クチャンベツ登山口から大沼、化雲岳、トムラウシ山、ピストン


- GPS
- 16:44
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,789m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:15
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:58
天候 | 初日 午前中、小雨、昼から曇り、 2日目 雨のち曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス | スタート地点がGPSログは間違っている。実際のスタートした場所はゴール地点と同じ駐車場。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
わかり難い所が少しあるので、GPSがあれば安心。天気に対する知識がない人は行かない方がいい。風の通り道では強風が吹くことが多いだろう。 トムラウシの南沼のテント場の水場は、南沼まで往復20分くらいかかるので、化雲岳方面から行く場合は、北沼で水を取っておいた方が良い。雪もあるので取って行くと冷たいビールが飲める。まだまだ溶けないと思うが。 |
写真
感想
北海道遠征2日目。
本当は銀仙台から3日かけて、トムラウシと旭岳に行くつもりだった.
しかし、一番天気の良い8月17日に、もう行く事のない利尻山に行きたかったので、2日間にしてクチャンベツからのトムラウシのピストンにした。
天気予報では、低気圧が通るが、寒気はともなわず、朝方まで雨が残るが次第に回復して曇りに、夜中に少し雨が降るが、朝の9時くらいから晴れだすという予報だった。
そこで、南沼のテント場まで行き、初日の夕方か翌日の朝の9時くらいまでに、雲が取れた時を狙ってトムラウシへ登るという作戦。
登り出すとすぐ小雨が降ってきた。まあ、初日は雨でも帰って来る時に雲がなければいいだろうと思っていたので、がっくりもせず登り続ける。しばらくして大沼へ到着。噂どおりのなかなかの湿原。帰りにはテント泊の人がちらほら。
雨がやみ、その後しばらくすると五色ヶ原が見える。おー、素晴らしい、こんな所が出てくるとは知らなかった。その後、化雲岳の近くまでも、広大な原を歩く。とても大きい。とにかく広い。こんな広大な原は本州ではほとんどない。北アルプスの雲の平か南アルプスの大聖寺平くらいかなあ。普通の山なら、なんとか平とか名前が付きそうな所が山ほどある。
最高の気分で化雲岳から進み、鞍部近くになると、風の通り道で強風が吹きつける。それまであった視界も無くなる。
登っては平な所に出て、又、登って平な所に出ながら高度を上げていく。あの有名な遭難事件を思い出した。今日よりもっと風が強く(風速20〜25M)雨も降っていたみたいで、大勢で進んだらしい。遭難するのも無理ないなあと思いながら歩き続けた。歩き続けたら大丈夫だろうが、止まったら一気に体温が下がり低体温症になるだろう。行った事のない人は想像つかないだろうが、このコースを行った事のある人は、遭難記録を見たら。どんな風に遭難事故が起こるのかが分かり、いい勉強になる。
化雲岳から南沼テント場までは思ったより遠かった。強風と途中でグローブを落とし1KMくらい戻ったのもあるが予定より1時間も遅れた。テント場に着いてもいっこうに雲が取れる気配はなく、食事をして雪で冷やした冷たすぎるビールを飲み寝た。
夜中は強風と雨が降り、朝になっても雨が止まない。9時くらいから晴れる予報だったので、待ち続けた。ようやく、雨はやんだので9時前に出発。頂上は残念ながら真っ白。その後、下りだすと少しづつ雲が薄くなり、ヒサゴ沼の手前辺りから風下である稜線の東側は雲が取れだしてきた。風は収まりルンルン気分で広大な原を歩く。
化雲岳から五色ヶ原、沼の原にかけては、本当に素晴らしい。尾瀬やよくある湿原よりも変化に富む。池塘、雪渓、沼、ゴーロ帯、それに熊、オコジョ、ナキウサギ、それに高山植物、それに周りの素晴らしい山々。ついつい足を止め見入ってしまう。文句なしに、今まで行った北海道の山では一番気に入った。本州の山に飽きてきた時だけに感動は大きかった。
沼の原からは雲の取れたトムラウシが見え、五色岳からトムラウシへ、登っては平、登っては平、の地形がよく分かった。こんな形で頂上へ行く山は珍しい。まるで高い所にある宮殿に登っていくみたいだ。トムラウシへはたぶん、いつかもう一度行く事になるだろう。
下山後、スマホの電波の入る層雲峡まで行き、天気予報を見ると翌々日も利尻は晴れに変わっていた。翌日、利尻に行く予定で下山後6時間運転して稚内まで行く予定だったが、濡れたテントとビールをかついだ歩行は予想以上に疲れが大きく、利尻は翌々日に回して、翌日は旭岳へ行く事にした。
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