金峰山( 五丈岩登頂。そして負傷 )


コースタイム
天候 | 曇り→晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は五丈岩のみ。 時には登らない勇気も必要。 |
写真
感想
来週の連休に向け、足慣らしの意味合いも含み、台風直前の土曜日に金峰山(瑞牆山荘から)に行ってきました。
5時過ぎに到着すると、既に車多数。
皆好きだねぇ。
車を駐車し、仮眠。
5時半過ぎに起床し、トイレ、準備を済まし、6時に出発。
天気はイマイチ。
夜の内は晴れ渡っていたが、朝には雲が多くなり、日が差さない。
テンションが上がらん。
まあ、元々ここら辺はテンションが上がる場所ではないしねぇ。
とか思いながら、高度を上げていく。
そうすると、直ぐに富士見平に到着。
ここで、トイレ休憩。
そして、直ぐに出発。
ここで瑞牆山と金峰山と別れるわけだが、こっちに来る人は少なめ。
そんなほとんど人がいない道をのんびりと登っていく。
緩やかに上り続ける。
そして、尾根?にたどり着いたら、今度はその尾根沿いを歩いていく。
ここも樹林帯。
坂は相変わらず緩やか。
この緩やかさが地味にキツイ。
そんな道をなが〜く歩き続けると、今度は下り。
これも緩やか。
それを少し進むと大日小屋に到着。
ここは素通り。
大日岩を目指す。
ロープがある道などもあるが、大したことはない。
普通の坂。
のんびりと進みます。
すると、大日岩直下に到着。
ここでようやく展望の良い箇所。
そして、以前連れが携帯を落っことした箇所。
因縁深い場所です。
そして、大日岩周辺がまさか私にとっても因縁深い場所になるとはこの時点では想像もしていなかった。
ここも素通りします。
ここを少し登ると、大日岩の真横に到着。
ここは下に比べると、展望もあり、広々としており、手ごろなボルダーもあり、休憩するには最適。
ここで小休止しながら、ボルダーで遊ぶ。
このボルダー、形も良く、前から狙っているのだが、中々登れない。
しか〜し、今回は五丈岩を登るため、秘密兵器【クライミングシューズ】をもってきているので、行ける筈。
しかし、取り合えず最初は山頂。
適当に切り上げて、出発。
ここから砂払いノ頭までは上り、横歩き、登り、少し下り、登りと続く。
特に三回目の登りは結構急であり、中々しんどい。
しかし、それを通過すると、砂払いノ頭に到着。
ここで一気に展望が開けます。
曇っていたりもするが、思っていたよりも良い天気。
青空も見えます。
そして、富士山が良く見えます。
目標となる五丈岩も見えます。
ここで小休止をした後、出発。
ここからがこのコースのハイライト。
稜線歩きです。
いつもは雪道を歩いているので、今回は初の無雪期。
当たり前だが、道が全然違う。
岩がごろごろしており、非常に歩き難い。
これなら積雪期の方が歩きやすい。
岩を乗り越えたり、トラバースしたりして通過していく。
今年は残暑が厳しくて、まだ紅葉していないかなぁと思っていたが、紅葉していました。
日差しもあたり、青空と紅葉が良い感じ。
少し残念なのは今年も紅葉が少し汚いこと。
遠めで見れば、そんなことはないのだが、近くで見ると・・・
しかし、思ったよりも天気も良く、紅葉も見れたことでテンション上がります。
そんな調子で登っていくと、五丈岩直下に到着。
その付近にデポして、山頂を踏みにいく。
多くの人がおり、撮影順番待ち。
そして、順番が来た後、撮影し、さっさとデポした箇所に戻る。
さて、ここから本番。
クライミングシューズに履き替え、いざ出発。
尚、連れは不参加。
ルートとしては真ん中から左側に抜け、棚を登り(核心)、右側に行き、リップを抜けると終了。
上記の棚への登りに皆苦心。
ここで引き返す人多数。
私はヒールで乗り込んで通過。
あとは棚を移動し、右側をマントルで越えて登頂。
感想としては
怖っ!
やはり高所恐怖症の人間には辛い。
登ったことに満足し、下にいる連れに写真を撮ってもらった後、さっさと下山。
下りも怖かったが、思っていた以上にあっさり通過。
後は昼食を食べ、周りのボルダーで少し遊ぶ。
すると、雲が多くなり、ガスが上がってきたので、さっさと準備し、下山開始。
後は稜線歩きを楽しみ、砂払いノ頭を通過、樹林帯に辟易しながら大日岩横に到着。
ここで小休止。
そして、私はクライミングシューズに履き替え、ボルダーにトライ。
・・・今になって思えばもう少ししっかりとエスケープルートの確認を行っておくべきだった。
シューズの力を借りてあっさりとクリア。
さて、降りるかと思ったが、
あれ?
エスケープできない!!
ルートは確認したつもりであったが、実際には上部にホールドはなく、高さもあり、下は岩。
怖いので、比較的下地が良く、高さも低めな登ったルートをクライムダウンすることに・・・
今考えれば、ここで連れにスポッターを頼むなり、色々と方法もあった。
事故ってこのミスをつなげていくことで起きてしまうのだなと実感するよ。
クライムダウン中、スタンスに乗っていると思い、片手を離した瞬間、足が滑った。
ヤバイ
と思った瞬間、合気道のお陰か頭は打たないように無意識で受身の態勢になった。
後は運を天に任せ、衝撃が来るのを待つのみ。
こんなところでは死にたくないな
次の瞬間、ダン!と地面に叩き付けられた。
首が振られそうになるが、しっかりロックしていたので、幸いにも頭は打たなかった。
しかし、視界は一瞬ブラックアウト。
しかし、直ぐに視界は回復。
連れがやってくる。
大丈夫?と問われる。
大丈夫と返す。
しかし、背中が痛い。
手足が動くことは確認。
意識もある。
自分の名前も思い出せることを確認。
本当に大丈夫そうだ。
痛い体を起こし、ザックの位置まで戻る。
シューズを脱ぎ、登山靴に履き替える。
さっさと下山しよう。
と思ったが、ここで連れがメガネは?と問う。
アレ?
と思った。
確かに掛けていない。
さっきの衝撃で吹き飛んだらしい。
痛い体を引きずりながら、メガネを捜す。
近くにいた方も一緒に探してくれた。
本当に感謝しています。
レンズが一個吹っ飛んでおり、次にめがね本体も見つけた。
レンズは無理やりはめ込み、上記の方にお礼を言い、下山開始。
しかし、背中が痛い。
それに首が引きつる。
状態が悪いため、大日小屋で連れにバンテリンを張って貰う。
少し楽になった。
しかし、ザックを持ち上げるのがキツイ。
背中の痛みが酷い。
それでも何とか背負い、必死に下る。
黙々と歩き続け、富士見平、そして、何とか駐車場に到着。
やっと荷物を降ろせると思い、ザックを降ろし、トランクにしまいこもうとしたら、痛みで体が持っていかれる。
骨折っていたら嫌だなぁ
と思い、車を運転して、帰路に着いた。
日曜日夜の時点では、背中の痛みも少し回復。
今回の山は色々と反省点も多いが、生きていて、体も何とか無事。
次回以降にこの反省点を活かせるというのは幸せなことだ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する