浅間山前掛山〜壮大な雲海と青空、天空の頂きへ


- GPS
- 07:14
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:14
ガスの晴れ待ちで随所で待機しています。
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・二ノ鳥居先から積雪凍結。午後は溶けてドロドロ。湯の平は踏み抜き注意。チェーンスパイク装着。 ・気温、天狗温泉早朝−2℃、下山時7℃、火山館2℃、前掛山−6℃で強風10m/s程度。体感温度は−15℃程度。 |
写真
感想
アカヤシオの蕾が揺れていた西上州。花冷えで山間部は雪模様。卯月の雨が桜の花を散らす。花の雨。川のせせらぎには花筏。儚く散ったあとも水面に彩りを添える。花後は新緑。力強く大きく葉を広げる。その彼方には残雪の上越山稜が見えている。
美濃戸から八ヶ岳周回を予定していたが、午後から天候が崩れるため中止に。10時から12時まで快晴が予想される浅間山へ行くことにした。ピンポイント登山。逆算し3時間半あれば登頂できるので、4時に前橋を出発。
雲が覆う空を見ながら碓氷バイパスからサンライン、トンネル抜けてチェリーパークへ。右に折れて未舗装路。いつもの駐禁ではない場所に路駐。装備して出発。天狗温泉まで約1km近く歩く。気温−2℃。
ひっそりとした宿の前を素通りして登山口へ。登山口のプレハブには、二ノ鳥居が崩壊し再建のための寄付を募っていた。些少ながらポストへ入れておいた。
一ノ鳥居手前の道は凍結。下の沢に滑落しないように注意する。雪解け水が流れる蛇堀川沿いを歩いていく。不動滝は両横の凍結が残り、天然のウォータースライダーのようだった。
崩壊した二ノ鳥居を過ぎる。いつも積んである薪がなく、歩荷願いもなかった。冬季でないのだろう。その先から積雪凍結。チェーンスパイクを装着する。
カモシカ平に差し掛かるが、積雪にカモシカのトレースもなく、全く気配もない。硫黄の匂いと薪を燃やす匂いがすると火山館。ガス晴れ待ちのため軽く食事して待機。
浅間神社に参拝し湯ノ平分岐から黒斑山を見上げる。ガスで見えない。樹林帯を抜け賽の河原分岐を前掛山方面へ。Jバンド方面にもトレースがあった。
カラマツの木々を抜けると森林限界。予想通りガスが去り浅間山の山容が見えてきた。気温も上昇し5℃。第一外輪山方面もガスがとれて良く見えていた。
夏季はザレた急坂だが、冬季は積雪があり歩きやすい。嬬恋方面を見ると雲海が広がっている。素晴らしい景色。標高を上げると西からの風が強くなってきた。雲海の下の榛名山にいるkijimunaさんに、景色と共にLINEで連絡をとる。
四阿山が雲海から頭を出し、頸城山塊が遠く見える。水蒸気を凄まじく上げる火口の手前から南へ向かう。シェルターにはまだ雪が残っていた。10m/s程度の強風のためオーバーパンツを履く。
眼下に広がる雲海、抜けるような青空、荒涼の白い稜線を風に吹かれ歩んでいく。目の前に繰り広げられる景色に、まるで天空人になったような気分。ゆったりと楽しみながら歩を進める。曇る下界にいる方々には申し訳ないほどの天気と絶景。前掛山山頂に到達。
遮るものがない独立峰。気温−6℃、西から10m/s程度の強風に煽られつつ景色を眺める。東から南西にかけて果てしなく続く壮大な雲海。澄んだ青空のもと、雲海の上に見える山は八ヶ岳と牙山のみ。まるでこの世界を支配したような高揚した気分になる。
北側の火口からは水蒸気が上がっている。西側の第一外輪山や四阿山はややガスに覆われていた。これで北アルプスが見えていれば最高なのだが、ガスに覆われて見えない。irohaさんにLINEで連絡すると、送られてきた画像はガスガスの仙人ヶ岳。
11時まで山頂にいて一人静かに景色を楽しんでいた。西の方に濃いガスが見えてきたので、ここもガスに覆われる前に下山する。旧火口の白い稜線は、青空と雲海へと続く道。壮大なパノラマを眼下にしながら下っていく。
第一外輪山のガスが強風に煽られ、凄まじい勢いで去っていく。良く見ると草すべりに直登したトレースがある。夏道を諦め蛇堀川源流の沢沿いを行ったようだ。賽の河原分岐から火山館方面へ。雪が緩み始め、踏み抜き連発。
火山館を素通りして下っていく。雪解けで土がドロドロとなり泥濘。途中の水場で靴を洗う。登山口を出るといつものビーグル犬が出迎える。昼寝中でも獣の気配を察したのか吠えられた。未舗装路を歩いて路駐場所へ。着替えて帰路へ。
軽井沢アウトレットに寄って物色。何も買わずに出てきた。雨が降り始めた碓氷バイパス。下りた群馬側は曇っていた。妙義山の上にはガスに霞む夕日。鋭い岩稜に影を落としていた。
growmonoさん今晩は😊
天候の良い山旅、レコを拝見してとても羨ましいです!
3/31に行った時は途中から天候が急変して散々でした。360度の大パノラマ私も見たかった!今度リベンジしたいです。
素晴らしいレコありがとうございました😊
お疲れ様でした。
こんばんは、rizuさん。
行くまでは雲が垂れ込め、賽の河原までもガスが多く、本当に晴れるのか半信半疑でしたが、標高を上げるにつれて納得しました。見事に晴れましたね。と言うか、晴れている場所に登ったと言うべきですね。前掛山はいつも強風ですし、この時期は天気の急変が当たり前のようにありますから、温度計気圧計なりを装備して対策したほうが良いですね。
遮る物のない山頂からの眺めは最高ですよね。ザレた急坂は残雪があるほうがかえって登りやすいです。まだまだ雪山ですから気を付けて、良い時期を狙って挑んで下さいね。
さすがgrowmonoさんですね。
天気を読み切った山行は凄いです!
前掛け山は風が強くこの時期は大変ですね。
素晴らしい写真が撮れました。
おめでとうございます。
こんばんは、iiyuさん。
午後から天候が崩れる八ヶ岳を中止し、手前の浅間山にしました。上越山稜は北西の風と寒気で降雪となるのが分かっていました。気圧配置とSCWから10時から12時まで浅間山周辺だけは晴れると予想しました。四阿山も良かったですね。登頂が晴天となる時間から自宅を出発する時間を逆算して計画しました。
ただ諸刃の剣でガスを吹き飛ばす強風が付きまといます。寒さと爆風の前掛山は想定内ですので、山麓との気温差15℃以上を考慮してウェアで調整しました。天候も着る物も選択が難しいですが、装備に失敗は許されません。
雲海は素晴らしかったです。見渡す限り壮大に広がってました。この上を歩いて行けるのでは?と、まさに天空人でしたね。北アルプスが少しだけ見えていましたが、すぐにガスに覆われてしまいました。自分を信じて登って良かったです。
growmonoさん こんばんは。
前橋から見る浅間山は真っ白ですが、
前掛山山頂付近は雪があまりない様子、
寒の戻りがあっても、季節は残雪期で、青空が暑いくらいになってきますよね。
こんばんは、yasioさん。
アカヤシオの翌日は雪山です。たしかに前橋から見ると白いですが、東斜面ですよね。西斜面は少ないですね。山頂は岩稜ですので雪付きが悪いですが、それなりに残雪はあります。まだまだ雪山ですので、装備を誤ると大変なことになります。
寒の戻りで今日も明日も降るようです。また楽しみが増えます。花は足踏みですね。霜で傷まないことを願います。晴れる木曜の浅間山の景色が楽しみです。
growmonoさん こんにちは!
あの日の自分からは こんな青空は想像もできませんでした
天気予報で晴れてくるのは分かっていましたが
何処に移動しても その先は不思議とガスをまとった一日になりました
送られ来たLINEの写真を見たときは信じられませんでしたよ
流石に天気まで読み切ってるなって感心しました
アウトレット 何も購入しなかったのですか
自分もあそこでは3店舗しか見る所がないので
何も買わないことの方が多いです
最近は行きたい山の候補が思いつかなくなり
とうとう痴呆も末期かなと
素敵なレコありがとうございました。
こんにちは、kijimunaさん。
いま出張で名古屋市におります。横川から多治見まで雪で凄かったです。訪れた浅間山も真っ白になっているでしょう。
平標山ヤカイ沢に行かれると聞き、10時ころには晴れ間が見られますが、その後は天気悪いですよとは言えず、kijimunaさんが決めたことだから、口出し無用と思っておりました。本当にこちらにお誘いすれば良かったです。
天気は気象庁のアジア気圧配置図と予想天気図、SCWを参考に自分なりに予想しています。浅間山と青空が見え、雲海を眼下にした時は小さくガッツポーズしましたね。下界の皆さんには申し訳ないですが。
アウトレットはコロンビア、ノースフェイス、デサント、アークテリクスに行きます。shilokoさんと行く時はぶらぶらしてますね。私もほとんど買いませんよ。見てるだけ。
もしよろしかったら21日は至仏山へご一緒しませんか。shilokoさんも喜んで迎えてくれますよ。
あっ日曜でしたね。22日は西上州です。また連絡しますね
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