記録ID: 1803905
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
針ノ木雪渓・マヤクボ沢
2019年04月20日(土) [日帰り]


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,251m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 3:15
- 合計
- 11:57
3:43
100分
扇沢駅
5:23
5:28
113分
大沢出合
7:21
7:26
176分
針ノ木雪渓・マヤクボ沢出合
10:22
10:52
36分
マヤクボノコル
11:28
11:48
15分
撤退地点(2,760m)
12:03
13:55
18分
マヤクボノコル
14:13
14:24
39分
針ノ木雪渓・マヤクボ沢出合
15:03
15:15
25分
大沢出合
15:40
扇沢駅
針ノ木雪渓下部において、GPSデータに乱れがあります。
マヤクボ沢での登りにおいて、結果的に不必要な換装を行ったことでかなり所要時間が長くなっています。
下りでも撮影や休憩を挟むなどケガしないよう滑ることを心掛けたので、もっと所要時間を短くすることは可能と思います。
マヤクボ沢での登りにおいて、結果的に不必要な換装を行ったことでかなり所要時間が長くなっています。
下りでも撮影や休憩を挟むなどケガしないよう滑ることを心掛けたので、もっと所要時間を短くすることは可能と思います。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大沢小屋より下流部分の堰堤付近での滑落注意。 針ノ木雪渓より上部では落石・雪崩に警戒。 針ノ木岳より北の稜線上でトラバースが非常に厳しい箇所があり、下手をすると黒部の谷まで滑落しかねないので登頂はまたの楽しみとしました。 |
その他周辺情報 | 直帰しました。 |
写真
3:43 立山黒部アルペンルート・扇沢駅(1,420m)出発
ターミナル駅の南側のゲート前から登山開始です。
今年のアルペンルート開通から1週間も経ってませんが、明瞭なトレースとシュプールが付いています。
初めは篭川左岸側を辿り、標高1,520m付近で右岸へ渡りました。
ターミナル駅の南側のゲート前から登山開始です。
今年のアルペンルート開通から1週間も経ってませんが、明瞭なトレースとシュプールが付いています。
初めは篭川左岸側を辿り、標高1,520m付近で右岸へ渡りました。
5:27 最終堰堤を越える(1,680m)
右岸側に大沢が分岐するのを確認。こちらも滑ったら気持ちよさそう。
そして、対岸に大沢小屋があるこの堰堤が最後です。
堰堤の縁を越える際は滑落しないように慎重にいきます。
右岸側に大沢が分岐するのを確認。こちらも滑ったら気持ちよさそう。
そして、対岸に大沢小屋があるこの堰堤が最後です。
堰堤の縁を越える際は滑落しないように慎重にいきます。
最終堰堤を過ぎて、やっと針ノ木雪渓に入りました!
朝の静かな雪渓。冷え込んだ空気と締まった雪。異世界に入り込んだようです。
この付近は斜度は緩いのでシール登行でいけますが、クトーを外すのが面倒なのでこのままいきます。
朝の静かな雪渓。冷え込んだ空気と締まった雪。異世界に入り込んだようです。
この付近は斜度は緩いのでシール登行でいけますが、クトーを外すのが面倒なのでこのままいきます。
だいぶ登ったところで、平坦地を見出して再びシール+クトーで登りに掛かります。
その頃出会ったスキーの方に教えていただいたとおり、シートラの方は斜面中央を登っていくのが見えます。
やはり実際に現地を見てみないと分からないことってあるなと実感しました。
その頃出会ったスキーの方に教えていただいたとおり、シートラの方は斜面中央を登っていくのが見えます。
やはり実際に現地を見てみないと分からないことってあるなと実感しました。
稜線上はごく一部で夏道が出ていましたが、基本的に雪が付いています。
急登になってきたところで、上のほうで数人の方々が停滞気味なのに気付きました。
理由は少し上で通過困難な場所があって、殆どの方が引き返されてきているのでした。
急登になってきたところで、上のほうで数人の方々が停滞気味なのに気付きました。
理由は少し上で通過困難な場所があって、殆どの方が引き返されてきているのでした。
11:27 ここで撤退を決める
眼前の光景を見て納得しました。岩壁下のトラバースのリスクが大き過ぎました。
ここで滑落すると遥か黒部の谷まで止まらなさそう。
針ノ木岳山頂はまたの機会として、今回はここまでに致しとうございます。
眼前の光景を見て納得しました。岩壁下のトラバースのリスクが大き過ぎました。
ここで滑落すると遥か黒部の谷まで止まらなさそう。
針ノ木岳山頂はまたの機会として、今回はここまでに致しとうございます。
針ノ木山頂まであと少しのところですが、ここからの景色もなかなかです。
遥か眼下に久しぶりに黒部湖を見ましたが、イメージにあったコバルトブルーではなくて茶色。
冠松次郎さんが行き来された中ノ廊下が見えるのかと思いましたが、よく見ると土砂混じりの雪解け水で単に濁ってるだけのようです。
遥か眼下に久しぶりに黒部湖を見ましたが、イメージにあったコバルトブルーではなくて茶色。
冠松次郎さんが行き来された中ノ廊下が見えるのかと思いましたが、よく見ると土砂混じりの雪解け水で単に濁ってるだけのようです。
種池山荘から南側はまだ歩いたことがない稜線。ここもなかなかのアップダウンですが、ぜひ夏に縦走してみたい思いになります。
11:45 マヤクボノコルへ向けて下り始める
稜線を慎重に下ってマヤクボノコルへ引き返します。
11:45 マヤクボノコルへ向けて下り始める
稜線を慎重に下ってマヤクボノコルへ引き返します。
滑降前にマヤクボノコルで存分に劔・立山、黒部の光景を楽しんでいきます。
ヤマノススメでも目標?になってるかは分かりませんが、劔がよく見えています。
でもあおいちゃんの言ってたように片手で登るのは難しいでしょう。
ヤマノススメでも目標?になってるかは分かりませんが、劔がよく見えています。
でもあおいちゃんの言ってたように片手で登るのは難しいでしょう。
15:05 最終堰堤下、大沢出合(1,670m)到着
南側に分岐する大沢を観察しながら小休止。
15:15 出発
ここからはいくつかの堰堤越えと、ひたすら山腹をトラバース。
早朝は硬かった雪面も完全に緩んでいて、スキーを操作しやすくなっていました。
堰堤越えの際、落ちないようにだけ気を付けて滑っていきます。
南側に分岐する大沢を観察しながら小休止。
15:15 出発
ここからはいくつかの堰堤越えと、ひたすら山腹をトラバース。
早朝は硬かった雪面も完全に緩んでいて、スキーを操作しやすくなっていました。
堰堤越えの際、落ちないようにだけ気を付けて滑っていきます。
装備
個人装備 |
山スキー
ポール
スキーアイゼン
ブーツ
スキーワックス(生塗タイプ)
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
スキー用靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
薄手のビーニー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
アマチュア無線機
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
カメラ
交換レンズ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
---|
感想
山スキーの先輩に薦められて急浮上した針ノ木雪渓。
今冬から山スキーを始めたばかりの自分だけでは、いきなりここへ目を向けることはなかったでしょう。
針ノ木雪渓まではそれなりの疲れ方でしたが、マヤクボ沢はとにかく急登続きで、シール登行かシートラの判断が難しかったです。
今回は結果的にシール登行だけでいけましたが、雪質にも左右されると思うので、
今回の経験を次回以降に活かします。
針ノ木岳もまだ登ったことのない山なので登頂は楽しみでしたが、危ない橋は渡りません。
登頂はまたの楽しみに置いときます。
北アルプスの稜線からの滑り出し、そして雪渓での滑降。全てが初めての自分には夢のような下りとなりました。
かつて、基礎スキーをしていた時は、山スキーは一本滑ったら終わりではないかと思ってましたが、山スキーに転向した今となっては一本滑れば十分だということが分かりました。
昨秋、迷いに迷った末に山スキー一式を揃えましたが、勇気を出して一歩踏み出して良かったなと感じた針ノ木雪渓での感動的な大滑降でした!
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クトーはスキーアイゼン、
シートラはドイツ語から派生した日本語で 山スキー板を
ザックに取りつけ担ぐスタイル? であってますか?
いや、、専門用語ってどこの世界にもありますね。
今も登山初心者ですが
超初心者のころ トラバース??でした。(笑)
今も ゴーロー帯、露岩帯、ダートな道 など
違い話良く分かってません。 イメージですね。
大町から扇沢に入るんですね、
なんどか 通過したことはあるんですよ。
旅行で2、3度かな。
扇沢からは 鹿島槍も 針の木も行けるんですね。
地図をみると いいルートですね。
さんぞう先輩が お仲間と歩かれてましたね。
ルーンさんは 初めてだったのですね。
行ってみたい山ですね。もちろん 夏山ですが!(笑)
すばらしい ロケーションですね。
黒部湖 種池山荘への稜線、劔・立山、黒部の光景
蓮華岳 ズバリと さんぞう先輩のれぽで覚えた 山名の連続
素晴らしい景色を堪能されましたね。
マヤクボ沢・針ノ木雪渓出合を3時間で登り20分で滑り降りる、
いや、すごい 爽快感でしょう。
素敵な景色を感動をシェアーしていただきまして、
ありがとうございました。
地図などだして 2窓で復習してみますね。
ありがとうございました。
追伸 連休には 中部 東北に 季節外れの雪が降るそうです。
ご注意を。
こんばんは、mayasanpoさん。
さっそくご覧いただきまして、ありがとうございます!
山スキーは今冬から始めたばかりで、こちらも専門用語を目下勉強中です。
mayasanpoさんの書かれている意味で合っています。
シートラはもちろん荷が重くなるので、出来るだけシール登行(クトーも併用)で標高を稼ぎたいところです。
でもやばくなる前にシートラに切り換えなくてはならず、どこでも作業できるわけではないので、
山域の下調べとかが大事になってきますね。
mayasanpoさんは十分にご経験を積まれて、山の勘を養っておられると思います。
ゴーロ帯はごろごろと岩の転がる歩きにくそうなところ、
露岩帯は高御位山のような岩山に多そうな気がします。自分もイメージです。(笑)
大町からはもう扇沢は近いですよ。mayasanpoさんも来られたことがあるんですね!
扇沢は後立山連峰南部の要衝で、おっしゃるとおり鹿島槍や針ノ木への拠点となります。
前から針ノ木周辺は行きたくて下調べだけは済ませていた状態でした。
もちろん初めてが山スキーとなるのは全く想定外でした。
針ノ木は初めてでしたが、黒部湖や劔、鹿島槍、爺ヶ岳など、周辺は既に歩いていて、
懐かしい思いでも眺めていました。蓮華岳、スバリ。この界隈の稜線は近い将来ぜひ縦走してみたいです。
山スキーの爽快感は本当にスキー場では味わえないものです。
自分にとって針ノ木はお気に入りの山スキーエリアとして、今後とも欠かせない場所となりました。
mayasanpoさんにも自分のレポで楽しんでいただけて本当に嬉しいです。
連休後もあと少し山スキーを続けようと思いますので宜しくお願い致します。
雪予報をお伝えいただきまして、ありがとうございます。
連休中は関西に帰省しますので、今回の雪は大丈夫かと思います。
山スキーでは 靴もゲレンデスキーの靴とは違うようですね。
それでも、山スキーの靴で岩稜を登るのは
登山靴に比べ 大変だとありました。
アイゼンは 靴用アイゼンと スキー用アイゼンも必要なのですね。
技術と 装備とが必要ですね。
しかし 下るときの 爽快感はすごいでしょうねー。
針の木の雪渓は 日本三大雪渓だそうですね。
滑ると 気持ちよかったでしょうね、、。
まったくレベルが違いますが
ヨネちゃんが 案内してくださった 雪の堂満を
改めて 登ってみたいと思っています。
ルーンさんも 無雪期 針の木をテント泊で登られるかもかも、、
と 思います。
スマホで拝見するより やはりPCで 広い画面で
拝見する方が 迫力ありました。
ありがとうございました。
山スキーのブーツですが、見た目にはゲレンデ用のとあまり変わりません。
でも買う時にはあまりの軽さにびっくりでした。
あとは登る時に足首を動かしやすく出来たり、靴底が登山靴に近くて滑りにくくて歩きやすくなっています。
12本爪アイゼン、クトー(スキーアイゼン)など扱う道具も増えるし、山スキーは楽しいけどけっこう大層です。
でも滑り降りる爽快感は何事にも代えがたいものです。
山スキーは大事なジャンルとして末長く続けたいです。
夏の針ノ木も楽しみです。
また楽しんでいただけるようレポ作成も励みます!
ありがとうございました!
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