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Yamareco

記録ID: 1809078
全員に公開
ハイキング
比良山系

イチゴ谷山~江城国境尾根☆新緑の山毛欅が彩る縦走路に

2019年04月27日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 滋賀県 京都府
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:05
距離
9.6km
登り
721m
下り
749m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:05
休憩
0:00
合計
4:05
距離 9.6km 登り 721m 下り 758m
9:15
87
スタート地点
10:42
158
13:20
ゴール地点
天候 曇り後一時雪
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾根の取り付きの林道を登る
北東に望む正座峰
2019年04月27日 09:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:31
尾根の取り付きの林道を登る
北東に望む正座峰
尾根に入るとイワカガミの群落
2019年04月27日 09:41撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:41
尾根に入るとイワカガミの群落
尾根上の踏み跡の両側をイワカガミが埋めつくす
2019年04月27日 09:43撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:43
尾根上の踏み跡の両側をイワカガミが埋めつくす
樅の樹林に陽がさす
2019年04月27日 09:46撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:46
樅の樹林に陽がさす
ヤセ尾根から武奈ヶ岳(中央右)と白倉三山(左)を望む
2019年04月27日 10:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:21
ヤセ尾根から武奈ヶ岳(中央右)と白倉三山(左)を望む
遠く蓬莱山も
2019年04月27日 10:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:21
遠く蓬莱山も
ヤセ尾根のシャクナゲ
三国岳を背景に
2019年04月27日 10:26撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/27 10:26
ヤセ尾根のシャクナゲ
三国岳を背景に
2019年04月27日 10:28撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:28
シャクナゲの足元ではイワウチワの群落
2019年04月27日 10:32撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/27 10:32
シャクナゲの足元ではイワウチワの群落
シャクナゲ
2019年04月27日 10:36撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/27 10:36
シャクナゲ
市後谷山山頂にて
PH氏のプレート
2019年04月27日 10:44撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:44
市後谷山山頂にて
PH氏のプレート
真新しい高島トレイルの道標が
2019年04月27日 10:44撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:44
真新しい高島トレイルの道標が
尾根上には白い花の樹が多く見かける
オオカメノキのようだ
2019年04月27日 10:59撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:59
尾根上には白い花の樹が多く見かける
オオカメノキのようだ
市後谷山の一つ南のピークでは杉の大樹
2019年04月27日 11:00撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:00
市後谷山の一つ南のピークでは杉の大樹
染ヶ谷の源頭の山毛欅の巨樹
左手に909m峰
2019年04月27日 11:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:01
染ヶ谷の源頭の山毛欅の巨樹
左手に909m峰
山毛欅の大樹
2019年04月27日 11:04撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:04
山毛欅の大樹
山毛欅の大樹が続く
2019年04月27日 11:05撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:05
山毛欅の大樹が続く
2019年04月27日 11:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:06
909m峰
2019年04月27日 11:12撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:12
909m峰
909m峰からは正面に武奈ヶ岳
2019年04月27日 11:13撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:13
909m峰からは正面に武奈ヶ岳
白倉岳(左)と武奈ヶ岳(右)
2019年04月27日 11:18撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:18
白倉岳(左)と武奈ヶ岳(右)
南側の桑谷山
2019年04月27日 11:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:21
南側の桑谷山
フカンド山(左)とコウンド山(右)
2019年04月27日 11:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:22
フカンド山(左)とコウンド山(右)
南に桑谷山
2019年04月27日 11:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:35
南に桑谷山
865m峰の西側斜面の新緑に光があたる
2019年04月27日 11:42撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:42
865m峰の西側斜面の新緑に光があたる
再び尾根上のオオカメノキ
2019年04月27日 12:32撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:32
再び尾根上のオオカメノキ
685m峰
2019年04月27日 12:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:35
685m峰
685m峰のピーク
中央がPH氏のプレートのある樹
2019年04月27日 12:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:35
685m峰のピーク
中央がPH氏のプレートのある樹
林道に降りる直前では植林地の林床には数多くの深山片喰の花
2019年04月27日 13:09撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:09
林道に降りる直前では植林地の林床には数多くの深山片喰の花
県道に出たところでは小さな祠
2019年04月27日 13:15撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:15
県道に出たところでは小さな祠
八重桜が満開
2019年04月27日 13:17撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/27 13:17
八重桜が満開
久多から川沿いの県道を戻る
2019年04月27日 13:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:35
久多から川沿いの県道を戻る
折しも谷間に光があたって
2019年04月27日 13:36撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:36
折しも谷間に光があたって

感想

イチゴ谷山というと春の美味しいフルーツを想像するが、この山の西側の谷、市後谷に由来する。針畑川の側からは平良谷の奥にある山ということで、平良谷奥と呼称されてきた。三国岳から続く京都と滋賀の間の江城国境尾根はこの山を経て南の久多まで続いている。

地味な山ではあるが、針畑川を挟んで対岸の正座峰や北の百里ヶ岳から見ると存在感のある山が目に入る。この市後谷山には久多側からと平良側からも登ったことがあるが、山頂の北東側のヤセ尾根にシャクナゲの樹林があったことを思い出し、石楠花の様子を見にいくことを思い立つ。この山の魅力は南側の909m峰に至るまでの山毛欅の大樹が連続する尾根である。以前、訪れたのは厳冬期だったので、新緑か紅葉の時期に訪れたいと思っていたのだった。

R367を北上すると大原のあたりで早速にも雨が降り始める。花折峠を越えると電光掲示板の温度は4℃を示す。まるで冬の気温である。梅の木から久多へと向かう県道に入ると、いつしか雨もあがったようだ。久多川沿いの新緑が美しい。

針畑川沿いの道に入ると、下山予定の床鍋橋のバス停近くの広地に車を停める。車を停めると丁度、生杉行きの高島市営バスが到来し、平良の集落の北側まで運んでもらう。対岸のフィッシング・センターには広大な駐車場があるが、ここに停めるとすぐにも受付から人が出てきて、駐車禁止と追い出されることになる。

針畑川にかかる橋を渡って平良谷林道にはいると100m程歩いたところで左手に分岐する林道へと入る。一昨年の台風の後で林道は倒木が集中して、大変な状態であったが、倒木はすっかり整理されている。この林道のお蔭で尾根の末端まで一気に登ることが出来る。

林道終点から尾根に入ると植林は終わり、樅の樹林となる。そして林床にはイワカガミの群落がお出迎えである。気がつくと尾根上の薄い踏み跡の周囲はイワカガミで埋め尽くされている。まだ咲いている花は少ないが、あと一週間もするとほとんどの花株が花を開くことだろう。600mのあたりまでイワカガミが続くことになる。

標高600mを過ぎたあたりからはところどころにユズリハの藪が現われる。ユズリハの藪よりも尾根上の倒木を避けて通過する方が鬱陶しい。前回、登った時にはこれ程の倒木に苦心した覚えはないので、おそらく昨年の台風による被害だろう。

山頂が近づくと尾根はヤセ尾根となり、記憶にあった通り石楠花が出現する。わずかに咲いている花もあるが、大部分は赤紫色の蕾を膨らませた状態だ。石楠花の下では花盛りのイワウチワが花盛りである。ヤセ尾根の切れ目からは南側の展望が開け、武奈ヶ岳を望む。ヤセ尾根を通過すると山頂はすぐである。


市後谷山の山頂は高島トレイルの道標が新たに設けられている。山頂は樹林に囲まれた狭い広場であり、すぐに尾根を南に下る。尾根は山毛欅の新緑が始まったばかりのようだ。尾根上にはタムシバの花も多くみかけるが、満開の白い花をつけた樹も目立つ。オオカメノキのようだ。

一つ南のピークca890mは台杉の巨樹が目印である。ここで高島トレイルの新たな緑色の道標に導かれて尾根をほぼ直角に右手に曲がると、左手の染ヶ谷のなだらかな源頭に山毛欅の巨樹が現われる。ここからは909m峰のピークまで山毛欅の大樹が連続する。湖北や江若国境では当たり前のように見られるような山毛欅の樹々ではあるが、この山域ではあまり類を見ない。

909m峰のピークに辿り着くと一気に白倉三山、武奈ヶ岳から蓬莱山に至るまでの比良の山々の展望が視界に飛び込む。南側のピークの右手には峰床山も見える。以前、訪れた際は白い緞帳を下ろしたかのようなガスの中であったので、ここから正面に眺める武奈ヶ岳の素晴らしさに改めて感心する。折しも風が強くなり、霰が降ってきた。

尾根を南に下がると南側の桑谷山、西側にはフカンド山からコウンド山への稜線を望む。すぐに霰は止み、南に向かって勢いよく上空を流れてゆく雲の切れ目から青い空が覗く。865m峰の手前の送電線鉄塔からは再び東西に好展望が広がる。新緑の斜面にあたる光の筋も南へと急速に通り過ぎてゆく様は目を飽きさせない。

865mのピークはPH氏のプレートは見当たらなかった。ピークからは久多の方向に南西に下ってゆく尾根にも薄い踏み跡がついているようだ。南東に向かう尾根を下ると、新緑の緑が豊かになってゆく。尾根が大きく東に向きを変えると最後のピーク685m峰に辿り着く。山頂の周囲は山毛欅の新緑が目に鮮やかだ。

標高600mのあたりからは北山分水嶺クラブの地図では尾根を東に下る道が記されているのだが、踏み跡とテープは北に延びる尾根へと続いている。この尾根の方がはるかに緩やかなので、踏み跡を辿ってみることにした。尾根をまっすぐに下るとfairy trailの標識が尾根の左手の斜面を指している。斜面をジグザグに下る作業道を下り、林道に降り立った。

久多川に沿った道を戻ると、深い谷間に光が当たりはじめ、新緑が色鮮やかに輝きはじめる。先程までの冬の嵐は足早に通り過ぎていったようだ。

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