記録ID: 1956107
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沢登り
大峰山脈
【大峰】神童子谷（犬取谷）〜上サンゴウジ谷下降
2019年08月04日(日) [日帰り]
奈良県
hillwanderer
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 881m
- 下り
- 901m
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日帰り
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:40
沢ではゆっくり休んだりしたため，少し長めのタイムの区間があります。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
※ 2019/8/4時点で，神童子谷林道は終点（入渓点の橋）手前200m付近で路肩崩壊があり，その地点で通行止めとなっている。 ※ 神童子谷林道は一応舗装されているが落石や路肩崩壊が多く注意。車は路肩に止めるしかないので，あまり多くの車を止めるスペースはない。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
＜入渓について＞ ・ 林道から神童子谷までは結構高度差があり切り立っているうえ，林道終点からすぐに沢床に降りてしまうと，トガ淵の通過にてこずる（いきなり泳がされるうえに側壁がつるつるでなかなか上陸できない）ため，作業用通路を使うのが一番スムーズ。林道終点の橋の手前側右手から，橋の下の支沢に降りる踏み跡があり，それを辿って橋の下の支沢に降りると，支沢の対岸にはっきりした踏み跡があるため，それを辿って支沢の右岸に沿って降りていくと，鉄製の階段が現れ，それを降りると作業用通路につながる。作業用通路をトガ淵（作業用通路を進むとすぐに現れる深くて大きな淵）を越えたところまで辿り，そこから沢に降りるとよいです（一箇所，作業用通路が崩壊している箇所があるが，山側を何とか通過できる）。ちなみに作業用通路はその先も続きますが，崩壊箇所が多いため，そこからは沢中を進んだほうが早いと思います。 ＜神童子谷（犬取谷）＞ 神童子谷（犬取谷）は決定的な悪場はないですが，気づいた点をいくつか。 ・ 赤鍋の滝は，滝の右手のスラブをフリクションで突破するのが正攻法ですが，この滝は高巻きも可能です。滝つぼ手前から右岸側斜面を登っていくと，しっかりした踏み跡が出てくるため，これを辿ってトラバースし，赤鍋の滝の上の小ゴルジュが終わったあたりにちょうど降りてきます。ポイントは，低く巻き過ぎず，十分に上に上がってからトラバースに移ることです。（今回高巻いてみたら，トラロープがベタ張りになってました…。うーん…。） ・ 犬取滝は，両側の壁が立っており，大高巻きになります。最初に壁に沿って下流方向へバックしないといけないため，不安になるかもしれませんが，壁が切れるまで我慢です。今回は右岸高巻きしましたが，左岸もおそらく状況は同じではないかと思います。 ＜上サンゴウジ谷＞ ・ 上部は岩壁にはさまれた陰鬱なガレガレルンゼですが，下降するにしたがって，深い森につつまれた感じのいい谷になります。立派な巨樹もちらほら。支沢にかなり巨大な枯滝あり（40m以上はありそう。）。 ・ 今回，稜線からの下降路に選びましたが，10mほどの滝を筆頭に，小滝を含めれば結構滝が出てきます。なんとかロープを出さずにすべての滝を巻き下ることができましたが，急斜面のいやらしい巻きが多かったです（懸垂下降したほうが安全だったかもと反省する箇所もありました。）。ただ、短時間で神童子谷まで一気呵成に下降できるのは魅力です。 |
写真
入渓点となる林道終点の橋。テントを張っている方がいらっしゃいました。橋の手前側右手の踏み跡を降りていく。
橋の下の支沢の対岸に渡り、踏み跡を下っていくと鉄製の作業用通路に出る。少し進むと通路は崩壊しており，ここから一旦沢に降りる。（実際はこの崩壊箇所は山側を通り抜け可能。ここを通り抜けてトガ淵を越えたところから入渓するのが一番スムーズです。）
8/4 5:19
橋の下の支沢の対岸に渡り、踏み跡を下っていくと鉄製の作業用通路に出る。少し進むと通路は崩壊しており，ここから一旦沢に降りる。
（実際はこの崩壊箇所は山側を通り抜け可能。ここを通り抜けてトガ淵を越えたところから入渓するのが一番スムーズです。）
（実際はこの崩壊箇所は山側を通り抜け可能。ここを通り抜けてトガ淵を越えたところから入渓するのが一番スムーズです。）
以前にノウナシ谷を遡行して以来の神童子谷。うまく言えないが，この谷は本当に雰囲気がいい。歩いているだけで気持ちが整っていく感じ。
トガ淵。まだ谷中に光が差し込んでいないので暗いが，既に大峰ブルーの片鱗が見える。この淵はいきなり朝イチで泳がされる上，対岸がつるつるで上陸に非常に苦労する（初めて来たとき，突破しようとしてかなり消耗した）。なので今回は敬遠して一旦作業用通路に上がり，トガ淵を越えたところから再入渓。
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8/4 5:22
トガ淵。まだ谷中に光が差し込んでいないので暗いが，既に大峰ブルーの片鱗が見える。この淵はいきなり朝イチで泳がされる上，対岸がつるつるで上陸に非常に苦労する（初めて来たとき，突破しようとしてかなり消耗した）。なので今回は敬遠して一旦作業用通路に上がり，トガ淵を越えたところから再入渓。
実は左岸の作業用通路は500mほど（地形図でいうと，谷が東側に屈曲するあたりまで）続くのであるが，こんな感じで崩壊している箇所が多く，増水時以外は谷中を歩いたほうが早いと思う。
8/4 5:31
実は左岸の作業用通路は500mほど（地形図でいうと，谷が東側に屈曲するあたりまで）続くのであるが，こんな感じで崩壊している箇所が多く，増水時以外は谷中を歩いたほうが早いと思う。
なんと，かなり減水しているらしく，ふくらはぎくらいまでしか深さがない…。というか，一部川底が出てるし…。前回来たときは腰上まで水があって，ちべたい思いをしながら渡っていったのに，あまりの変貌ぶりに驚き。
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8/4 5:42
なんと，かなり減水しているらしく，ふくらはぎくらいまでしか深さがない…。というか，一部川底が出てるし…。
前回来たときは腰上まで水があって，ちべたい思いをしながら渡っていったのに，あまりの変貌ぶりに驚き。
前回来たときは腰上まで水があって，ちべたい思いをしながら渡っていったのに，あまりの変貌ぶりに驚き。
水が少ないのは残念だが，水の清さは変わることがない。磨かれた白い岩と青い水。美しいなぁ。
違和感を感じながら眺めていると，次第にその原因が分かってきた。以前来たときは，手前の砂利が出ているところまで全部水で満たされていて，釜がもっと大きかったのだ。さきほどのへっついさんといい，本当にかなりの減水ぶりのようだ。
1
8/4 5:49
違和感を感じながら眺めていると，次第にその原因が分かってきた。以前来たときは，手前の砂利が出ているところまで全部水で満たされていて，釜がもっと大きかったのだ。さきほどのへっついさんといい，本当にかなりの減水ぶりのようだ。
まあ，釜はこじんまりしてしまっていても，造形の美しさは変わらない。突破は滝の右手のスラブをトラバースするのだが，フリクション勝負がどうも苦手なので高巻きすることに。
3
8/4 5:51
まあ，釜はこじんまりしてしまっていても，造形の美しさは変わらない。
突破は滝の右手のスラブをトラバースするのだが，フリクション勝負がどうも苦手なので高巻きすることに。
突破は滝の右手のスラブをトラバースするのだが，フリクション勝負がどうも苦手なので高巻きすることに。
滝つぼ手前の右岸側のここから巻けます。斜面に取りつくと，なんとトラロープがベタ張りされてる…。これじゃ高巻き道じゃなくて自然観察路だよ…。
8/4 5:53
滝つぼ手前の右岸側のここから巻けます。
斜面に取りつくと，なんとトラロープがベタ張りされてる…。これじゃ高巻き道じゃなくて自然観察路だよ…。
斜面に取りつくと，なんとトラロープがベタ張りされてる…。これじゃ高巻き道じゃなくて自然観察路だよ…。
高巻きを終えて降りついたところから，赤鍋の滝の上の小滝や淵が眺められる。まだ光量が十分でないにもかかわらず，淵はすでにバスクリンクール並みに青い。
1
8/4 6:08
高巻きを終えて降りついたところから，赤鍋の滝の上の小滝や淵が眺められる。まだ光量が十分でないにもかかわらず，淵はすでにバスクリンクール並みに青い。
連日の猛暑が嘘のような，この空気の涼しさと光のやさしさ。
あー，帰りたくない（←まだ入渓して2時間しか経ってません）
あー，帰りたくない（←まだ入渓して2時間しか経ってません）
釜滝。「関西起点沢登りルート100」のカバーにもなっている有名な滝だ。到着したときにちょうど朝日が差し込んできて，釜が光り輝き，言葉にできない美しさだった。
7
8/4 7:53
釜滝。「関西起点沢登りルート100」のカバーにもなっている有名な滝だ。
到着したときにちょうど朝日が差し込んできて，釜が光り輝き，言葉にできない美しさだった。
到着したときにちょうど朝日が差し込んできて，釜が光り輝き，言葉にできない美しさだった。
釜滝を左岸から巻き上がると，滝上の台地で豪勢な焚火をしている三人組の方々がいらっしゃった（実は，遡行中もかすかに焚き火のにおいがしていた。）。今日はこれから降りるだけとのこと。泊まり沢かぁ…うらやましい。挨拶して別れ，左俣の犬取谷へ入る。
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8/4 8:10
釜滝を左岸から巻き上がると，滝上の台地で豪勢な焚火をしている三人組の方々がいらっしゃった（実は，遡行中もかすかに焚き火のにおいがしていた。）。今日はこれから降りるだけとのこと。泊まり沢かぁ…うらやましい。挨拶して別れ，左俣の犬取谷へ入る。
やっと日が高く登って谷中が光に満ち始めた。水がいよいよ青さと透明度を増す。
両岸とも壁が立っており迷うが，右岸を巻いていく。壁の基部に沿って下流方向へ巻いていく。なかなか壁が途切れず，かなり上まで巻かされる。
8/4 9:48
両岸とも壁が立っており迷うが，右岸を巻いていく。壁の基部に沿って下流方向へ巻いていく。なかなか壁が途切れず，かなり上まで巻かされる。
大高巻きを終えて谷に降り立つと，ちょうど犬取滝のゴルジュが終わったところだった。ゴルジュをのぞき込む。
しばらくして現れる二俣は稲村小屋方向の右俣を選択。すぐにジョレンの滝。10mほどの下段の滝の上に，木の間を透かしてかなり高そうな上段の滝が見える。下から見上げると，まるで空から水が落ちてくるかのような眺めだ。
3
8/4 10:41
しばらくして現れる二俣は稲村小屋方向の右俣を選択。すぐにジョレンの滝。10mほどの下段の滝の上に，木の間を透かしてかなり高そうな上段の滝が見える。下から見上げると，まるで空から水が落ちてくるかのような眺めだ。
下段の滝を右岸から小さく巻いて上段の滝の滝下へ（斜度があるためトラバース注意）。上段の滝はなかなかの美瀑。上多古川の六字の滝になんとなく似ている。
3
8/4 10:50
下段の滝を右岸から小さく巻いて上段の滝の滝下へ（斜度があるためトラバース注意）。上段の滝はなかなかの美瀑。上多古川の六字の滝になんとなく似ている。
上段の滝は左岸から簡単に巻ける。ジョレンの滝から上は、小滝は出てくるものの水量が少なくなり、源頭の雰囲気。
稲村小屋着。稜線に出た途端、あまりの暑さに驚く。早く谷に戻りたい…。早足で稲村ヶ岳へ。
360°の展望が相変わらず素晴らしい。写真は大普賢岳から行者還岳にかけての稜線。
あのあたりがノウナシ谷と犬取谷の二俣かな。稜線から辿ってきた谷を眺めると感慨深い。もう少し景色を眺めていたかったが、あまりの暑さに退散…
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8/4 11:54
あのあたりがノウナシ谷と犬取谷の二俣かな。稜線から辿ってきた谷を眺めると感慨深い。
もう少し景色を眺めていたかったが、あまりの暑さに退散…
もう少し景色を眺めていたかったが、あまりの暑さに退散…
稲村ヶ岳から少し下った肩から上サンゴウジ谷へ下降していく。地形が少し複雑なので、間違って隣のカツラギ谷に降りないよう注意が必要。
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8/4 12:06
稲村ヶ岳から少し下った肩から上サンゴウジ谷へ下降していく。地形が少し複雑なので、間違って隣のカツラギ谷に降りないよう注意が必要。
上サンゴウジ谷を降りていくと、すぐに目の前が途切れて、けっこう高そうな滝が現れた。滝下では立派な角を持った鹿が悠々と草を食べており、なかなかこちらに気づかない。まさかこの谷を人が降りてくるとは思っていないのだろう…（写真の中央に鹿）
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8/4 12:18
上サンゴウジ谷を降りていくと、すぐに目の前が途切れて、けっこう高そうな滝が現れた。滝下では立派な角を持った鹿が悠々と草を食べており、なかなかこちらに気づかない。まさかこの谷を人が降りてくるとは思っていないのだろう…（写真の中央に鹿）
懸垂下降を覚悟したが、よく見ると右手に獣道があり、辿っていくとリッジ状の部分に奇跡的に足場が繋がっており、滝下まで降りることができた（かなり傾斜が強く高度感があるため、注意。）。下から見ると10mくらいの立派なチョックストーン滝でした。
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8/4 12:27
懸垂下降を覚悟したが、よく見ると右手に獣道があり、辿っていくとリッジ状の部分に奇跡的に足場が繋がっており、滝下まで降りることができた（かなり傾斜が強く高度感があるため、注意。）。下から見ると10mくらいの立派なチョックストーン滝でした。
両岸は壁が立っており、その中にガレが詰まった狭く急な谷が続く。蒸し暑い…早く水出てこないかな。
こんな荒れた感じの滝がいくつか出てくるが、クライムダウン又は巻き下りで何とかクリアできる。両岸は終始急斜面のため、巻く際はけっこうヒヤヒヤする。
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8/4 12:45
こんな荒れた感じの滝がいくつか出てくるが、クライムダウン又は巻き下りで何とかクリアできる。両岸は終始急斜面のため、巻く際はけっこうヒヤヒヤする。
次第に谷が開けて、感じのよい深い森に包まれ始めた。立派な桂や栃の巨樹も散見される。
左岸から支沢が入ってくるが、その支沢の奥にかなり大きな枯滝（40m以上はありそう）が見える。もし水が流れていたら相当な見ものだろう。
8/4 13:37
左岸から支沢が入ってくるが、その支沢の奥にかなり大きな枯滝（40m以上はありそう）が見える。もし水が流れていたら相当な見ものだろう。
神童子谷までもうすぐというところで、これまでで一番大きな滝に行く手を阻まれる。右岸から巻きを開始したが、崩れやすい急斜面のうえ、手懸かりになるものが乏しく後悔した。なんとか細いルンゼに降り立ち沢床に復帰できたが、ここはさっさと懸垂下降したほうが安全だったかもしれない。（左岸巻きは試していないので分からず）
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8/4 13:49
神童子谷までもうすぐというところで、これまでで一番大きな滝に行く手を阻まれる。
右岸から巻きを開始したが、崩れやすい急斜面のうえ、手懸かりになるものが乏しく後悔した。なんとか細いルンゼに降り立ち沢床に復帰できたが、ここはさっさと懸垂下降したほうが安全だったかもしれない。（左岸巻きは試していないので分からず）
右岸から巻きを開始したが、崩れやすい急斜面のうえ、手懸かりになるものが乏しく後悔した。なんとか細いルンゼに降り立ち沢床に復帰できたが、ここはさっさと懸垂下降したほうが安全だったかもしれない。（左岸巻きは試していないので分からず）
神童子谷本流に下り立った。午後の光の中で水はさらに青みを増している。
装備
| 備考 | ・沢下降のため，40mロープを持参しましたが，結局使いませんでした。ただ，上サンゴウジ谷の下降では場合によって懸垂のほうが安全なこともあると思うので、持っていった方がいいと思います。 ・今回は沢靴はフェルト底でしたが，それほどぬめっている印象はなかったため，ラバーでも可と思います（むしろ，赤鍋の滝の正面突破はラバーのほうが有利かもしれません）。 |
|---|
感想
神童子谷は過去に初めて泊まりで沢登りをした谷。その時は右俣のノウナシ谷を遡行したが，千手の滝で高く巻き過ぎてあわや遡行終了しかけたり，慣れない焚火が楽しかったり，朝霧の中の穏やかな源頭に感動したりと思い出深い谷である。
左股の犬取谷は歩いたことがなかったので，神童子谷の深い緑と青い流れは連日の猛暑をしのぐにはちょうどいいだろうと計画したのだが，日帰りの日程しか取れないし，ただピストンするのはつまらないと思って，うまく周回ルートがとれないものかと思案した。
神童子谷林道からの周回ルートとして思いつくのは，�仝ぜ菷�を下降，�▲�ツラギ谷を下降，��上サンゴウジ谷を下降 の大体3つ。�，鉢△六�々歩かれているようで，ネット上にも記録が散見される。しかし��については記録を見かけなかったため，稲村ヶ岳山頂からほぼ一直線に落ちる沢形と，ミステリアスな名前（サンゴウジって何？）に惹かれて下降路に選ぶことにした。
実際歩いてみて，上サンゴウジ谷は上部はちょっと荒れ気味なものの，滝も数多く出てきてほどよくスリリングな楽しい下降路だった。懸垂下降なしで一気呵成に下れるのも魅力（一箇所，ロープ使ったほうが楽だったかな…という箇所もありましたが。）。神童子谷と出合った後は，赤鍋の滝やへっついさんと別れを惜しみながらゆったりと戻って来られるのもいい。
あと，犬取谷が素晴らしいのは私が重ねて言うまでもないです。ジョレンの滝は思ったより大きくて面白い形をしており，一見の価値あり。源頭近くまで魚影が濃いのもすごい。本当は日帰りでばたばたっと遡行するより，淵や飛瀑を愛でながらお魚と戯れ，釜滝あたりで焚火してゆっくり遊ぶのがよい谷なのでしょうね。
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