イヤーキツカッタ 高妻山
新潟県
長野県
ootonocyan
体力度について
- GPS
- 12:19
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,452m
- 下り
- 1,450m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
余談ながら丁字路をT字路と誤解されている方が多いが丁字路が正しいそうな。 信濃町IC付近のコンビニは野尻湖側にセブンが一軒あるのみの模様。上信越道はSAはともかくPAでは買物は殆ど期待できないので、首都圏からの場合は高速に乗る前或いは関越を走っているうちに弁当は調達した方が良さそう。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
滑滝までは普通の沢沿いの道。滑滝の左岸の鎖場は、先行者は普通に登っているが、小生は足が滑って鎖を引かなければとても登れない。帯岩の縄暖簾の様な鎖場も足が滑って非常に怖い。最後の垂直な鎖は靴のグリップが全く効かず、腕力だけで身体を引っ張り上げた。二釈迦から先は概ね展望の良い稜線歩き。ネット上では登り返しがキツイと見受けるが、特に感じなかった。九勢至から先は凡そ300mの標高差を体感としては40度以上有るのではないかと感じる様な急登の直登。一切鎖は無し。今回は足がやたらと滑ったので難儀をした。弥勒新道は下り始めはフカフカで歩き易いが、それなりに急登なので登りに使うと汗を絞られるだろう。途中からカヤトの根張りの急斜面になるため非常に滑り易い。尤も最後の方の何でもなく見える個所でも滑りまくったので、小生固有の問題と思われる。 登りに使った十三仏真言沿いの登拝道も羽虫が多くて閉口したが、弥勒新道の羽虫はウンザリするほど多い。 尚、今回の山行では小生の靴のソールが逝ってしまっているらしく、何処でもやたらと足が滑ったので、余り鵜呑みにはしないで戴きたい。未だ新調して一年半、山行回数も知れたものだが、久しぶりの重登山靴を馴らすために市街地を歩き回ったのでアスファルトやコンクリートで靴底を大分消耗させてしまったらしい。 |
写真
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牧場手前にもPスペースが有る。下山後、写真の建物で戸隠蕎麦を食した。信州は広い。木曽の御岳の帰りに寄った店では、ボソボソの田舎蕎麦に閉口したが、戸隠は江戸風の蕎麦で小生の口にはこのほうが合う。尤もこの手の蕎麦は東京でも喰えるのだが。ただ付け汁は少々甘めだ。
滑滝の鎖場に着く。先行者は平気で歩いている。大した傾斜でもないが、小生の靴は兎に角滑って鎖を手繰らねば登れなかった。この先に控えている帯岩を考えると気が重い。
右は高妻、左は戸隠。ン？考えて見ると戸隠山というピークは無いな。
九頭竜か本院岳か西岳か、或いは山域を指すのか？高さからすると西岳の様な気もするし、名前からすると本院岳の様な気もするが。
考えて見ると戸隠山というピークは無いな。
九頭竜か本院岳か西岳か、或いは山域を指すのか？高さからすると西岳の様な気もするし、名前からすると本院岳の様な気もするが。
感想
梅雨の中休みの週末に戸隠蕎麦を喰いに高妻山に行ってきた。練馬ICから関越-上信越と繋いで本家の信濃町ICで下車。高速は長いが、下りてからは一走りだ。
それにしても上信越のPAはさっぱりとしたものだ。トイレとソフトドリンクの販売機しかない。従って、静かだ。考え様によっては車中泊の穴場かもしれない。東京を20時頃に出て、23時半頃に登山口Pに停車、目の前には清潔なトイレも有る。
車内で寝酒をやっているとノックする奴がいる。ドアを開けると制服警官が敬礼をしている。「こんな所で何をやっているか」と訊ねられる。明らかに不審尋問だ。
隠すことも無いので、ありのままを答える。納得してもらえたらしいが、念のためと、氏名・住所・職業などを控えて、敬礼をして隣の車に移動していった。
これまで登山口での車中泊は何度も経験しているが、制服警官の不審尋問を受けたことなど一度も無い。というか、不審尋問など、大昔の学生運動華やかりし頃まで遡る。
一体、何があったのか？訊ねては見たが、予想通り明確な回答は得られなかった。
ただハッキリしているのは、こんな真夜中に、繁華街でもない、キャンプ場と牧場と神社しかない山奥まで制服警官を動員する必要がある様な事態が、この周辺で起こったことは間違いなさそうだ。
そんな時に酒を喰らって車内で寝込んでしまっていいものか、些か不安がよぎるが、東京まで酔っ払い運転をする訳にもいかないので、此処を今夜の宿とすることにする。
警官と応答している時に、空は満点の星であった。もう大丈夫だろうとシュラフは用意しなかったが、今夜はきっと冷え込むな。
案の定、車内の空調の余韻が消えると、グッと冷え込んできた。山シャツを着、オールウェザーブランケットを掛けたが、やはり寒い。巻きつければ大分違うのだろうが、結露するのも鬱陶しい。車内ビバーク状態で「寒い寒い」と言っている内に夜が空けてしまった。
結局、一睡もできないまま身支度を整え、5時に出発とした。
眠さを噛みしめながら沢沿いの道を歩き始めて程なく、左足が思いっきりスリップした。中途半端に堪えてしまったのが逆に良くなかったのかもしれない。左の足首と膝の辺りが「グリッ」といった。
「痛ー」初っ端からやっちまった。暫く、様子を見ながら騙し騙し歩く。多分大丈夫そうだ。
靴底が逝っちまっているのか、徹夜明けでバランス感覚がくるっているのか、今日は初手から足元が覚束ない。
やがて滑滝の鎖場に到着すると、先行者は普通に歩いているが、小生の靴は全くトラクションが得られず、鎖を手繰りながらの登りとなった。行かれた方はご存じの通り、鎖を手繰る程の斜度ではない。滑滝の直後に控える帯岩では、この靴で大丈夫かと、さすがに躊躇したが、長い間のジム通いで、上半身の筋力は規格外にある。体質的にも速筋系で、瞬間的な事ならば腕力でカバーできるだろうと縄のれんに取り付いた。最後の垂直な鎖はロープ登りに近い状態で登った。それにしても、この鎖は何故にこの様な馬鹿な付け方をしているのだろうか。もう少しまともな付け方をしていれば安全性はかなり向上すると思えるのだが。関西弁でいう「けったいなやっちゃ」とはこの鎖の為にある様な気がする。
帯岩を過ぎると直ぐに氷清水で喉を潤す。看板のこだわりを見るに、地元では由緒のある名前なのであろう。氷清水を過ぎて一不動まではこれといった印象は残っていない。
一不動を過ぎると五地蔵が見えてくる。一不動を過ぎ二釈迦に上がる手前で左手に後立山の山並みが目に飛び込んできた。「ああー北信に来たんだな」と実感する。
一不動辺りまでは靴底の滑りは気になったが、足のことは忘れかけていた。
それが二釈迦に着く辺りになると、左足を高く上げて体重を移した時に股関節の外側に痛みが走ることに気が付いた。大丈夫かな？
今日の滑る靴底で帯岩を下るのは御免なので取り敢えず五地蔵を目指すことにした。五地蔵を越せば安全なエスケープルートがあるので、そこまで行った調子で考えることにした。
二釈迦を過ぎてからは見晴らしのいい稜線歩きで、五地蔵までは歩いていれば着いた。六弥勒の手前で弥勒新道の折口も確認した。この時期にしては天気も良いし、この調子なら騙し騙し歩いていけば大丈夫だろうと前進を決めた。
実際、左足をかばいながらも歩いてさえいれば何ということも無く歩を進めることができた。九勢至までは。
九勢至を過ぎると状況は一変した。体感としては平均斜度40度を越えようかという300mの直登が続く。3点支持でなければ登れない箇所も繰り返し現れる。まして靴は滑るし左足は痛い。此処まで来て引き返すのも癪だ。
いくら痛くても左足を遊ばせておいては三点支持は出来ない。顔を歪ませながらやっとの思いで300mを這いあがった。この間の写真は一枚も無い。写真どころではなかった。左足にもすっかり無理をさせてしまった。山頂で暫し休息（休足）とする。300mの急降下もキツカッタ。
弥勒新道に入ると思わずホッとした。フカフカじゃないか。実に足に優しい。この道なら楽に下りられる。甘かった、優しかったのは下りはじめだけだった。
やがて道はカヤトの根張りや踏み倒されたカヤトが縦横に走っている様な状態になった。一番滑り易い路面状況だ。トラクションを失っている小生の靴では滑りまくる。
オッカナビックリで歩いている小生の後ろから。平均年齢70半ば過ぎと思われる数名の爺婆軍団（失礼）が怒涛の勢いで追いかけてきて、疾風の如く駆け抜けて行った。何だあいつ等、又鬼か？きっと小生が遅すぎたのだろう。
やがて沢音が聞こえた時には思わずホッとした。牧場に着くと目の前に沢の渡渉があった。沢で靴底とスパッツを洗い、蕎麦ソフトを舐めながらノンビリと歩く。やがて往路で見た「岳」という戸隠蕎麦の店が見えてきた。天ざるを食しながらノンビリとする。出来ればビールと行きたいところだが、数時間は車の中ですごさなければならなくなる。そうすると、再度不審尋問をされそうなので蕎麦だけにする。
木曽の御岳に登った帰りに食した蕎麦は真っ黒ないわゆる田舎蕎麦で余り好きにはなれなかったが、戸隠の蕎麦は1番粉を中心とした（更科粉では無い様だ）江戸蕎麦風の蕎麦で（地元の方に言わせれば江戸蕎麦が戸隠風なのだろう）江戸っ子の口には合うと思う。俗に、黒い蕎麦は蕎麦粉が多いと言われるが、あれは全くの俗説である。蕎麦は石臼で挽くと、初めに中心部の白い部分が粉として臼から落ち、これを1番粉という。2番粉、3番粉として何度も挽き込んでくると、外側の黒い部分も粉になるので番手の大きい粉程黒くなる。当然番手の少ない白い粉の方が商品価値は高い。
車に着くと、普段ならサッサと帰路に着くのだが、今日は靴も脱がずに暫くグッタリとする。思えば昨日の朝6時に目を覚まして1日半もの間、全く寝ていないのでダルイ筈だ。一気に270�劼鯀�り切る自信は無いのでPAで休み休み帰ると電話を入れた。
高速に入ると鶴ヶ島付近で25km程の渋滞が発生しているらしいが、時間とともに渋滞距離は短くなっている。休み休み帰れば通過する頃には渋滞は解消しているだろうと踏んだが、予想通り渋滞知らずで22時前に帰着した。
中1日あけてレポを書いているが、右足はすっかり普段通りだが、左の大腿四頭筋はパンパンに張っている。痛みを避けるために、余程無理な体勢を強いてしまった様だ。
しかし、キツかったなー。
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unchikutareo さん
同じ日に登ってました〜
多分、どこかでお会いしたかと思います。
私も弥勒新道を降りました。
黒姫山を眺めながら降りる最初の下りは、急降下ながらなかなか良かったですよね？
あのままずっと展望の尾根道ならお薦めなんですが。。。
お疲れ様でした
どこかでお会いしましたか。
あの日は私の他には髭親爺は見かけませんでしたので、若し髭親爺を御見かけでしたら、それが私です。
山頂からご一緒させていただいた
やかましい♂♀です
雪、ガツガツ食べたけどお腹壊してませんよ
すごい勢いで下山した軍団、何だったんでしょうね？
足の具合はいかがでしょうか？
お大事になさってくださいませ。。
ピストンしとけばよかったと
後悔先に立たずでした涙
珍しい花を見つけてツイートしたら
戸隠の遭対協の方から
花の名前を
載せてくれるなと連絡が来てしまいました
びっくりです・・・
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