ニペソツ山


- GPS
- 09:52
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 1,920m
- 下り
- 1,909m
コースタイム
天候 | 快晴のちガスのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(次回への参考) 帰りは夏道登山道でシールを貼り、落石注意の看板で剥がすと自動運転で帰還可能。 |
その他周辺情報 | 音更インディアン |
写真
感想
遠征2日目はいざ!厳冬期のニペソツへ行くことにした。自分は2回目の挑戦だ。
前回と同じルートなので概ね要領は頭に入っている。
前日同様に今日も夜空には満点の星空と月が輝いていた。しかし日の出前後からガスの予報、モルゲンに染まったピンク色の二ぺさえ見れれば、後はガスろうと地獄だろうと構ないとの思いで進んでいった。
退屈な林道を抜けて、平らな森を進み、二ぺが見えるポイントに来たら暗闇にバッチリと全景のシルエットが見えてモチベが上がる。
前回同様にP1662尾根の取り付きで一旦沢へ下降し、硬い沢をクトーで攻略して稜線へ這い上がる。やっと二ぺと対峙するが山頂辺りに微妙なガスが纏わり付いており嫌な予感が…
タカと初めてダウンなんか着ちゃったりして暖ったけーなんて話ながら、僕たちにして珍しく日の出待ちをした。真っ赤な太陽が登り、振り返るが二ぺはガスガス…
あと、あと30分早く日の出があればピンク色の二ぺが見えただろうが、自然の成すことには抗うことできない。
ここからは板のデポしてアイゼンに換装してピークを獲りに行く。バリズボは覚悟していたが、今年は小雪のため想定していたより酷い酷い蟻地獄のようなバリズボだった。
トップは当たり前に辛いが、セカンドでもトレースに足を置くと股下まで埋まったりして怒りが込み上げてくる。しかしその怒りを原動力にしてタカと2人で唸りながら交代で全身全霊のラッセルを回して、絶壁にウィペットをブっ刺して稜線に這い上がり憧れの山頂へ登頂した。
絶景では無いもののガスの切れ間から石狩連峰、大雪湖、丸山などが見えて、視界0ではないので本当に来て良かった。
記念撮影をしたらさっさと帰ろう。帰りは下りだしトレースがあるので多少は楽かと思っていたが、下りなど関係なくバリズボ地獄が延々と続く。2回の登り返しでは消耗した足が登ることを拒否していたが、前天狗まで戻らないと帰れないで下山後のインディアンカレーだけを希望に前天狗に戻ってきた。きっと今後はこんなに酷いバリズボを経験する事はないだろう。
やっとシールを剥がして滑走開始。登りでの沢は雪の付き少なく修行だと思っていたが所々に雪が溜まっており思ったより気持ち良かった。
沢底まで着くとシールを貼り直して稜線に戻り、これで安全圏に帰ってきたと安堵した。この登り返しでブーツのタンを外さずに登ったら内転筋が激しく痙って暫く悶絶、やっぱ横着はダメですな。あとはメローな森スキーと林道スキーで3時間半かけて登ってきた道を1時間くらいで滑って無事車まで戻ってきた。やはりスキーの機動力は凄い、まさに魔法の翼だ。
3年前に初めて冬季の二ぺに登った時はパクとタカに連れていって貰った感が否めなかった。しかし今回は勿論至らない点が多数あるなりに前回と比べて体力、技術、装備の選択等、多少はレベルアップして厳冬期の二ぺに戻ってくる事ができたかなと感じた。
念願のピンク二ぺを見ることは叶わずに宿題となったが、また1番大好きな冬の二ぺに登る機会を与えて貰ったことは良かったと思うことにしよう。
最高に楽しくて熱い2日間の旅だったぜ !!
Special thanks:タカ
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