記録ID: 2270048
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積雪期ピークハント／縦走
日光・那須・筑波
前白根山 * 森林限界を超えた先に *
2020年03月21日(土) [日帰り]
栃木県
ピアソラ
その他1人
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 07:22
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,093m
- 下り
- 1,078m
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日帰り
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:11
距離 9.8km
登り 1,093m
下り 1,082m
※下山時、天狗平の先でルートミスをしました（約20分ロス）。
○ CT（標準） ： 6時間05分（夏道）
○ CT（実績） ： 6時間15分（休憩含まず）
○ CT（標準） ： 6時間05分（夏道）
○ CT（実績） ： 6時間15分（休憩含まず）
| 天候 | ○ 天気 ： 晴れ。 ○ 風速 ： やや強め（稜線上で15m/s程度）。 ○ 気温 ： 暖かめ（1℃くらい）。 ○ 視程 ： やや短め。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
・自家用車／09:30 {自宅} - 12:00 東武バス日光営業所（約120km） ※高速利用：桜川筑西IC〜壬生IC、鹿沼IC〜日光IC ※途中、買い物の時間を含む（5分） ※駐車場：日光パーク＆バスライドサービスを利用（530円／回） ※参考HP：http://www.tobu-bus.com/pc/area/pdf/service_parkAndRide.pdf?20200128 ・東武バス／14:10 東武日光駅 - 15:35 湯元温泉 [湯元温泉行き] ※湯元温泉フリーパスを利用（冬季割引：1500円／2日間） ※参考HP：http://www.tobu-bus.com/uploads/files/info_20191121.pdf ○ 復路 ・東武バス／16:10 湯元温泉 - 17:16 東武日光駅 [JR日光駅行き] ・自家用車／17:45 東武バス日光営業所 - 20:00 {自宅}（約120km） ※高速利用：日光IC〜鹿沼IC、壬生IC〜桜川筑西IC ※途中、夕食の時間を含む（15分） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○ 全区間に積雪があります。この時季午後は雪が腐り気味になります。 ○ スキー場内の雪はうっすら残っているだけですが凍結のためスリップ注意です。 ○ 堰堤分岐から外山鞍部までは標高差約450mの急登（下山時は急降）です。 特に下山時は雪が腐り気味になり爪が効き辛くなるため緊張を強いられました。 ○ クラシックルートの白根沢は雪崩が頻発するので積雪期は避けた方が良いです。 ○ （当たり前ですが）森林限界を超えると風が強くなるので防寒装備は必携です。 ○ 下山時、天狗平の先で尾根が二俣に分かれる場所があり分かりづらかったです。 先行者のトレースにつられてルートミスしてしまいました。左の尾根が正解です。 ○ その他、特に危険を感じる場所はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | (1) トイレ �� 湯元温泉駐車場 (2) 登山ポスト �� 日光湯元温泉スキー場 (3) 温泉施設 奥日光湯元温泉「奥日光小西ホテル」の日帰り入浴を利用しました。 源泉掛け流しの白濁の硫黄泉です。 ※営業時間 ： 7:00〜10:00、13:00 〜 21:00（最終受付：20:00） ※料金 ： 1000円／人 ※参考HP ： https://www.okunikko.co.jp/spa.php |
写真
前泊した湯元温泉の宿からスタートします。手前の三角の山は外山（そとやま：2204m）です。
雪不足により今季の営業を終了したばかりの日光湯元温泉スキー場のゲレンデを登っていきます。念のためワカンを持ってきましたが、うっすらと雪が残っているだけなのでつぼ足で十分でした。
7
3/21 8:23
雪不足により今季の営業を終了したばかりの日光湯元温泉スキー場のゲレンデを登っていきます。念のためワカンを持ってきましたが、うっすらと雪が残っているだけなのでつぼ足で十分でした。
昔は白根沢（写真右手の沢筋）の登山道を登るのが一般的だったようですが、積雪期は雪崩のリスクが高く事故も頻発したため、尾根筋（写真左手）にルートが付け替えられたそうです。
4
3/21 8:51
昔は白根沢（写真右手の沢筋）の登山道を登るのが一般的だったようですが、積雪期は雪崩のリスクが高く事故も頻発したため、尾根筋（写真左手）にルートが付け替えられたそうです。
嫁と二人して白目を剥きながら、1時間半もかかってやっと外山鞍部に辿り着きました。この嫁の後ろ姿がその過酷さを物語っています（笑）。
7
3/21 10:19
嫁と二人して白目を剥きながら、1時間半もかかってやっと外山鞍部に辿り着きました。この嫁の後ろ姿がその過酷さを物語っています（笑）。
稜線をしばらく進むと、針葉樹の森から明るいダケカンバの樹林帯へと変わりました。
そしてついに、森林限界を超えましたっ！あぁ、雪が多くて最高。そして、、、
おおおおっ！突如目の前に姿を現した奥白根山（おくしらねさん：2578m）の迫力に圧倒されました。これですこれ。ちなみに右手前のピークが前白根山（まえしらねさん：2373m）です。
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3/21 11:17
おおおおっ！突如目の前に姿を現した奥白根山（おくしらねさん：2578m）の迫力に圧倒されました。これですこれ。ちなみに右手前のピークが前白根山（まえしらねさん：2373m）です。
奥白根の外輪山のなだらかな稜線。一番左の三角形が白根隠山（しらねかくしやま：2410m）です。その左奥の象さんみたいなのは皇海山（すかいさん：2144m）です。
8
3/21 11:30
奥白根の外輪山のなだらかな稜線。一番左の三角形が白根隠山（しらねかくしやま：2410m）です。その左奥の象さんみたいなのは皇海山（すかいさん：2144m）です。
反対側には日光連山が見えました。ちなみに左端の少し低いのは先月登った今年の山、於呂倶羅山（おろぐらやま：2020m）です。
5
3/21 11:31
反対側には日光連山が見えました。ちなみに左端の少し低いのは先月登った今年の山、於呂倶羅山（おろぐらやま：2020m）です。
このまま下山しても良いのではと思うくらい既に大満足でしたが、せっかくここまで来たのでしばし稜線歩きを楽しむことにしました。眼下に見える白いのは凍結した五色沼です。
11
3/21 11:36
このまま下山しても良いのではと思うくらい既に大満足でしたが、せっかくここまで来たのでしばし稜線歩きを楽しむことにしました。眼下に見える白いのは凍結した五色沼です。
ときおり凍てつく突風に煽られますが、日差しは春を感じました。
当初あわよくば白根隠山までと思っていましたが、燃え尽きてしまいました（笑）。十分満足したのでこの先で引き返しました。
途中、男体山（なんたいさん：2484m）と中禅寺湖が見渡せる場所がありました。もし前白根で下山していたら見られなかった景色でした。
14
3/21 12:08
途中、男体山（なんたいさん：2484m）と中禅寺湖が見渡せる場所がありました。もし前白根で下山していたら見られなかった景色でした。
奥白根にアタックしている猛者がいました。白い急斜面にくっきり二筋のトレースが見えます。あんな雪崩そうなところを行くものなのですね。行程的に日帰りだとかなり朝早く出発しないと厳しそうです。
4
3/21 12:10
奥白根にアタックしている猛者がいました。白い急斜面にくっきり二筋のトレースが見えます。あんな雪崩そうなところを行くものなのですね。行程的に日帰りだとかなり朝早く出発しないと厳しそうです。
前白根への登り返し。この辺りは特に風が強いので雪が飛んじゃってます。
前白根通過。山頂標識の右奥に見える真っ白のは何山だろう・・・。
行きは登るのに必死で気が付かなかったけど、ここかなり良い眺め。ダケカンバが1本だけというのがまた素敵です。
外山鞍部からの激下り。雪が腐りかけててアイゼンの爪が決まらず、しばし気の抜けない時間が続きました。
スキー場のゲレンデまで下りようやく緊張が解れました。ゲレンデだけあって良い眺めです。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒（保温性）
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフカバー
ワカン（未使用）
|
|---|
感想
三連休はやっぱり雪山に行きたい！
皆様の素晴らしい花の便りに後ろ髪を引かれつつも、恐らくは今季最後となる
雪山ということで前白根山（まえしらねさん：2373m）に登ってきました。
前白根は、名峰奥白根山（おくしらねさん：2578m）の展望の山として
知られていますが、その奥白根は名前の通りかなり奥にあって、麓の湯元の
温泉街からはおろか、今回のコースもかなり終盤の前白根の手前あたりに
ならないとその姿を見ることができないというプレミアムな山なのでした。
標高を上げるにつれダケカンバの林が疎らになり、森林限界を超えた先に
ようやく初めて見ることのできた奥白根は、岩で鎧われた巨大な甲のような姿で
見る者を圧倒する凄まじい迫力を放っていました。その場に暫し立ち尽くす二人。
当初は白根隠山（しらねかくしやま：2410m）まで行けたら良いね、
なんて話していましたが、前白根の山頂を踏んだ時点でかなり満足してしまい、
燃え尽きてしまいました（笑）。五色沼避難小屋分岐の少し先あたりまで雪稜を
歩いたのち、引き返してきました。今思えばちょっと勿体ないことをしました。
天気にも恵まれ、久しぶりに森林限界を超えた雪山を楽しんだ一日でした。
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