜面を下る途中木の枝を踏んでそれが自分の腿に刺さった方と、鼻曲山のレンゲショウマの斜面で行き合いました。自分で応急処置もし、救助要請もした方でしたので、心配はなかったかと思いますが、救助されるまで不安かと思い、付き添うことを決めました。
ヘリが近づいてきたのですが、樹林帯のため遭難者がどこにいるか分からないようです。レスキューシートを広げて太陽光を反射して見ましたが、全然効果はなかったようです。
後でいろいろ調べて見ると、ヘッドランプでヘリを見ていると、相手の方でその光が見えるそうです。樹林帯だけでなく、平場で多数の人間がいる所でも、ヘッドランプの光で遭難者が特定できるようです。
この遭難者のすごい所は、ケガした部分の応急処置を他人が手伝ったかもしれないが、終わっていたこと。さらには、体が冷えないようにウインドブレーカーを着込んでいたこと。それだけの準備をして山に入っていたのは、立派だと思いました。
これ以降自分も学び、救急品の携行やヘッドライトの常備など、装備品の見直しをするいいきっかけになりました。
今回の女性も、以前の体調に戻ってられるといいですよね。
こんばんは、suro-ninさん。
いつでもどこでもだれにでも、緊急事態は潜んでいます。対応処置や自分の身に降りかかった際に冷静に対応できるかですね。パーティーなら兎も角、ソロの場合は経験がものを言います。私も靭帯断裂や骨折の経験などあり、擦過傷など茶飯事です。
しかし怪我や病気以外で最も怖いのは道迷いですね。泳ぐような藪漕ぎやノートレースの平坦な積雪地など、幾多と行きましたが、やはり自分の居場所が分からない、行くべき道が分からないと非常に焦ります。昨今はGPSやマップマッチングなどで地図を見て、現在地が分かりますが、やはり地図の読解力は必須です。
出発から救助要請までに至った様子は分かりませんが、熱中症は未然に防げます。付き添いや介護へと傾倒する気持ちは良く分かります。不憫に思い居て扇いでいるだけでしたら意味がありません。
所詮医療資格もない素人ですから、感情論や道徳心、救助後の美談でいるなら先に進むべきと私は思います。冷たい対応に思えるでしょうが、その時の状況から最良の判断をしたと自負します。いずれにせよ救護者の早い回復を祈るばかりです。
growmonoさん、こんにちは
こちらのレコにお邪魔いたします!
ゆうすげの道の散策で、グルっとひと周りすると、見覚えのある車とガッチリ体型で色黒男性が見える
「あ〜!グロウモノさんとシロコさんだ(*´∀`)ノ」
思わずニヤニヤしてしまい
そのままおふたりの元へ(笑)
野反湖でお会いして、またこうして再会できたこと、とっても嬉しかったです
そして大事なお時間をありがとうございました
明日の山行、楽しんできてください
またレコにお邪魔させていただきます
シロコさんに
宜しくお伝えくださいませ(^ω^ )
こんばんは、clear-skyさん。
明日からお仕事とお察しますが、お疲れの所わざわざコメントお寄せ頂き、ありがとうございます。
松の沢で路駐し木道を眺めると、見知ったお顔。お声がけ頂いたと同時に、shilokoさんと破顔致しました。クリスカさんだ、Eーgunmaさんもいらっしゃる、嬉しいな!と。エビ平で初対面でしたが、今回もお二方に屈託のなくお話ししていただき、ありがとうございます。あああ見えても、shilokoさんは重度の人見知りなので、会話に参加できたのはクリスカさんとEーさんの懐の深さだと思いました。
すこし脱線しますが、私の姉は20年前アメリカ人男性と結婚し、今現在アメリカの中部に居住しています。私も現地の結婚式にも参列しましたが、その時も「色黒でがっちりした体型の弟」と言われました。日本の海兵隊員だろうと噂話になったそうです。屈強の弟。山歩きで更に体幹が強化され、クリスカさんもご覧になった鬼軍曹の身体です。
お二人とお別れした後、ゆうすげの道を一周して、湖畔近くへ。少し奥地へ行くと、アケボノソウ咲いてました。可愛らしい花を眺めて、お二人を思い出していました。
追記:2019年6月16日に、私たちが鈴ヶ岳、見晴山などへ周回した時、私のパジェロにコーヒー二つとお手紙を頂きました。筆跡と内容からして、どうやらE-gunmaさんと推測致しました。未だ御礼を言えず、前回のエビ平後にあっと思いだし、次回は必ず言おうと心に誓っておりましたが、忘れてしまいました。重ね重ね、次は面と向かってお礼を伝えたいと思います。
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